1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 イ 問8

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 イ 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物に作用する荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 風圧力を求めるために用いる風力係数は、建築物の外圧係数と内圧係数の積により算出する。
  • 雪下ろしを行う慣習のある地方において、垂直積雪量が1mを超える場合、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じ垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。
  • 劇場、映画館等の客席の単位床面積当たりの積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、固定席のほうが固定されていない場合より小さくすることができる。
  • 速度圧の計算に用いる基準風速は、原則として、その地方の再現期間50年の10分間平均風速値に相当する。

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この過去問の解説 (1件)

01

建築基準法などの法令は覚えるしかありませんが、その数値になった背景などを考えながら勉強すると良い対策になります。

選択肢1. 風圧力を求めるために用いる風力係数は、建築物の外圧係数と内圧係数の積により算出する。

【✕】

風力係数は建物の形状などで決められており、風上か風下かでも違ってきます。

風圧力=速度圧✖風力係数で求めます。

また、風力係数=外圧係数ー内圧係数で求められるため、間違いです。

そもそも、係数の積を求める意味がないことをイメージできれば答えられます。

選択肢2. 雪下ろしを行う慣習のある地方において、垂直積雪量が1mを超える場合、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じ垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。

【〇】

積雪荷重の計算に関する問題です。施工管理技士だけでなく色んな試験で出題されている定番問題の一つです。

選択肢3. 劇場、映画館等の客席の単位床面積当たりの積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、固定席のほうが固定されていない場合より小さくすることができる。

【〇】

「固定席」と「固定席でない」場合では、どちらの方が人が集中(=荷重が集中)するか考えると、「固定席でない」ことはイメージできると思います。

つまり、「固定席」の方が単位面積当たりの積載荷重を小さくできます。

選択肢4. 速度圧の計算に用いる基準風速は、原則として、その地方の再現期間50年の10分間平均風速値に相当する。

【〇】

基準風速は各地の年最大風速を再現期間50年で換算した数値の10分間平均です。ちょっと面倒なので、「年最大風速50年換算値の10分平均」と覚えてしまいましょう。

(参考)再現期間とは、ある自然現象が再び発生(=再現)するまでの期間(=年数)を示します。再現期間100年の地震は、統計上で100年に一度は発生する地震の強さです。

まとめ

法令は丸暗記しがちですが、意味を考えながら覚えることをおススメします。

一定の出題傾向がありますから、過去問を繰り返して解くのが良いでしょう。

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