1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問38

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

送風機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 斜流送風機は、小型の割には取り扱う風量が大きく比較的高い静圧も出すことができ、効率、騒音面でも優れている。
  • 軸流送風機のベーン型は、羽根車の前又は後ろに案内羽根が設けてあり、チューブラ型に比べ効率も良く高い圧力に対応できる。
  • 横流送風機(クロスフローファン)は、ルームエアコン、ファンコイルユニット、エアカーテン等の送風用に用いられる。
  • 多翼送風機(シロッコファン)の羽根車は、構造上高速回転に適しており、高い圧力を出すことができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

送風機に関する問題です。

選択肢1. 斜流送風機は、小型の割には取り扱う風量が大きく比較的高い静圧も出すことができ、効率、騒音面でも優れている。

斜流送風機は、小型の割には取り扱う風量が大きく比較的高い静圧も出すことができ、効率、騒音面でも優れています。

選択肢2. 軸流送風機のベーン型は、羽根車の前又は後ろに案内羽根が設けてあり、チューブラ型に比べ効率も良く高い圧力に対応できる。

軸流送風機のベーン型は、羽根車の前又は後ろに案内羽根が設けてあり、チューブラ型に比べ効率も良く高い圧力に対応できます。

選択肢3. 横流送風機(クロスフローファン)は、ルームエアコン、ファンコイルユニット、エアカーテン等の送風用に用いられる。

横流送風機(クロスフローファン)は、ルームエアコン、ファンコイルユニット、エアカーテン等の送風用に用いられています。

選択肢4. 多翼送風機(シロッコファン)の羽根車は、構造上高速回転に適しており、高い圧力を出すことができる。

多翼送風機(シロッコファン)の羽根車は、高速域ではサージングやオーバーロードの危険があるため、高速回転には適していません。

よって、この記述は誤りです。

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02

送風機に関する問題です。

選択肢1. 斜流送風機は、小型の割には取り扱う風量が大きく比較的高い静圧も出すことができ、効率、騒音面でも優れている。

斜流送風機については、問題文通りです

 

斜流送風機の静圧は200~400 Paあり、圧力曲線は谷と山を持ちますが、軸流送風機ほど大きな山ではなく、軸動力は風量に対してほとんど変わらずに、圧力の山の近辺でリミットロード最大となる特性を有します。

選択肢2. 軸流送風機のベーン型は、羽根車の前又は後ろに案内羽根が設けてあり、チューブラ型に比べ効率も良く高い圧力に対応できる。

軸流送風機については、問題文通りです

 

軸流送風機には、ベーン軸型、チューブラ型、プロペラ型の3種類があります。

軸流送風機は、小型ですが、低圧力・大風量を扱い、高速回転ができることで形状が小さく、設置スペースが小さく済むメリットがあります。

圧力を出すのに羽根車周速が必要で、大きな騒音となるのがデメリットです。

選択肢3. 横流送風機(クロスフローファン)は、ルームエアコン、ファンコイルユニット、エアカーテン等の送風用に用いられる。

横流送風機については、問題文通りです

 

羽根の幅が直径に比べ大変大きいため、空気が軸の直角方向から吹き込み、正圧が80Pa以下、風量は毎分20m3以下、効率は40か50%と、幅広い膜状の気流ができることからルームエアコンなどで利用されます。

さらに小型化できるためファンコイルユニットや暖房機に利用されます。

選択肢4. 多翼送風機(シロッコファン)の羽根車は、構造上高速回転に適しており、高い圧力を出すことができる。

羽根車は、構造上高速回転に適しており、高い圧力を出すことができるは誤りで、高速回転には適さず高い圧力を出すことができません

 

多翼送風機は、遠心式送風機で、最も大きい風流が得られます。所要の風量と風圧に対し最も小型化できるため、空調用筒して多用されます。

高い圧力を出すために回転数を上げると大きな騒音が発生します。

性能曲線から山と谷をもった圧力曲線となるため、不安定な運転を起こす可能性があり、所要風量以上の風量になると、オーバーロードを起こします。

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