1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 イ 問1

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 イ 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

中央管理方式の空気調和設備を設けた建築物における居室の室内環境に関する一般的な記述として最も不適当なものはどれか。
  • 室内空気中の一酸化炭素の濃度は、6ppm以下とする。
  • 室内空気中の二酸化炭素の濃度は、1,000ppm以下とする。
  • 室内空気の気流の速さは、1.5m/s以下とする。
  • 室内空気の相対湿度は、40%以上70%以下とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

~問題ポイント~

・中央管理方式の空調設備

→中央管理室で換気や冷暖房などをコントロールする設備のことです。

 

※室内環境に有害なものを選択する問題です。

選択肢1. 室内空気中の一酸化炭素の濃度は、6ppm以下とする。

適当です。

 

一酸化炭素:酸素が不足している状態で不完全燃焼を起こすと発生する物質です。

※空気中に0.1%以上で死に当たります。

 2022年4月より:10ppm→6ppmに改定〈100万分の以下(=6ppm以下)〉

選択肢2. 室内空気中の二酸化炭素の濃度は、1,000ppm以下とする。

適当です。

 

二酸化炭素:生物の呼吸、炭素の燃焼にて発生する物質です。

      100万分の1000以下(=1000 ppm以下)

選択肢3. 室内空気の気流の速さは、1.5m/s以下とする。

不適当です。

正解答:0.5m/秒以下

 

気流の速さ:室内での空気が流動する速さです。

選択肢4. 室内空気の相対湿度は、40%以上70%以下とする。

適当です。

 

相対湿度:空気中に含まれる水蒸気の割合を表す指標です。

まとめ

空気環境の基準を設けることは、快適な空間を生み出す基準となります。

似たような用語や数字が並びますが、物質が不適切な量の場合、どのような不具合や空間が出来上がるかどうかを理解して覚えていきましょう。

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02

社会的にもシックハウス症候群等の問題が取り上げられるようになり、規定が変更されたりなど、過去問でも多く出題されています。正確に数字を覚えておきましょう。

選択肢1. 室内空気中の一酸化炭素の濃度は、6ppm以下とする。

正です。令和4年4月から建築物における基準が6ppm(0.0006%)になりました。ちなみに、ppmというのは、1㎥に1c㎥の割合で存在する場合のことを表しています。

選択肢2. 室内空気中の二酸化炭素の濃度は、1,000ppm以下とする。

正です。二酸化炭素濃度は1000ppm(0.1%)以下とし、換気等をおこないます。二酸化炭素濃度は、室内汚染を判断する指針の一つであり、これを超えると、頭痛や倦怠感など人体に悪影響を及ぼします。

選択肢3. 室内空気の気流の速さは、1.5m/s以下とする。

誤です。気流は0.5m/s以下です。それ以下でないと首筋に当たった際の不快感となるため、基準が定められています。

選択肢4. 室内空気の相対湿度は、40%以上70%以下とする。

正です。相対湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の割合を表しています。

まとめ

過去にはppm表記ではなく、%表記での出題もあるため、ppm・%どちらでも対応できるようにしておきましょう。

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