1級管工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
問題A 問30

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 学科試験 問題A 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 架橋ポリエチレン管の線膨張係数は、ステンレス鋼管の数値よりも小さい。
  • 真空式温水発生機と無圧式温水発生機は、熱交換方式の違いはあるが、特徴が類似しており、水温が100℃を超えることはない。
  • 中央式給湯設備の返湯管径は、循環流量と管内流速により求める。
  • 循環配管をリバースリターン方式とすると、最遠端の管路に湯が最もよく循環することになるため採用しない。

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この過去問の解説 (2件)

01

給湯設備に関しては、管材、機器、計画が複合的に出題される可能性があります。範囲が広いわけではないので丁寧に覚えてください。

選択肢1. 架橋ポリエチレン管の線膨張係数は、ステンレス鋼管の数値よりも小さい。

設問は誤りです。

架橋ポリエチレン管の線膨張係数は、ステンレス鋼管の数値よりも大きいです。

選択肢2. 真空式温水発生機と無圧式温水発生機は、熱交換方式の違いはあるが、特徴が類似しており、水温が100℃を超えることはない。

設問の通りです。

真空式温水発生機と無圧式温水発生機は、熱交換方式の違いはありますが、特徴が類似しており、水温が100℃を超えることはないです。

選択肢3. 中央式給湯設備の返湯管径は、循環流量と管内流速により求める。

設問の通りです。

中央式給湯設備の返湯管径は、循環流量管内流速により求めます。

選択肢4. 循環配管をリバースリターン方式とすると、最遠端の管路に湯が最もよく循環することになるため採用しない。

設問の通りです。
循環配管をリバースリターン方式とすると、最遠端の管路に湯が最もよく循環することになるため採用しません。

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02

給湯設備に関する問題です。

選択肢1. 架橋ポリエチレン管の線膨張係数は、ステンレス鋼管の数値よりも小さい。

問題文は誤りです。

架橋ポリエチレン管の線膨張係数は、ステンレス鋼管の数値よりも大きいです

架橋ポリエチレン管は、耐熱性・耐クリープ性を向上させ、給水・給湯・床暖房など広い範囲の用途に向いています。

選択肢2. 真空式温水発生機と無圧式温水発生機は、熱交換方式の違いはあるが、特徴が類似しており、水温が100℃を超えることはない。

問題文通りです。

圧力が大気圧なので、100℃以上に温水温度が上がることが無く、ボイラーとは異なり、貯槽を含めて法的な拘束力がなく、資格者や法的設備が不要です。

選択肢3. 中央式給湯設備の返湯管径は、循環流量と管内流速により求める。

返湯管管径は、給湯循環が流れたときの流速が過剰に大きい場合は、管径を太くするなどの対応を決めます。

一般的には、返湯管管径は、給湯配管の半分くらいの管径とします。管材料が鋼管であれば、潰食による腐蝕を防ぐために流速を押さえる必要があります。

選択肢4. 循環配管をリバースリターン方式とすると、最遠端の管路に湯が最もよく循環することになるため採用しない。

リバースリターン方式は、循環配管がどの循環経路でも、往き管と返り管の長さが等しい配管方式のことです。

給湯配管では、循環量は給湯量に比べ少ないため、返り管の管径は、往き菅の管径より小さくします。

このときに、最遠端(最も後の使用場所)での循環がよく、反対に細い管が長くなっている最初の使用場所は、循環が悪くなり、お湯の均等性を保てなくなります。

そのため、給湯配管系では、リバースリターン方式は使いません。

 

なお、冷温水の場合は、どの使用場所でも流量が等しくなるため、リバースリターン方式が採用されます。

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