2級管工事施工管理技士 過去問
平成29年度(2017年)
問39 (ユニットD 問39)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成29年度(2017年) 問39(ユニットD 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクトの施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • スパイラルダクトの差込み接合では、継手、シール材、鋼製ビス、ダクト用テープを使用する。
  • 2枚の鉄板を組み合せて製作されるダクトは、はぜの位置によりL字型、U字型などがある。
  • リブ補強は、ダクトの板振動による騒音を防止するために設ける。
  • 長方形ダクトは、アスペクト比を変えても圧力損失は変わらない。

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この過去問の解説 (3件)

01

ダクトの施工に関して該当しないものを選択する問題です。

1.スパイラルダクトの差込み接合は、

 継手、シール材、鋼製ビス、ダクト用テープを使用します。

2.2枚の鉄板を組み合せて製作されるダクトは、

 はぜの位置によりL字型、U字型などが存在します。

 ダクト内部の空気や、厨房排気の場合は油等の漏洩を防ぐ役割を担っています。

3.リブ補強は、

 ダクトの板振動による騒音や熱等による変形を防止する目的で設けます。

4.アスペクト比(角ダクトの長辺と短辺の比)は

 圧力損失に影響を与えます

 またダクト強度の兼ね合いも含め、

 アスペクト比は4:1超えてはいけません。 

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02

1 正しい

スパイラルダクトの差し込み接合では、継目をダクト用テープを使用する場合、テープを2重巻きにします。

2 正しい

2枚の鉄板を組み合せて製作されるダクトは、はぜの位置によりL字型、U字型などがあります。

3 正しい

リブ補強とは、補強部材や突起部分のことで、構造的補強やデザインの向上をはかれるものになります。

4 誤り

アスペクト比とは、長辺と短辺の比率のことです。アスペクト比が大きいと、損失は大きくなります。

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03

ダクトの施工に関する問題です。

選択肢1. スパイラルダクトの差込み接合では、継手、シール材、鋼製ビス、ダクト用テープを使用する。

問題文の内容通りです

 

差込み継手の接続は、継手外面にシール材を塗布し、スパイラルダクトを差込み、鋼製ビスで止めて、その上にダクト用テープで仕込み長さ以上外周を二重巻きとします。

 

差込み継手を直管委差し込む前には、継手や直管のへこみ、折れ曲がりがないことと、完全な円形であることを確認します。

選択肢2. 2枚の鉄板を組み合せて製作されるダクトは、はぜの位置によりL字型、U字型などがある。

問題文の内容通りです

 

L字型ダクトは、2枚の鉄板を組合せてL字形にする方法で、鉄板1枚を2面分の幅としてL字形に曲げて、残りの1枚で2面を作り、はぜ継ぎで接合します。

 

U字型ダクトは、2枚の鉄板を組合せてU字形にする方法で、鉄板1枚を底面+側面の3面にU字形に折り曲げ、残り1枚の鉄板を上面とし、側面との間をはぜ継ぎで接合します。

 

選択肢3. リブ補強は、ダクトの板振動による騒音を防止するために設ける。

問題文の内容通りです

 

リブ補強は、ダクトの板振動による騒音を防止するため、長辺 450 mm超えの保温無しのダクトに、間隔 300 mm以下のピッチで補強リブを入れます。

選択肢4. 長方形ダクトは、アスペクト比を変えても圧力損失は変わらない。

長方形ダクトは、アスペクト比を変えると、圧力損失も変わる

 

アスペクト比の変更は、ダクトの形状や断面形状を変え、ダクト内の空気の流れや圧力損失に大きく影響します。

アスペクト比は、大きくなるほど、ダクトの内面壁が大きくなり、空気抵抗の増加・圧力損失の増加につながります。

 

ただし、アスペクト比を1として、正方形断面のダクト形状では、設置場所面積が増え、どこでも設置できるわけではなくなりますので、設置場所と、圧力損失によるエネルギー損失を考慮して、設置場所ごとに、最適なアスペクト比を選定します。

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