1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問11 (問題A 1 問11)
問題文
三相誘導電動機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問11(問題A 1 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
三相誘導電動機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- インバーターにリアクトルを設けることで、高調波を抑制することができる。
- スターデルタ始動方式は、スター結線からデルタ結線に切り替わる際に、定格電流より大きな電流が流れることがある。
- トップランナーモータは、標準モータに比べて始動電流が小さい。
- 3Eリレーとは、過負荷・欠相・反相を保護する継電器である。
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この過去問の解説 (3件)
01
三相誘導電動機に関する問題です。
正
問題文の通りです。
誘導電動機のインバーターは、電動機への供給電力周波数を連続的に変える可変制御に利用されます。
インバーターは電源部で高調波が発生し、対策として回路にリアクトルを設置します。
正
問題文の通りです。
スターデルタ始動方式は、じか入れ方式では、定格電流の5~7倍の電流が流れた負荷にも影響します。
誘導電動機の始動当初には低い電流とトルクで始動するスター始動でスタートし、回転が安定した所で、デルタ方式で誘導電動機を本来のトルクになるように動かす方式です。
注意点は、スター結線からデルタ結線に変わるときに、大来な電流が流れる可能性があることで、結線切替時の固定子巻線の残存電圧が少なくなる点をタイマーで監視して、切り替えのタイミングを図ることです。
誤
トップランナーモータは、標準モータに比べて始動電流が、小さいことはなく、大きくなります。
トップランナーモータは、国が定めたトップランナー基準を満たす、エネルギー消費効率が大きいモータです。
トップランナーモータは、始動電流や突入電流が大きくなり、従来のモータの制御ユニットの配線用遮断器などが不要に動作する場合があり、配線用遮断器や電磁接触器をサイズをワンランク上げて対応する必要があります。
正
問題文の通りです。
保護継電器は、欠相や逆相が生じたとき、主回路を開放するように指令する継電器です。
3Eリレーは、過負荷欠相逆相運転防止継電器で、過負荷検出に加え欠相検出を組み込んだリレーです。
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02
三相誘導電動機に関する問題です。
その通りです。
インバーターを使用する上での問題点となるのが、高調波・ノイズです。
高調波に対し、リアクトルは高調波発生を無くすことはできませんが、抑制が可能です。
その通りです。
スターデルタ始動方式の特徴としては、始動電流・トルクを1/3に制限することが可能です。
しかし、スター結線からデルタ結線に切り替える際に、定格の5~7倍の電流が流れることがあります。
対策としては、デルタ結線への切り替えのタイミングをタイマーにて固定巻線の残存圧力がなくなるタイミングとすることです。
誤りです。
トップランナーモーターとは省エネ効果のあるモーターです。
しかし、いくつかの注意点があります。
・標準モーターよりサイズが大きくなる場合がある
・モーターの定格回転速度が高くなる
・始動電流が大きくなる
・モーター発生トルクが大きくなる
・低始動電流仕様に対応不可
・発熱が大きくなる場合がある
この問題では、上記の3つ目が該当するので、誤りとなります。
その通りです。
3Eリレーは三相誘導電動機を保護する電気制御機器です。
そしてその保護項目が『過負荷・欠相・反相』となります。
ちなみに、2Eリレーは『過電流・欠相』からの保護となります。
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03
三相誘導電動機に関する問題です。
◯
文章の通りです。
インバーターは高調波を発生しますが、リアクトルを使用することで
高調波電流を抑制することができます。
◯
文章の通りです。
スターデルタ始動は始動時の電流を1/3に抑えるメリットがありますが、
スターからデルタの切替時に大きな電流が発生することがあります。
☓
トップランナーモータは省エネルギー性能が高いモータです。
標準モータと比べ始動電流が小さい特徴はないです。
よって設問は誤りです。
◯
文章の通りです。
3Eリレーとは
過負荷・欠相・逆相の3つの保護機能を
持つリレーのことです。
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