1級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)
問2 (午前 イ 問2)

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問題

1級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年) 問2(午前 イ 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

図に示すような鉄筋コンクリート壁の熱貫流率として、最も近い値はどれか。
ただし、熱伝達率は、放射熱伝達率と対流熱伝達率を合わせたものとする。
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この過去問の解説 (2件)

01

まず、熱貫流率=1/熱貫流抵抗で求めることができます。

熱貫流抵抗=室外表面抵抗(1/室外熱伝達抵抗)+壁内部熱抵抗(鉄筋コンクリート壁熱伝導抵抗)+室内表面抵抗(1/室内熱伝達抵抗)であることから、熱貫流抵抗=0.043+0.094+0.11=0.247となり、熱貫流率=1/0.247=4.048≒4となります。

選択肢1. 0.3

誤です。計算は上記のとおりです。

選択肢2. 1.3

誤です。計算は上記のとおりです。

選択肢3. 4

正です。計算は上記のとおりです。

選択肢4. 33.6

誤です。計算は上記のとおりです。

まとめ

R6までになかった系統の問題です。今後出題されるかは分かりませんが、完答での出題のため、解けるようになればベストです。

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02

熱貫流率を求める問題です。

熱貫流率とは、壁などの固体表面と、空気等の流体との熱の伝わりにくさを表す熱伝達抵抗と、固体内部の熱の通りにくさを表す熱伝導抵抗である熱貫流抵抗逆数を求めることによって得られます。

設問では、室内側・屋内側の熱伝達抵抗、鉄筋コンクリート壁内部の熱伝達抵抗の値が与えられているので、その3つの和を求めます。

図の左側より、熱貫流抵抗=室内側熱伝達抵抗+鉄筋コンクリート壁熱電動抵抗+室外側熱伝達抵抗=0.111+0.094+0.043=0.248[m²・K/W]となり、逆数をとりたいので、熱貫流率=1/0.248[m²・K/W]=4.032・・・≒4[W/m²・K]と求められます。

 

選択肢1. 0.3

誤です。計算は上記のものとなります。

選択肢2. 1.3

誤です。計算は上記のものとなります。

選択肢3. 4

正です。計算は上記のものとなります。

選択肢4. 33.6

誤です。計算は上記のものとなります。

まとめ

環境工学の分野での計算問題で、必須問題として出題されました。計算自体は難しいものではありませんが、求められている値の算出方法を間違えないようにしましょう。この分野での計算問題はあと数パターンあるので、復習の際に押さえておくようにしましょう。

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