1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問38 (問題A 3 問1)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問38(問題A 3 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

保温及び保冷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 人造鉱物繊維保温材には、ロックウール保温材とグラスウール保温材があり、グラスウール保温材の方が使用温度の上限が高い。
  • ポリスチレンフォーム保温材は、独立気泡体を有していることから、水分による断熱性能の低下が小さい。
  • 保温材の目的は、熱の拡散あるいは侵入を小さくする、表面温度の保持、管内温度の保持、結露防止等である。
  • ロックウール保温材のブランケットは、密度により1号と2号に区分される。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

保温及び保冷に関する問題です。

選択肢1. 人造鉱物繊維保温材には、ロックウール保温材とグラスウール保温材があり、グラスウール保温材の方が使用温度の上限が高い。

人造鉱物繊維保温材には、ロックウール保温材とグラスウール保温材があり、グラスウール保温材の方が使用温度の上限が低いです

 

ロックウール保温材保温板・保温帯・保温筒・ブランケット上限:600℃
フェルト上限:400℃
グラスウール保温材 上限:350℃

選択肢2. ポリスチレンフォーム保温材は、独立気泡体を有していることから、水分による断熱性能の低下が小さい。

問題文の通りです。

 

発泡プラスチック保温材系のポリスチレンフォーム保温材は、吸水しにくいため、水による熱伝導率が大きくなることはなく、断熱性能の低下が小さい。

選択肢3. 保温材の目的は、熱の拡散あるいは侵入を小さくする、表面温度の保持、管内温度の保持、結露防止等である。

問題文の通りです。

 

JIS-A-9501「保温保冷工事施工標準」では、保温とは次のように定義されます。

【 保温とは、常温以上で約1 000 ℃以下の物体を被覆し、熱放散を少なくすること、被覆後の表面温度を低下させることです。 】

選択肢4. ロックウール保温材のブランケットは、密度により1号と2号に区分される。

問題文の通りです。

 

ロックウール保温材ブランケット1号、2号は次のような特性です。(JIS-A-9504より)

種類密度(kg/m3)

熱伝導率

(W/(m・K))

熱間収縮温度

(℃)

ロックウール

ブランケット

1号

40~1000.044以下600以上

ロックウール

ブランケット

2号

101~1600.043以下600以上

参考になった数12

02

保温及び保冷に関する問題です。

選択肢1. 人造鉱物繊維保温材には、ロックウール保温材とグラスウール保温材があり、グラスウール保温材の方が使用温度の上限が高い。

 

保温材の使用温度上限は

ロックウール保温材>グラスウール保温材

となります。

 

よって設問は誤りです。

選択肢2. ポリスチレンフォーム保温材は、独立気泡体を有していることから、水分による断熱性能の低下が小さい。

 

文章の通りです。

 

ポリスチレンフォーム保温材は吸水・吸湿がほとんどなく

耐熱性から主に防露・保冷用として使用します。

選択肢3. 保温材の目的は、熱の拡散あるいは侵入を小さくする、表面温度の保持、管内温度の保持、結露防止等である。

 

文章の通りです。

 

設問の目的により

省エネルギー・安全向上・設備保護の役割があります。

選択肢4. ロックウール保温材のブランケットは、密度により1号と2号に区分される。

 

文章の通りです。

 

ロックウール保温材→1・2・3号

グラスウール保温材→24k・32k

で分類されます。

参考になった数2