1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問29

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • クロスコネクション防止対策として、飲料用給水管と飲料用以外の給水管は、異なる配管材を用いる。
  • 器具給水負荷単位法で瞬時最大給水流量を算定する場合、器具給水負荷単位数に器具の個数による同時使用率を乗じて求める。
  • 住戸数から瞬時最大給水流量を算定する場合、住戸数により段階的に算定式が異なる。
  • 水使用時間率と器具給水単位による方法で配管サイズを決定する際は、任意利用形態か集中利用形態かを確認する必要がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

給水設備の問題です。わからない場合はキーワードを調べながら解いてもよいと思います。

選択肢1. クロスコネクション防止対策として、飲料用給水管と飲料用以外の給水管は、異なる配管材を用いる。

設問の通りです。

異なる配管材を用いることで作業員が系統を誤って施工するリスクを下げ、クロスコネクション防止対策とすることがあります。

選択肢2. 器具給水負荷単位法で瞬時最大給水流量を算定する場合、器具給水負荷単位数に器具の個数による同時使用率を乗じて求める。

設問は誤りです。

器具給水負荷単位法で瞬時最大給水流量を算定する場合、器具給水負荷単位数に器具の個数による負荷率を乗じて求めます。

選択肢3. 住戸数から瞬時最大給水流量を算定する場合、住戸数により段階的に算定式が異なる。

設問の通りです。

住戸数から瞬時最大給水流量を算定する場合、住戸数により段階的に算定式が異なります。

住戸数が多くなるほど同時使用率が下がるため、算定式が異なります。

選択肢4. 水使用時間率と器具給水単位による方法で配管サイズを決定する際は、任意利用形態か集中利用形態かを確認する必要がある。

設問の通りです。

水使用時間率と器具給水単位による方法で配管サイズを決定する際は、任意利用形態か集中利用形態かを確認する必要があります。

 

まとめ

同じようなキーワードが出てくるため、間違わないように注意してください。

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02

給水設備の給水量に関する問題です。

選択肢1. クロスコネクション防止対策として、飲料用給水管と飲料用以外の給水管は、異なる配管材を用いる。

クロスコネクションとは、給水系統が配管や給水装置によって直接接続されることで、受水タンクなどへ飲料水以外の配管が接続されると、タンクが汚染され飲料水が汚染されることになります。

そのため、問題文の防止対策が必要です。

 

なお、「水道法施行令第6条(給水装置の構造及び材質の基準)」のなかに、「給水装置以外の水管や設備に直接連結されないこと」という規定があります。

選択肢2. 器具給水負荷単位法で瞬時最大給水流量を算定する場合、器具給水負荷単位数に器具の個数による同時使用率を乗じて求める。

器具給水負荷単位法による流量の決定は、器具給水負荷単位の総和を求め、器具給水負荷単位数と同時使用流量の線図から求めます。

器具給水負荷単位は、特定の器具の給水単位流量で各器具の給水単位流量を割った値に、使用者種別・使用頻度・同時使用率を見込んだ負荷率を乗じて定められたものです。

 

したがって、器具給水負荷単位数に器具の個数に乗じるのは同時使用率ではなく、負荷率です

なお、流を求める手順はもっと複雑ですが、個々での解説は省略します。

選択肢3. 住戸数から瞬時最大給水流量を算定する場合、住戸数により段階的に算定式が異なる。

建築物には多種にわたる器具が設置されていますが、全数が同時に使用されることは無く、ある割合で使用されます。住戸数による設置台数が多くなるほどこの割合は減っていき、全数使用との比を同時使用率と言い、同時使用率は建築物の用途でも変わってきます。

 

したがって、問題文のようなことになります。

選択肢4. 水使用時間率と器具給水単位による方法で配管サイズを決定する際は、任意利用形態か集中利用形態かを確認する必要がある。

瞬時最大流量を算出するには、同時最大水使用器具数に、その数に器具1個当たりの流量を乗じて算出します。

したがって、問題文のように、任意利用形態か集中利用形態かを確認する必要があります。

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