1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問1
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 換気量が一定の場合、室容積が小さいほど換気回数は多くなる。
- 給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうが、室内の換気効率はよくなる。
- 全熱交換器を用いると、冷暖房時に換気による熱損失や熱取得を軽減できる。
- 換気量が同じ場合、置換換気は全般換気に比べて、換気効率に優れている。
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この過去問の解説 (3件)
01
答えは(誤り)は 2 です。
換気経路が短いほど、給気口から入ってきた新鮮な空気が室内にいきわたることなく排気口に至るため、換気効率は悪くなります。
したがって設問2の「室内の換気効率はよくなる」は誤りです。
1. 正しいです。
換気回数=(換気量)÷(室容積)の式で求めます。したがって換気量が一定の場合、室容積が小さいほど換気回数は大きくなります。
3.正しいです。
通常の換気では外気が直接室内に給気されるため、熱損失や熱取得が発生します。全熱交換器は、外気を給気する過程で排気される室内の空気と熱交換を行い、給気温度を室内温度に近づけるシステムです。したがって、換気の際に発生する熱損失や熱取得を軽減することができます。
4.正しいです。
置換換気は、室下部に設けた吹出口から低温の空気を給気することにより、室内で発生した汚染空気を室上部へ上昇させて排出する換気方式です。全般換気よりも置換換気のほうが速く新鮮な空気が到達するため換気効率に優れています。
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02
換気に関する記述の中で、最も不適当なものを識別するために、各選択肢を詳しく見ていきます。
換気量が一定の場合、室容積が小さいほど換気回数は多くなる。 この記述は正しいです。換気量(一定時間内に交換される空気の量)が同じ場合、部屋の容積が小さければその部屋の空気はより頻繁に交換されます。つまり、換気回数が増加します。
② 給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうが、室内の換気効率はよくなる。 この記述は不適切です。一般的に、給気と排気の位置は換気効率を高めるために適切に配置する必要がありますが、経路が短いことが必ずしも効率向上につながるわけではありません。換気経路が短すぎると、空気が十分に室内に行き渡らない場合があり、むしろ換気効率が低下することがあります。効率的な換気のためには、空気が室内全体に均等に分配されるような配置が重要です。
全熱交換器を用いると、冷暖房時に換気による熱損失や熱取得を軽減できる。 この記述は正しいです。全熱交換器は、排気から熱エネルギーを回収して新たに取り入れる空気を事前に加熱または冷却することで、エネルギー効率を向上させることができます。これにより、冷暖房負荷を減少させる効果があります。
換気量が同じ場合、置換換気は全般換気に比べて、換気効率に優れている。 この記述は正しいです。置換換気(局所換気)は特定の場所から空気を直接排出し、新鮮な空気を同じ場所に導入することで、効率よく空気を入れ替えることができます。これに対して全般換気(一般換気)は、空気の流れが均等になるように全体の空間にわたって行われるため、特定の領域の空気の質を迅速に改善するには効率が低下することがあります。
最も不適当な記述は「給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうが、室内の換気効率はよくなる」となります。この記述は換気の目的や方法に関する誤解を招く可能性があり、実際には換気の質を確保するためには経路の長さよりも空気の流れの質や分配が重要です。
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03
換気についての出題です。
設問の通りです。換気回数とは、換気量を室容積で割った値です。
誤りです。
給気口から排気口に至る換気経路を短くすると、ショートサーキットとなり、換気効率は悪くなります。
全熱交換器は、温度と湿度を同時に交換するため冷暖房時に換気による熱損失や熱取得を軽減できます。
設問の通りです。
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