2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問36 (ユニットD 問36)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問36(ユニットD 問36) (訂正依頼・報告はこちら)

配管系に設ける弁類に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 給水管の流路を遮断するための止め弁として仕切弁を使用する。
  • 揚水管の水撃を防止するためにスイング式逆止め弁を使用する。
  • 配管に混入した空気を排出するために自動空気抜き弁を使用する。
  • ユニット形空気調和機の冷温水流量を調整するために玉形弁を使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

配管系に設ける弁類に関して該当しないものを選択する問題です。

1.給水管の流路遮断の止め弁は、

 仕切弁を使用します。

2.揚水管の水撃(ウォーターハンマー)を防止するために、

 ディスク式逆止弁ウエハー式といった、

 バネが内蔵されており、

 比較的緩やかに開閉できるバルブを使用します。

 スイング式逆止弁は、

 勢いよく閉めてしまうため水撃が発生しやすいです。 

3.配管に混入した空気を排出するために自動空気抜き弁を使用します。

 水は常温でも発生しますが、温水だとより空気を排出します。

 空気によって水の通りを阻害される可能性がありますので、

 配管頂部を伸長し自動空気抜き弁を設けるのが主流です。 

4.ユニット形空気調和機の冷温水流量を調整には、

 玉形弁(グローブバルブ)を使用します。

 玉形弁は、主な特徴として流量調整に優れています。 

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02

1 正しい

給水工事で使用する仕切弁は、1箇所が漏水や破損しても他のルートを通っていつでも水が行き届くようにしてます。

2 誤り

スイング式逆止弁は、逆流時に一気に弁が閉じるようになっています。揚水管の水撃を防止するためには、水撃防止装置を設けるか、バネ付きの逆止弁を使用します。

3 正しい

自動空気抜き弁は、管中の空気を排出する弁のことです。

4 正しい

玉形弁は、グローブ弁やストップ弁とも言われます。管内の気体の流量を調整するのに優れているのと同時に、気体の流れをとめる性能もあります。

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03

配管系に設ける弁類に関する問題です。

選択肢1. 給水管の流路を遮断するための止め弁として仕切弁を使用する。

問題文の内容通りです

 

仕切弁は、流体通路を弁体で垂直に遮断する弁で、ゲート弁とも言われます。

全開時には開度が口径と同じになり圧力損失が、ほとんどありません。

選択肢2. 揚水管の水撃を防止するためにスイング式逆止め弁を使用する。

揚水管の水撃を防止するために、スモレンスキー逆止め弁(衝撃吸収式逆止め弁)を使用する

 

逆止め弁は、流体を一方向のみに流し、流体の背圧で逆流を防止します。

 

スモレンスキー逆止め弁は、リフト逆止め弁にばねと案内傘を内蔵し、バイパス弁付きで、ポンプの吐出側垂直配管に取付けられ、ポンプからの流体圧力で弁体を押し上げて通水し、ポンプの停止と同時にばね力で弁体を強制的に閉止させます。

 

揚程が30 mを超える高揚程の揚水ポンプに設ける逆止め弁は、ウォーターハンマーを防止するために衝撃吸収式逆止め弁として、スモレンスキー逆止め弁か、ディアルプレート逆止め弁が使用されます。

 

なお、スイング式逆止め弁は、リフト式に比べ、弁が開いた状態での開口面積が大きく、圧力損失が少なく、大口径バルブまで使用されます。

選択肢3. 配管に混入した空気を排出するために自動空気抜き弁を使用する。

問題文の内容通りです

 

自動空気抜き弁は、液体流体が流れる配管中に溜まった空気を、自動的に排出する弁です。

選択肢4. ユニット形空気調和機の冷温水流量を調整するために玉形弁を使用する。

問題文の内容通りです

 

玉型弁は、グローブ弁とも言い、リフトが小さく開閉時間が早く、半開でも使用できます。

空気調和機の冷温水量は、小流量から大流量までの変化を調整する必要があり、流量調整には、グローブ弁を使用します。

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