1級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)
午前 問1

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年) 午前 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 風圧力による自然換気の場合、他の条件が同じであれば、換気量は風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例する。
  • 室内外の温度差による自然換気で、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の大きい方に近づく。
  • 中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の一酸化炭素の濃度は、100ppm以下となるようにする。
  • 中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の浮遊粉塵の量は、0.15mg/m3以下となるようにする。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の一酸化炭素の濃度は、100ppm以下となるようにする。」です。

選択肢1. 風圧力による自然換気の場合、他の条件が同じであれば、換気量は風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例する。

正しい記述です。

風圧力による自然換気の場合、他の条件が同じであれば、換気量は、開口部の面積と風速に比例し、風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例します。

選択肢2. 室内外の温度差による自然換気で、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の大きい方に近づく。

正しい記述です。

室内外の温度差による自然換気で、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の大きい方に近づきます。

中性帯とは、ある高さで室内外の圧力差がゼロとなる点のことです。

選択肢3. 中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の一酸化炭素の濃度は、100ppm以下となるようにする。

×(正答肢)

室内空気の一酸化炭素濃度は、10ppm以下とする必要があります。

二酸化炭素濃度は、1,000ppm以下とする必要があります。

※令和4年4月1日の建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令の改正により、

一酸化炭素の含有率の基準値が10ppm以下から6ppm以下へ変更されました。

参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000866659.pdf

選択肢4. 中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の浮遊粉塵の量は、0.15mg/m3以下となるようにする。

正しい記述です。

室内空気の浮遊粉塵の量は、0.15mg/㎥以下となるようにする必要があります。

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02

換気は、大きく分けると、

自然換気と機械換気に分けられます。

しっかり理解しましょう。

選択肢1. 風圧力による自然換気の場合、他の条件が同じであれば、換気量は風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例する。

正しい記述です。

風圧力による換気量=「流量係数」×「開口部面積」×「外部風速」×「外部風向による風圧係数の差に平方根」

で求められる為です。

選択肢2. 室内外の温度差による自然換気で、上下に大きさの異なる開口部を用いる場合、中性帯の位置は、開口部の大きい方に近づく。

正しい記述です。

中性帯とは、温度差換気の場合、

室内外の圧力差が0になる垂直方向の位置をいいます。

選択肢3. 中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の一酸化炭素の濃度は、100ppm以下となるようにする。

×(正解)

中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の一酸化炭素の濃度は、10ppm以下となるようにします。

 

 

選択肢4. 中央管理方式の空気調和設備を設ける場合、室内空気の浮遊粉塵の量は、0.15mg/m3以下となるようにする。

正しい記述です。

 

まとめ

許容濃度の目安は以下のとおりです。

 許容濃度
一酸化炭素10ppm以下
二酸化炭素1000ppm以下
相対湿度40%~70%
浮遊粉じん0.15mg/㎥以下

 

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