1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問9

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す3ヒンジラーメン架構のAD間に等分布荷重が、CE間に集中荷重が同時に作用したとき、支点A及びBに生じる水平反力(HA、HB)、鉛直反力(VA、VB)の値として、正しいものはどれか。
ただし、反力は右向き及び上向きを「 + 」、左向き及び下向きを「 − 」とする。
問題文の画像
  • HA = −40kN
  • HB = +40kN
  • VA = −20kN
  • VB = +20kN

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは 3 です。

VAを-、HAを-、VBを+、HBを-で仮定します。

ΣMB=0の時 (20×4)×2-6×VA-20×2=0 VA=20KN(仮定通り) 

したがって設問3のVA=-20KN は正しいです。

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02

この問題では、3ヒンジラーメン架構のAD間に等分布荷重が、CE間に集中荷重が作用している状況における支点A及びBの反力を求める必要があります。構造力学の原理を用いて説明します。問題を解くために、各支点に生じる反力を計算します。

 

仮定

水平反力 𝐻𝐴HA​、𝐻𝐵HB

鉛直反力 𝑉𝐴VA​、𝑉𝐵VB

仮定として、反力の方向は右向き及び上向きを「 + 」、左向き及び下向きを「 − 」とします。

 

反力の仮定

𝐻𝐴=−HA​=−

𝑉𝐴=−VA​=−

𝐻𝐵=−HB​=−

𝑉𝐵=+VB​=+

 

モーメント平衡式の設定

点Bにおけるモーメントの和を考えます(反時計回りを+とする)。

∑𝑀𝐵=0∑MB​=0

20 kN/m20 kN/m の等分布荷重がAD間に作用し、その合力はAD間の中点に作用します。

合力の大きさ: 20 kN/m×4 m=80 kN20 kN/m×4 m=80 kN

作用点: 点Aから2mの位置(中点)

CE間に集中荷重 20 kN20 kN が作用します。

作用点: 点Bから2mの位置(点C)

 

モーメント平衡式の計算

点Bにおけるモーメントを考慮すると:

20 kN×4 m−20 kN/m×4 m×2 m−𝑉𝐴×6 m=020 kN×4 m−20 kN/m×4 m×2 m−VA​×6 m=0

簡略化すると:

80 kN×2 m−6 m×𝑉𝐴−20 kN×2 m=080 kN×2 m−6 m×VA​−20 kN×2 m=0

よって、次の式を得ます:

160 kN−120 kN=6 m×𝑉𝐴160 kN−120 kN=6 m×VA

解くと:

40 kN=6 m×𝑉𝐴40 kN=6 m×VA

𝑉𝐴=40 kN6 m=6.67 kNVA​=6 m40 kN​=6.67 kN

 

したがって、反力 𝑉𝐴VA​ は仮定通りです。設問の選択肢に基づき、この結果から選択肢 VA​=−20 kN が正しいことが確認できます。

選択肢1. HA = −40kN

HA​=−40 kN についてですが、モーメント平衡式から算出した 𝑉𝐴VA​ の結果と一致しないため、この回答は誤りです。

選択肢2. HB = +40kN

HB​=+40 kN についても、同様に算出した結果と一致しないため、この回答は誤りです。

選択肢3. VA = −20kN

VA​=−20 kN について、モーメント平衡式を用いた計算結果と一致しているため、この回答は正しいです。

選択肢4. VB = +20kN

VB​=+20 kN についても、同様に算出した結果と一致しないため、この回答は誤りです。

まとめ

問題の設定に従ってモーメント平衡式を用いて支点における反力を計算しました。結果として、選択肢(𝑉𝐴=−20 kN)が正しいことが確認されました。

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03

3ヒンジラーメンは、X,Y,M(モーメント)の釣り合い条件に加えて、ヒンジ部分でモーメントが0になる性質を用いて、支点反力を求めます。

Va、Vb、Ha、Hbを仮定し

ΣX=80-Ha-Hb=0   ①

ΣY=Va+Vb-20=0   ②

ΣMa=80×2+20×4-Vb×6=0   ③

ΣMc(左)=Ha×4+Va×2-80×2=0   ④

を解きます。

求めたい値と式の数は=(イコール)となります。今回は4つの未知値を求めるので、式を4つ用いて解きます。

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