1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問9 (問題A 問9)
問題文
冷却に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問9(問題A 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
冷却に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 冷媒を使用した冷却は、冷媒が蒸発する際に必要な熱を冷却する物体から奪うことによりおこる。
- 冷媒に使用される主なものには、アンモニア、フロン類、水等がある。
- 蒸発した冷媒を液化するためには、圧縮機を用いて機械的に圧縮する方法や吸収剤等により吸収する方法がある。
- 単段圧縮冷凍サイクルでは、蒸発温度を高く、凝縮温度を低くすると成績係数は小さくなる。
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この過去問の解説 (2件)
01
熱問題のうち、冷却(冷凍)に関する問題です。
正
蒸発しやすい液体を気化させる方法は、蒸発しやすい液体を低温で蒸発させ、必要とする蒸発熱を冷却すべき物体より奪う冷却方法です。
正
自然冷媒には、二酸化炭素、アンンモニア、プロパン、イソブタン、水、空気などが有ります。それぞれ長所と短所があり、それらを活かしたヒートポンプや自動販売機のような用途があります。
フロン系冷媒でオゾン層を破壊するものは現在製造させず回収されています。
HFCフロン系冷媒は、オゾン層を破壊はありませんが、地球温暖化係数が高いという欠点があり、ノンフロン系の代替冷媒に置き換えが進んでいます。
正
蒸発したガスを圧縮衛化する方法には、圧縮機を使って機械的に圧縮する方法と、吸収剤(吸着剤)で吸収する方法があります。
前者の機械は、蒸気圧縮冷凍機で、後者は、吸着式冷凍機です。
誤
問題文の「蒸発温度を高く、凝縮温度を低くすると成績係数は小さくなる。」は誤りです。
蒸気圧縮式冷凍機では、蒸発器の蒸発温度が高いと冷凍効果が大きくなり、圧縮の仕事は小さくなります。
蒸発温度が低いと冷凍効果は減少し、圧縮の仕事は大きくなります。
凝縮器の凝縮温度が低いと冷凍効果は大きく、圧縮の仕事は小さくなります。
凝縮器の凝縮温度が高いと冷凍効果は減少し、圧縮の仕事は大きくなります。
以上から、蒸発温度を高くし、凝縮温度を低くすれば、冷却効果は大きく、圧縮の仕事は小さくなり、同じ冷却量に対する冷凍動力が減少します。
結果、成績係数が大きくなります。
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02
冷却に関する問題です。
〇
文章の通りです。
冷媒を使用した冷却は冷媒が蒸発する際に
周囲から熱を吸収する原理を利用しています。
このような現象を気化熱と呼びます。
〇
文章の通りです。
〇
文章の通りです。
圧縮機を用いる機械→ 蒸気圧縮式冷凍機
吸収剤等で吸収する方法→ 吸収式冷凍機
があります。
×
蒸発温度を高く、凝縮温度を低くすると成績係数は小さくなる。
成績係数は大きくなります。
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