1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問35

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 一般消費者等に供給される液化石油ガスは、「い号」「ろ号」「は号」に区分されており、実際に流通しているものは「い号」が多い。
  • 都市ガスの中圧導管には、中圧A(0.3MPa以上1.0MPa未満)導管と中圧B(0.1MPa以上0.3MPa未満)導管がある。
  • 都市ガス設備の工事は、ガス事業者又はガス事業者が認めた施工者が施工し、液化石油ガス設備の工事は、液化石油ガス設備士が作業に従事する。
  • 標準状態(0℃、1気圧)のガス1m3(N)が完全燃焼したときに発生する熱量をウオッベ指数という。

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この過去問の解説 (2件)

01

ガス設備に関する問題です。

選択肢1. 一般消費者等に供給される液化石油ガスは、「い号」「ろ号」「は号」に区分されており、実際に流通しているものは「い号」が多い。

問題文の通りです

 

名称

プロパン

ピロピレン

合計含有率

エタン

エチレン

合計含有率

ブタジエン

含有率

い号80%以上5%以下0.5%以下
ろ号60%以上80%未満5%以下0.5%以下
は号60%未満5%以下0.5%以下

選択肢2. 都市ガスの中圧導管には、中圧A(0.3MPa以上1.0MPa未満)導管と中圧B(0.1MPa以上0.3MPa未満)導管がある。

問題文の通りです

 

ガス供給圧力区分は、次の表にようになります。

圧力範囲圧力供給区分
1 MPa以上高圧
0.3 MPa以上 1 MPa未満中圧A
0.1 MPa以上 0.3 MPa未満中圧B
2.5 kPa超え0.1 MPa未満低圧/中間圧
1.0 kPa以上 2.5kPa以下低圧

選択肢3. 都市ガス設備の工事は、ガス事業者又はガス事業者が認めた施工者が施工し、液化石油ガス設備の工事は、液化石油ガス設備士が作業に従事する。

問題文の通りです

 

都市ガスは、「ガス事業法」と関連告示、液化石油ガスは、「高圧ガス保安法」「液化石油ガス法」が主な運用上の施工法規です。

選択肢4. 標準状態(0℃、1気圧)のガス1m3(N)が完全燃焼したときに発生する熱量をウオッベ指数という。

ウオッベ指数(WI)は、ガス器具に対して、ガスの入熱量を表現するための指数です

 

WI=  H/√(d)

   

ここで、H:1 m3当たりの熱量 [MJ/m3(N)]、d:空気に対する比重(空気=1)です。

 

なお、標準状態(0℃、1気圧)のガス1m3(N)が完全燃焼したときに発生する熱量は発熱量です

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02

ガス設備に関する問題です。

選択肢1. 一般消費者等に供給される液化石油ガスは、「い号」「ろ号」「は号」に区分されており、実際に流通しているものは「い号」が多い。

一般消費者等に供給される液化石油ガスは、「い号」「ろ号」「は号」に区分されており、実際に「い号」が多く流通しています。

選択肢2. 都市ガスの中圧導管には、中圧A(0.3MPa以上1.0MPa未満)導管と中圧B(0.1MPa以上0.3MPa未満)導管がある。

都市ガスの中圧導管には、中圧A(0.3MPa以上1.0MPa未満)導管と中圧B(0.1MPa以上0.3MPa未満)導管があります。

選択肢3. 都市ガス設備の工事は、ガス事業者又はガス事業者が認めた施工者が施工し、液化石油ガス設備の工事は、液化石油ガス設備士が作業に従事する。

都市ガス設備の工事は、ガス事業者又はガス事業者が認めた施工者が施工し、液化石油ガス設備の工事は、液化石油ガス設備士が作業に従事します。

選択肢4. 標準状態(0℃、1気圧)のガス1m3(N)が完全燃焼したときに発生する熱量をウオッベ指数という。

標準状態(0℃、1気圧)のガス1m3(N)が完全燃焼したときに発生する熱量は発熱量といいます。よってこの設問は誤りです。

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