1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問40

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 小型貫流ボイラーは、単管又は多管によって構成されており、保有水量が少ないため予熱時間は短いが、高度な水処理を必要とする。
  • 鋳鉄製ボイラーは、材料の制約上、高温・高圧・大容量ものは製作できず、法令により温水ボイラーの圧力は0.5MPa、温水温度は120℃までに制限されている。
  • 炉筒煙管ボイラーは、負荷変動に対して安定性があり、水処理は比較的容易であるが、保有水量が多いため予熱時間は長くなる。
  • 真空式温水発生機は、胴内を加圧状態に保持しながら水を沸騰させ、胴内に内蔵した熱交換器等に伝熱する構造である。

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この過去問の解説 (2件)

01

ボイラーに関する問題です。

選択肢1. 小型貫流ボイラーは、単管又は多管によって構成されており、保有水量が少ないため予熱時間は短いが、高度な水処理を必要とする。

小型貫流ボイラーについては、問題文の通りです。

 

貫流ボイラーは、管入口の水が予熱・蒸発・加熱が繰り返され、管出口から加熱蒸気が出されるように伝熱面が成り立ったボイラーです。

水管が小さく、大きな径のドラムを必要とせず、高圧で保有水量が少ないという特徴を有します。

小型貫流ボイラーの特徴を列記すると、以下のような特徴があります。

・小型軽量で設置面積が少ない。

・給水処理を最も高度化して速い対応を必要とする。

・保有水量が少ないため、短い始動時間で済む。

・負荷変動には非常に早く影響するため、高度な制御システムを要する。

選択肢2. 鋳鉄製ボイラーは、材料の制約上、高温・高圧・大容量ものは製作できず、法令により温水ボイラーの圧力は0.5MPa、温水温度は120℃までに制限されている。

鋳鉄製ボイラーについては、問題文の通りです。

 

「厚生労働省告示第197号」ボイラー構造規格の(第88条~第101条)までに、第2編鋳鉄製ボイラーとして、規格・構造・試験などが定められています。

選択肢3. 炉筒煙管ボイラーは、負荷変動に対して安定性があり、水処理は比較的容易であるが、保有水量が多いため予熱時間は長くなる。

炉筒煙管ボイラーについては、問題文の通りです。

 

炉筒煙管ボイラーの特徴は、次のようになります。

・保有水量が多く、負荷変動に対し安定で、予熱時間は長くて済む。

・パッケージ性のため、据付けが簡単。

・水管ボイラーに比して、簡単な水質管理で済む。

・分割搬入ができないため、搬入口が大きくなる。

選択肢4. 真空式温水発生機は、胴内を加圧状態に保持しながら水を沸騰させ、胴内に内蔵した熱交換器等に伝熱する構造である。

胴内を加圧状態に保持しながら水を沸騰させ胴内に内蔵した熱交換器等に伝熱する構造は誤りです。

 

真空式温水発生機は、温水発生機・熱交換器・燃焼装置・自動抽気装置・溶解栓他制御系機器などで構成され、本体内部は常に大気圧以下の減圧状態に維持され、熱媒水を沸騰させて熱交換器に伝熱し、給湯や暖房を送ります。

真空式温水発生機の特徴は以下の通りです。

・熱媒水は100℃以上にはなることが無く、本体圧力は大気圧以下。

・熱媒水の補給が要らなく、大気圧以下のため、スケールや空気の影響がなく、耐久性がある。

・給湯や暖房の熱交換器は、本体内蔵のため放熱損失がなく、熱交換器動力も不要。

・排ガス温度が低い。

・ボイラー効率が高い。

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02

ボイラー等に関する問題です。

選択肢1. 小型貫流ボイラーは、単管又は多管によって構成されており、保有水量が少ないため予熱時間は短いが、高度な水処理を必要とする。

小型貫流ボイラーは、単管又は多管によって構成されており、保有水量が少ないため予熱時間は短いが、高度な水処理を必要とします。

選択肢2. 鋳鉄製ボイラーは、材料の制約上、高温・高圧・大容量ものは製作できず、法令により温水ボイラーの圧力は0.5MPa、温水温度は120℃までに制限されている。

鋳鉄製ボイラーは、材料の制約上、高温・高圧・大容量ものは製作できず、法令により温水ボイラーの圧力は0.5MPa、温水温度は120℃までに制限されます。

選択肢3. 炉筒煙管ボイラーは、負荷変動に対して安定性があり、水処理は比較的容易であるが、保有水量が多いため予熱時間は長くなる。

炉筒煙管ボイラーは、負荷変動に対して安定性があり、水処理は比較的容易であるが、保有水量が多いため予熱時間は長くなります。

選択肢4. 真空式温水発生機は、胴内を加圧状態に保持しながら水を沸騰させ、胴内に内蔵した熱交換器等に伝熱する構造である。

真空式温水発生機は、胴内を減圧することで、低い温度で水を沸騰させる方式です。

よって、この記述は誤りです。

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