1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問18

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

冷房負荷計算に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 窓ガラスからの負荷は、室内外の温度差による通過熱と、透過する太陽日射熱とに区分して計算する。
  • 人体からの発生熱量は、室温が下がるほど顕熱が小さくなり、潜熱が大きくなる。
  • 土間床、地中壁からの通過熱負荷は、一般的に、年間を通じて熱損失側であるため無視する。
  • 北側のガラス窓からの熱負荷は、日射の影響も考慮する。

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この過去問の解説 (2件)

01

冷房負荷計算に関する問題です。

選択肢1. 窓ガラスからの負荷は、室内外の温度差による通過熱と、透過する太陽日射熱とに区分して計算する。

窓ガラスからの負荷については、問題文の通りです。

 

ガラス面負荷qG [W]は、ガラス面通過熱負荷 qG1と、ガラス面日射負荷 qG2の和で表されます。

qG1=A・K(toj-ti)

A:ガラス面面積、K:ガラス熱通過率、toj:設計屋外温度、ti:設計屋内温度

qG2=qG2n・A

qG2n:単位面積当たりのガラス面日射負荷

選択肢2. 人体からの発生熱量は、室温が下がるほど顕熱が小さくなり、潜熱が大きくなる。

人体からの発生熱量は、室内温度が変わっても全発熱量はほとんど変わりませんが温度が下がるほど顕熱が大きくなり、潜熱は小さくなります

重労働になるほど、検閲、潜熱とも大きくなり、特に潜熱が著しく増えます。

(計算式は省略します。)

選択肢3. 土間床、地中壁からの通過熱負荷は、一般的に、年間を通じて熱損失側であるため無視する。

冷房負荷計算に関しては、問題文は正しいです。

 

冷房負荷計算では、夏季には地中の温度は室温より低いため、無視することができます。

しかし、冬季においても地中の温度は室温より低いため、土間床、地中壁からの通過熱負荷は、暖房用としての条件で計算します。

選択肢4. 北側のガラス窓からの熱負荷は、日射の影響も考慮する。

問題文は正しいです。

 

北側や日陰のガラス窓は、直射日光は当たりませんが、ある程度の天空放射による日射を考慮します。

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02

冷房負荷計算に関する問題です。

選択肢1. 窓ガラスからの負荷は、室内外の温度差による通過熱と、透過する太陽日射熱とに区分して計算する。

窓ガラスからの負荷は、室内外の温度差による通過熱と、透過する太陽日射熱とに区分して計算します。

選択肢2. 人体からの発生熱量は、室温が下がるほど顕熱が小さくなり、潜熱が大きくなる。

顕熱とは体温と外気温の差によってやりとりされる熱を指します。

潜熱とは発汗などによる蒸発でやりとりされる熱を指します。

人体からの発生熱量は、室温が下がるほど顕熱が大きくなり、潜熱が大小さくなるため、この記述は誤りです。

選択肢3. 土間床、地中壁からの通過熱負荷は、一般的に、年間を通じて熱損失側であるため無視する。

冷房の負荷を計算する際には、土間床、地中壁からの通過熱負荷は、一般的に、年間を通じて熱損失側であるため無視します。

選択肢4. 北側のガラス窓からの熱負荷は、日射の影響も考慮する。

北側のガラス窓からの熱負荷は、日射の影響も考慮する必要があります。

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