1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問30

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

高力ボルト接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 締付け後の高力ボルトの余長は、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認した。
  • ねじの呼びがM22の高力ボルトの1次締付けトルク値は、150N・mとした。
  • ねじの呼びがM20のトルシア形高力ボルトの長さは、締付け長さに20mmを加えた値を標準とした。
  • 高力ボルトの接合部で肌すきが1mmを超えたので、フィラープレートを入れた。

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この過去問の解説 (2件)

01

答え(誤り)は 3 です。

トルシア形高力ボルトは、頭側に座金を使用しないため座金1枚分首下の長さを短くできます。ねじの呼びがM20のトルシア形高力ボルトの場合は、締付け長さに加える長さは30㎜です。

したがって設問3の「締付け長さに20mmを加えた値」は誤りです。

1.正しいです。

公共建築工事標準仕様書に規定されています。

2.正しいです。

公共建築工事標準仕様書に規定されています。

4.正しいです。

公共建築工事標準仕様書に規定されています。

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02

高力ボルト接合に関する記述の正確性を分析し、最も不適切なものを見極めます。

選択肢1. 締付け後の高力ボルトの余長は、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認した。

締付け後の高力ボルトの余長は、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認した。 この記述は適切です。高力ボルトの余長は、ねじ山が露出し過ぎず、かつ適切な範囲内にあることが求められるため、1山から6山の範囲内であることは一般的な規格に合致しています。

選択肢2. ねじの呼びがM22の高力ボルトの1次締付けトルク値は、150N・mとした。

ねじの呼びがM22の高力ボルトの1次締付けトルク値は、150N・mとした。 このトルク値は一般的には低い可能性がありますが、具体的なトルク値はボルトのグレードや使用条件により異なるため、この情報だけでは不適切とは一概に言えません。通常、M22の高力ボルトではもっと高いトルク値が指定されることが一般的です。

選択肢3. ねじの呼びがM20のトルシア形高力ボルトの長さは、締付け長さに20mmを加えた値を標準とした。

ねじの呼びがM20のトルシア形高力ボルトの長さは、締付け長さに20mmを加えた値を標準とした。 この記述は不適切です。トルシア形高力ボルトの長さ設定は、接合部の厚さに応じて適切に計算され、締め付け後にねじ山が適切に露出する長さを確保する必要があります。単純に「締付け長さに20mmを加える」というのは、実際の接合要件を考慮していない一般化された誤ったアプローチです。

選択肢4. 高力ボルトの接合部で肌すきが1mmを超えたので、フィラープレートを入れた。

高力ボルトの接合部で肌すきが1mmを超えたので、フィラープレートを入れた。 この記述は適切です。接合部にギャップ(肌すき)が生じると、ボルトの締め付け力が適切に伝達されないため、フィラープレートを用いてそのギャップを調整することは一般的な対応策です。

まとめ

「ねじの呼びがM20のトルシア形高力ボルトの長さは、締付け長さに20mmを加えた値を標準とした」という記述が最も不適切です。高力ボルトの長さは、接合部の厚さと締付け要件に基づいて正確に選定されるべきです。

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