大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問71 (地理B(第1問) 問6)
問題文
津波の被害は、地形の違いにより異なる。次の図は、インドネシアのある平野における2004年インド洋大津波の浸水範囲と浸水深、および地形の分布を示したものである。図の範囲における津波の状況について考えられることがらを述べた選択肢文のうちから、適当でないものを一つ選べ。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問71(地理B(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
津波の被害は、地形の違いにより異なる。次の図は、インドネシアのある平野における2004年インド洋大津波の浸水範囲と浸水深、および地形の分布を示したものである。図の範囲における津波の状況について考えられることがらを述べた選択肢文のうちから、適当でないものを一つ選べ。

- 地点タは山地に位置するため、津波が到達しなかった。
- 地点チ付近は低地で海岸線に近いため、浸水深が周囲より大きい。
- いくつかの河川では、津波が遡上(そじょう)している。
- 浜堤は標高が高く、そのほとんどが津波による浸水を免(まぬが)れた。
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この過去問の解説 (1件)
01
津波は浜堤(海岸近くの砂の高まり)も乗り越えて内陸へ広がっています。
そのため「浜堤は標高が高く、そのほとんどが津波による浸水を免れた」という文は、図の状況と合わないので適当ではありません。
ほかの文は図に示された地形と浸水の様子に合っています。
下図で地点タは網掛け模様の山地にあり、浸水範囲(灰色)が描かれていません。
山が防壁となり津波は来ていないので妥当です。
地点チは白で示された低地が海に面しており、上図では600〜800 cmの大きな浸水深が記されています。
言及どおりです。
浸水範囲は河川に沿って内陸へ細長く伸びています。
これは津波が川を遡って被害を広げた証拠で、図と整合します。
浜堤(斜線模様)は海岸線に沿って帯状に分布しますが、灰色で塗られた浸水範囲が浜堤の上にも広がっています。
つまり浜堤は乗り越えられており、「ほとんどが免れた」という記述は当てはまりません。
津波の被害は、
・低地と河川沿いで深く内陸へ進む
・浜堤のような小さな高まりは越流する
・山地は自然の防壁になる
といった地形との関係で分布します。
図と照らすことで、どの文が事実に合うか判断できました。
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