大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問68 (地理B(第1問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問68(地理B(第1問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

世界の自然環境や自然災害に関する次の問いに答えよ。

土砂供給や海面変動などの影響を受けて、河口には特徴的な地形がつくられることがある。次の図2中のAとBは、ヨーロッパの二つの河川の主な河道を示したものであり、後の表1中のカとキは、河川AとBのいずれかにおける年平均流量と河道の標高の割合*を示したものである。また、後の文xとyは、図2中の河川AとBのいずれかにおける河口にみられる地形の特徴について述べたものである。河川Bに該当する記号と文との正しい組合せを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
*それぞれの河川の主な河道の長さを10%とした場合の値。

x 過去に形成された谷に海水が侵入してできたラッパ状の地形
y 河川によって運搬された砂や泥などが堆積してできた低平な地形
問題文の画像
  • 記号:カ  文:x
  • 記号:カ  文:y
  • 記号:キ  文:x
  • 記号:キ  文:y

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、河川の特徴から位置や形を推測できるかを問うものです。

 

答えは「記号:カ 文:y」です。

 

まず、河川A・Bについて説明します。

河川A:セーヌ川

フランス北部に位置しています。

河口部は、氷期に形成された谷に海水が侵入してできるラッパ型が特徴的です。

標高は低く、平均流水量は約500m³/sです。

 

河川B:ポー川

イタリア北部に位置しています。

河口部は、大規模な三角州が特徴的です。

標高は低いですが、アルプス山脈近くにあるため雪解け水などから流水量は多く、約1540m³/sです。

 

 

これらを踏まえて、河川Bに当てはまる記号と文を推測します。

XとYの特徴を見てみると、河川Bの特徴である三角州を説明しているのは、Yです。

カとキの平均流量を見てみると、河川Bの流量に近いのは、1539m³/sのカです。

よって、カ・yが当てはまります。

選択肢1. 記号:カ  文:x

誤りです。

選択肢2. 記号:カ  文:y

正しいです。

選択肢3. 記号:キ  文:x

誤りです。

選択肢4. 記号:キ  文:y

誤りです。

まとめ

この問題では、地図を見てどこの河川かを推測してから解く必要がありました。

この問題で、セーヌ川とポー川を知った人は次の問題では必ず解けるように復習しておきましょう。

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02

河川Bはアルプス山脈に源流を持つポー川です。

その源流の標高は2000mを超えるため、河道の標高の割合は高い方を選択しましょう。

イタリア最長の河川から運ばれた土砂が河口付近に三角州を形成しました。

選択肢1. 記号:カ  文:x

誤りです。

選択肢2. 記号:カ  文:y

正しいです。

選択肢3. 記号:キ  文:x

誤りです。

選択肢4. 記号:キ  文:y

誤りです。

まとめ

地図からアルプス山脈の位置にある河川であることを導き出しましょう。

また、過去に形成された谷に海水が侵入してできたラッパ状の地形はリアス海岸です。

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