1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問23 (問題A 問23)
問題文
換気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問23(問題A 問23) (訂正依頼・報告はこちら)
換気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 開放式燃焼器具を使用した調理室は、燃焼空気の供給のため、機械換気で室内を正圧にする。
- 喫煙室は、発生する有害ガスや粉じんを除去し、室外に拡散させないため、空気清浄機を設置し、機械換気で室内を負圧にする。
- 火気使用室の換気を自然換気方式で行う場合、排気筒の有効断面積は、燃料の燃焼に伴う理論廃ガス量、排気筒の高さ等から算出する。
- エレベーター機械室の換気は、熱の除去が主な目的であり、サーモスタットにて換気ファンの発停を行い、室温が許容値以下となるようにする。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 1 です。
臭気などの流出を防ぐために調理室は負圧に設計する必要があります。
解放式燃焼器具は計画的に燃焼空気供給するほど必要としませんので、
考慮する必要はありません。
2 記述の通りです。
3 記述の通りです。
4 記述の通りです。
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02
換気設備に関する問題です。
適当ではありません。
調理室であることから、臭気、水蒸気が発生します。それを正圧(外へ押し出す)にしてしまうと、他の箇所に空気が漏れてしまいます。
以上から、「負圧(中へ引っぱる)」にするが正解になります。
開放式燃焼器具であれば計画供給しなければならないほど空気は必要ありません。
適当です。
これは本文そのままおさえておいてください。
「喫煙室」は、発生する有害ガスや粉じんを除去し、室外に拡散させないため、空気清浄機を設置し、機械換気で室内を「負圧」にします。
適当です。
火気使用室の換気を「自然換気方式」で行う場合において、排気筒の有効断面積は、燃料の燃焼に伴う理論廃ガス量、排気筒の高さ等から算出します。
適当です。
エレベーター機械室の換気に関して述べており、目的は熱の除去で、サーモスタットにて換気ファンの発停を行い、室温が許容値以下となるようにします。
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03
換気設備に関する問題です。
誤
開放式燃焼器具を使用した調理室は、燃焼空気の供給のため、機械換気で室内を負圧にする。
「建築基準法施行令第20条の3(火を使用する室に設けなければならない換気設備等)」
第2項に、換気設備を設けるべき調理室等の換気設備の構造が定められています。
・給気口と排気口の位置などの構造と、開放式燃焼器具の場合に、排気口に設置する換気扇等について規定しています。
・排気設備は、第1種機械換気から第3種機械換気まであり、給気口と、排気口に設置する換気扇は、第3種機械換気です。(法規では、機械設備の選択は決められていません。)
大規模な厨房の場合は、第1種とすべきでしょうが、問題では家庭の調理室程度の大きさと考えられるため、第3種とします。
・第3種機械換気では、室内は負圧になります。
・施行令に基づく告示では、排気量は40KQ以上と決められています。
正
問題文内容の通りです。
厚生労働省の「職場における喫煙対策のためのガイドライン」から次のことが挙げられています。
・喫煙を行う場所は、喫煙室を設置すべきです。
・たばこの煙を直接屋外に排出する機器を設置します。空気清浄機だけではガス状成分が除去できないため、空気清浄機の他に、排出機器を設置します。
・排出機器は、第3種機械換気として換気扇などの換気設備を設けます。第3種の場合は、室内は負圧となります。
・喫煙室から非喫煙場所へ、たばこの煙や臭い流入防止のため、境界には、喫煙室に向かう0.2m/s以上の空気の流れの確保します。
正
問題文内容の通りです。
「建設省告示第1826号(換気設備の構造方法を定める件)」
第3第2号のロ:調理室等に設ける換気設備で、排気口又は排気筒に換気扇等を設けない場合(自然換気)の排気筒の有効面積を求める式です。
AV=(40KQ/3600)√((3+5n+0.2L)/h)
AV:有効面積、K:燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量、Q:料消費量
n:排気筒の曲り数、L:排気口中心から排気筒頂部中心までの長さ、h:排気口中心から排気筒頂部中心までの高さ
正
問題文内容の通りです。
エレベータは機械の動作により、機械室に熱が溜まってしまうため、換気設備が必要です。
「建築基準法施行令第129条の9」では、構造として、換気上有効な開口部または換気設備を設けることが定められています。
また、JIS A 4302(昇降機の検査標準)では、管理や検査に支障のないよう、照明と換気が適切で、室温は原則40 ℃以下に保たれるようにします。
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