1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問29

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの運搬及び打込みに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 高性能AE減水剤を用いた高強度コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、原則として、120分を限度とする。
  • 普通コンクリートを圧送する場合、輸送管の呼び寸法は、粗骨材の最大寸法の2倍とする。
  • コンクリート棒形振動機の加振は、セメントペーストが浮き上がるまでとする。
  • 打継ぎ面への打込みは、レイタンスを高圧水洗により取り除き、健全なコンクリートを露出させてから行うものとする。

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この過去問の解説 (2件)

01

答え(誤り)は 2 です。

コンクリート輸送管の径は、コンクリートポンプの圧送性に影響します。径が大きいほど圧力損失が少なくなるため、圧送性も良くなります。粗骨材の最大寸法が25㎜の場合、輸送管の呼び寸法は100A以上とします。

1.正しいです。

3.正しいです。

4.正しいです。

レイタンスとは、硬化前のコンクリート上面に水とともに浮上する脆弱な部分ことです。

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02

コンクリートの運搬及び打込みに関連する記述を評価し、不適切なものを特定します。

選択肢1. 高性能AE減水剤を用いた高強度コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、原則として、120分を限度とする。

高性能AE減水剤を用いた高強度コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、原則として、120分を限度とする。 この記述は適切です。高性能減水剤を用いた高強度コンクリートは、固化時間が通常のコンクリートに比べて異なる場合があるが、練り混ぜから打込みまでの時間を限定することで、品質を保持するための一般的な指針です。

選択肢2. 普通コンクリートを圧送する場合、輸送管の呼び寸法は、粗骨材の最大寸法の2倍とする。

普通コンクリートを圧送する場合、輸送管の呼び寸法は、粗骨材の最大寸法の2倍とする。 この記述は不適切です。一般的に、コンクリートを圧送する際の輸送管の呼び寸法は、粗骨材の最大寸法の最少3倍以上が適当です。これにより、骨材がパイプ内で詰まることなくスムーズに運搬されることを保証します。したがって、2倍とするのは不十分で、パイプの詰まりなどの問題を引き起こす可能性があります。

選択肢3. コンクリート棒形振動機の加振は、セメントペーストが浮き上がるまでとする。

コンクリート棒形振動機の加振は、セメントペーストが浮き上がるまでとする。 この記述は適切です。適切な振動加工はコンクリート内の空気を排出し、均一な密度と強度を確保するために必要です。振動はセメントペーストが表面に浮かび上がる程度まで行うのが一般的な指針です。

選択肢4. 打継ぎ面への打込みは、レイタンスを高圧水洗により取り除き、健全なコンクリートを露出させてから行うものとする。

打継ぎ面への打込みは、レイタンスを高圧水洗により取り除き、健全なコンクリートを露出させてから行うものとする。 この記述も適切です。コンクリートの打継ぎ面では、レイタンス(セメントの細かい粒子が表面に集まってできる層)を除去し、新たに打設するコンクリートがしっかりと既存のコンクリートに結合するために、このような処理が必要です。

まとめ

「普通コンクリートを圧送する場合、輸送管の呼び寸法は、粗骨材の最大寸法の2倍とする」が最も不適切です。実際には輸送管のサイズは粗骨材の最大寸法の3倍以上でなければならないため、この記述はコンクリートの圧送における一般的な要件を満たしていません。

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