1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題B 問27

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題B 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • あと施工のメカニカルアンカーボルトは、めねじ形よりおねじ形の方が許容引抜き力が大きい。
  • 屋上設置の飲料用タンクのコンクリート基礎は、鋼製架台も含めた高さを400mmとする。
  • 冷却塔のボールタップを作動させるため、補給水口の高さは、高置タンクの低水位より1mの落差が確保できる位置とする。
  • 冷却塔は、排出された空気が再び冷却塔に吸い込まれないよう外壁等とのスペースを十分にとるとともに風通しのよい場所に据え付ける。

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この過去問の解説 (1件)

01

建設現場で使用する、いろいろな機器の据付けに当たって注意すべきことの問題です。

選択肢1. あと施工のメカニカルアンカーボルトは、めねじ形よりおねじ形の方が許容引抜き力が大きい。

あと施工アンカーボルトのうちメカニカルアンカーボルトには、おねじ型金属拡張アンカー、メネジ型金属拡張アンカーがあります。

引抜荷重を比較すると、おねじ型は、めねじ型より許容引抜荷重が大きく、めねじ型は、許容引抜荷重が小さいという特徴を有します。

したがって、問題文は正解です。

選択肢2. 屋上設置の飲料用タンクのコンクリート基礎は、鋼製架台も含めた高さを400mmとする。

飲料用タンクは、メンテナンス性を考慮して、接地床からタンク下面までの距離を600mm以上としています。

したがって、飲料用タンクのコンクリート基礎の高さは、鋼製架台も含め400mmではなく、最低600mmが必要です

選択肢3. 冷却塔のボールタップを作動させるため、補給水口の高さは、高置タンクの低水位より1mの落差が確保できる位置とする。

冷却塔へ送る補給水はボールタップで行われます。

ボールタップの動作は、水頭圧で動作しますが、高置タンクがある場合は、高置タンクの最低レベルから3m以上の水頭差による圧力が、ボールタップ動作には必要です。

1mの落差では、ボールタップは動作しません

選択肢4. 冷却塔は、排出された空気が再び冷却塔に吸い込まれないよう外壁等とのスペースを十分にとるとともに風通しのよい場所に据え付ける。

複数台の冷却塔がある場合、周囲に遮音壁を設ける場合などでは、冷却塔から排出された空気が高温多湿であるため、ショートサーキットでその空気を取り入れないように外壁等との隔離距離を取ります。

また、風通しのよい場所に据え付けるのも有効です。

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