1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問40 (問題A 問40)
問題文
全熱交換器に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問40(問題A 問40) (訂正依頼・報告はこちら)
全熱交換器に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 全熱交換器は、建物からの排気と導入外気を熱交換させ、顕熱と潜熱を同時に熱回収できる装置で省エネルギーが図れる。
- 回転形全熱交換器は、給気側と排気側をセパレートしたケーシング内にハニカムロータを設置し回転させる構造で、給気と排気は直交方向に流れる。
- 静止形全熱交換器は、給排気を隔てる仕切板と間隔板で構成され、給気と排気は混り合うことはほとんどない。
- 回転形全熱交換器は、一般的に、顕熱交換効率と潜熱交換効率は、ほぼ同じ値である。
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この過去問の解説 (2件)
01
全熱交換器に関する問題です。
正
全熱交換器は、建物からの排気と導入外気を熱交換させて、導入外気の温度・湿度を室内の温度・湿度に近づけて供給します。
顕熱と潜熱の回収は、1年を通して同じ効率で同時に行え、高い省エネルギーが期待できます。
誤
給気と排気は直交方向に流れるのではなく、対向して流れます。
直交法に流れるのは、静止型全熱交換器です。
回転形全熱交換器は、ハニカムロータの半分に、温度や湿度が高い空気の顕熱と潜熱を蓄熱させ、ローターが回転して温度や湿度が低い空気に蓄熱した顕熱と潜熱を放出する、装置です。
正
静止形全熱交換器は、問題文通りです。
静止形全熱交換器は、熱伝達と透湿の性質のある特殊加工和紙を使った、直交流型熱交です。
特殊加工和紙の仕切り板と隔壁板の構成で、吸気と排気は熱別の通路を通り、空気の古雲合はありません。
正
問題文通りです。最初の問題の解説に補足があります。
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02
この問題は全熱交換器に関する問題です。
その通りです。
全熱交換器は室内の排気と外部の新鮮空気とで行う機械換気の一種です。
そして、その特徴としては室内の排気と新鮮空気の熱交換を行うことが出来るので高い省エネルギー効果が見込まれることです。
熱交換は、潜熱と顕熱のどちらも1年を通して同効率で行えます。
誤りです。
回転形全熱交換器は給気と排気が平行に流れます。
直交方向で流れるのは静止形全熱交換器の説明となります。
その通りです。
静止形全熱交換器は特殊加工紙で出来た仕切板と間隔板が積み重なって構成されており、仕切り板によって給気と排気は混ざらない構造になっています。
静止形全熱交換器は熱伝導・熱伝達を用いた熱交換システムです。
小型の全熱交換器は、静止形のものが一般的です。
その通りです。
回転形全熱交換器は吸湿材を含んだハニカムローターがモーターによって回転し、
吸湿材の蓄熱と放出の性能を利用した蓄熱蓄湿方式によって、
給気と排気が同じハニカム状に通路を交互に通る形で熱交換が行われます。
そのため、顕熱と潜熱はほぼ同効率で熱交換されます。
なお、回転形全熱交換器は大容量のものが一般的です。
この問題は全熱交換器に関する問題でした。
全熱交換器は回転形と静止形があり、それぞれに特徴があります。
しっかりそれぞれの特徴を把握しておくようにしてください。
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