2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問8 (ユニットB 問8)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問8(ユニットB 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

変風量単一ダクト方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 部屋ごとに個別制御が可能である。
  • 送風量の減少時においても必要外気量を確保する必要がある。
  • 定風量単一ダクト方式に比べて搬送エネルギーが大きくなる。
  • 室内の気流分布が悪くならないように最小風量設定が必要となる。

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この過去問の解説 (3件)

01

変風量単一ダクト方式に関して該当しないものを選択する問題です。

変風量単一ダクト方式とは、

各部屋・エリア毎に可変風量制御装置(VAV)を設け、

別々に送風量を調整する方式のことをいいます。

1.各部屋・エリア毎にVAVを設けますので、

 部屋毎に個別制御を行うことが可能です。 

2.変風量単一ダクト方式は、

 送風量が減少した際も必要外気量を確保しなければなりません。 

3.定風量単一ダクト方式とは、

 中央機械室に設置する空調機から

 ダクトを単独で各部屋・エリア毎に一定の風量を送る方式のことです。

 定風量単一ダクト方式に比べ、

 変風量単一ダクト方式はダクトの口径・ファンサイズが小さく済むため、

 搬送エネルギーは小さくなります。

  

4.変風量単一ダクト方式は、

 風量を変更できることがメリットです。

 しかし、

 それにより風量が少なくなり室内の空気が滞留し、

 換気がうまくなされない可能性があるため、

 最小風量設定を設ける必要があります。

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02

1正しい

変風量ユニットを部屋ごと、あるいはゾーンごとに配置することにより、個別制御・ゾーン制御の対応が可能になっています。

2 正しい

設問のとおり、低負荷(低風量送風時)の必要外気量の確保や気流分布の悪化に対する配慮が必要です。

3 誤り

解説1の説明のように個別制御の対応が可能になりますので、各部屋ごとに吹き出す風量が一定の定風量単一ダクト方式に比べると、搬送エネルギーは小さくなります。

4 正しい

解説2の説明のように気流分布の悪化に対する配慮が必要です。

変風量単一ダクト方式は、大規模の事務所の内周部や、店舗に適しています。

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03

変風量単一ダクト方式に関する問題です。

 

変風量単一ダクト方式のシステム概要図を下図に示します。

各問の解説の参考として下さい。

選択肢1. 部屋ごとに個別制御が可能である。

問題文の内容通りです

 

変風量単一ダクト方式は、送風温度一定で、各室ごとへの給気端末に風量制御ユニット(VAVユニット)を設置し、送風量を変化させる方式です。

選択肢2. 送風量の減少時においても必要外気量を確保する必要がある。

問題文の内容通りです

 

最小風量時には換気量が減るため、空調運転に支障が出ないように、外気量を増やすなど必要が外気量の確保が必要です。

選択肢3. 定風量単一ダクト方式に比べて搬送エネルギーが大きくなる。

定風量単一ダクト方式に比べて搬送エネルギーが小さくなる

 

変風量単一ダクト方式は、各室ごとに必要な空気が送れるので搬送動力の節減が可能で、また不要な部屋には送風が停止できるため、省エネルギーが図れます。

 

定風量単一ダクト方式は、各室への風量は常に一定のため、省エネの点では、劣ります。

選択肢4. 室内の気流分布が悪くならないように最小風量設定が必要となる。

問題文の内容通りです

 

・冷房時の定風量状態では、コールドドラフトが起きやすく、吹出口は風量の変動に対し、一定パターンを持てるように、各室ごとの風量調整が必要です。

・風量が顕熱で絞られるため、湿度の関連性が取りにくくなり、顕熱比変化に対し湿度制御が難しくなります。

・最小風量時に必要外気量の確保が必要です。

 

以上の留意点を踏まえ、室内気流分布の改善と空気清浄度の維持のために、送風量を現風量の40%以下に絞れないようにします。

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