1級建築施工管理技士の過去問
平成30年(2018年)
午前 問35

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年) 午前 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ワーキングジョイントに装填する丸形のバックアップ材は、目地幅より20%大きい直径のものとした。
  • 先打ちしたポリウレタン系シーリング材に、ポリサルファイド系シーリング材を打ち継いだ。
  • シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、シリコーンコーティングされたテープとした。
  • ワーキングジョイントの目地幅が20mmだったので、目地深さは、12mmとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、シリコーンコーティングされたテープとした。」です。

選択肢1. ワーキングジョイントに装填する丸形のバックアップ材は、目地幅より20%大きい直径のものとした。

設問通りです。

バックアップ材の材質は、発泡ポリエチレンです。

バックアップ材のサイズは、目地幅より20~30%太いものを使用し、雨水浸入の可能性を下げます。

ワーキングジョイントとは、目地が動きやすい部分を言います。サイディングやALC壁の接合部がこれに該当します。この部分は3面接着にしてしまうと、目地が断裂しやすくなるため、必ず2面接着とします。

一方、コンクリートの躯体などはノンワーキングジョイント(目地が動きにくい)部分は、3面接着として接着性を高めます。2面接着とするとバックアップ材の部分が水道(みずみち)になりやすく、雨漏れの原因となるため、3面接着とします。

選択肢2. 先打ちしたポリウレタン系シーリング材に、ポリサルファイド系シーリング材を打ち継いだ。

設問通りです。

シーリング材には、シリコーン系(SR・SR-1)、変成シリコーン系、ポリサルファイド系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系、アクリル系など多種ありますが、それぞれ打継ぎの際の相性があります。

選択肢3. シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、シリコーンコーティングされたテープとした。

誤りです。

ボンドブレーカーの役割は、絶縁し2面接着とすることです。設問におけるシリコーン系シーリング材のボンドブレーカーに、シリコーンコーティングされたテープを使用してしまうと、シリコーン系同士は相性が良く、互いに接着してしまいます。結果、ボンドブレーカーの役割を果たせず、3面接着となってしまうため、不適格です。

シリコーン系シーリング材を充填する場合、ポリエチレンテープのボンドブレーカーを用いるのが一般的です。(JASS8)

選択肢4. ワーキングジョイントの目地幅が20mmだったので、目地深さは、12mmとした。

設問通りです。

ワーキングジョイントの目地幅が20mmの場合、目地深さは、10~15㎜内におさまるように設定します。

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02

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. ワーキングジョイントに装填する丸形のバックアップ材は、目地幅より20%大きい直径のものとした。

正しい。

設問の通りです。

選択肢2. 先打ちしたポリウレタン系シーリング材に、ポリサルファイド系シーリング材を打ち継いだ。

正しい。

設問の通りです。

選択肢3. シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、シリコーンコーティングされたテープとした。

誤り。

シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、ポリエチレンテープを用います。

選択肢4. ワーキングジョイントの目地幅が20mmだったので、目地深さは、12mmとした。

正しい。

設問の通りです。

参考になった数8