大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問190 (情報関係基礎(第4問) 問15)
問題文
使用する表計算ソフトウェアの説明【◆◆◆注意:表計算ソフトウェアの説明画像へのリンク要◆◆◆】
Nさんは、「猫はどのように1日を過ごしているのだろう?」と疑問をもった。そこで、猫に位置情報と時刻を記録し蓄積する装置をつけ、猫が滞在する場所を調査し、観察しに行くことにした。なお、この装置は猫の行動を妨げない小型軽量の首輪型のもので、猫から装置を回収してデータを読み出すことができる。
Nさんは、猫が滞在する場所を見つけやすくするため、位置情報を10m✕10mのブロック単位に変換することにした。シート4猫の滞在場所を作成し、列Aに通し番号を、列Bに時刻をシート3から複写した。シート3のx座標(処理後)、y座標(処理後)の値を1の位で切り捨てる(ただし値が負の場合、例えば−4は−10に、−11は−20に切り下げる)ため、シート4のセルC2に適切な計算式を入力し、セル範囲C3~C721とセル範囲D2~D721に複写し、x座標(処理後)とy座標(処理後)を変換した。
変換した座標を使って、猫が滞在する場所かどうかを判断しようと考えた。
そのため、列Eに滞在判定を追加し、当該座標と直後の座標が同じ場合は「滞在」を、そうでない場合は「移動」を表示することにした。そこで、セルE2に計算式IF([ コ ]([ サ ],[ シ ]),"滞在","移動")を入力し、セル範囲E3~E720に複写してシート4を完成させた。
滞在判定が「滞在」と表示された座標を、観察しに行く場所の候補とすることにした。
Nさんは、猫が長く滞在する場所と時間帯を見て観察候補を選ぶため、次の手順で調べることにした。
手順1:シート4から滞在判定が「滞在」である行のみを抜き出す
手順2:滞在カウンタを用意し、通し番号が連続している数を数え、それ以外は0にリセットする
手順3:滞在が終わる行を見つけるため、滞在カウンタが0にリセットされる直前の行を選択し、観察候補として「〇」をつける
手順4:観察候補が「〇」の行の滞在カウンタの数で順位を付ける
手順5:滞在開始時刻を求めた後、手順4で付けた順位で並べ替える
手順1として、シート5観察候補判定を作成し、シート4の滞在判定が「滞在」の行の通し番号、時刻、x座標(変換後)、y座標(変換後)の項目を通し番号順に列Aから列Dに値として複写した。
手順2として、シート5の列Eに滞在カウンタを追加し、セルE2に0を入力した。通し番号が連続している場合、直前の滞在カウンタに1を加え、それ以外の場合は0とするように、セルE3に計算式IF([ ス ],[ セ ],0)を入力し、セル範囲E4~E596に複写した。
手順3として、シート5の列Fに観察候補を追加し、セルF2に計算式IF([ ソ ],"〇","")を入力し、セル範囲F3~F595に複写し、セルF596には「〇」を入力した。
手順4として、シート6観察対象座標の候補を作成し、シート5の観察候補が「〇」の行のすべての項目を値として複写した。列Gに順位を追加し、滞在カウンタの値の大きい順に順位を求めるため、セルG2に適切な計算式を入力し、セル範囲G3~G86に複写した。
手順5として、シート6の列Hに滞在開始時刻を追加した。滞在開始時刻の通し番号は、シート6の通し番号と滞在カウンタにより求めることができるので、それを利用してシート5から滞在開始時刻を求める。そこで、セルH2に次の計算式を入力し、セル範囲H3~H86に複写した。
VLOOKUP([ タ ],観察候補判定!A$2~B$596,[ チ ])
その後、列Gの順位を昇順に並べ替えてシート6を完成させた。
シート6の上位の結果と自分が観察しやすい時間帯から、猫がどのように過ごしているかを観察するために、通し番号37の滞在場所に行くことが適切であると決めることができた。
[ タ ]にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問190(情報関係基礎(第4問) 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
使用する表計算ソフトウェアの説明【◆◆◆注意:表計算ソフトウェアの説明画像へのリンク要◆◆◆】
Nさんは、「猫はどのように1日を過ごしているのだろう?」と疑問をもった。そこで、猫に位置情報と時刻を記録し蓄積する装置をつけ、猫が滞在する場所を調査し、観察しに行くことにした。なお、この装置は猫の行動を妨げない小型軽量の首輪型のもので、猫から装置を回収してデータを読み出すことができる。
Nさんは、猫が滞在する場所を見つけやすくするため、位置情報を10m✕10mのブロック単位に変換することにした。シート4猫の滞在場所を作成し、列Aに通し番号を、列Bに時刻をシート3から複写した。シート3のx座標(処理後)、y座標(処理後)の値を1の位で切り捨てる(ただし値が負の場合、例えば−4は−10に、−11は−20に切り下げる)ため、シート4のセルC2に適切な計算式を入力し、セル範囲C3~C721とセル範囲D2~D721に複写し、x座標(処理後)とy座標(処理後)を変換した。
変換した座標を使って、猫が滞在する場所かどうかを判断しようと考えた。
そのため、列Eに滞在判定を追加し、当該座標と直後の座標が同じ場合は「滞在」を、そうでない場合は「移動」を表示することにした。そこで、セルE2に計算式IF([ コ ]([ サ ],[ シ ]),"滞在","移動")を入力し、セル範囲E3~E720に複写してシート4を完成させた。
滞在判定が「滞在」と表示された座標を、観察しに行く場所の候補とすることにした。
Nさんは、猫が長く滞在する場所と時間帯を見て観察候補を選ぶため、次の手順で調べることにした。
手順1:シート4から滞在判定が「滞在」である行のみを抜き出す
手順2:滞在カウンタを用意し、通し番号が連続している数を数え、それ以外は0にリセットする
手順3:滞在が終わる行を見つけるため、滞在カウンタが0にリセットされる直前の行を選択し、観察候補として「〇」をつける
手順4:観察候補が「〇」の行の滞在カウンタの数で順位を付ける
手順5:滞在開始時刻を求めた後、手順4で付けた順位で並べ替える
手順1として、シート5観察候補判定を作成し、シート4の滞在判定が「滞在」の行の通し番号、時刻、x座標(変換後)、y座標(変換後)の項目を通し番号順に列Aから列Dに値として複写した。
手順2として、シート5の列Eに滞在カウンタを追加し、セルE2に0を入力した。通し番号が連続している場合、直前の滞在カウンタに1を加え、それ以外の場合は0とするように、セルE3に計算式IF([ ス ],[ セ ],0)を入力し、セル範囲E4~E596に複写した。
手順3として、シート5の列Fに観察候補を追加し、セルF2に計算式IF([ ソ ],"〇","")を入力し、セル範囲F3~F595に複写し、セルF596には「〇」を入力した。
手順4として、シート6観察対象座標の候補を作成し、シート5の観察候補が「〇」の行のすべての項目を値として複写した。列Gに順位を追加し、滞在カウンタの値の大きい順に順位を求めるため、セルG2に適切な計算式を入力し、セル範囲G3~G86に複写した。
手順5として、シート6の列Hに滞在開始時刻を追加した。滞在開始時刻の通し番号は、シート6の通し番号と滞在カウンタにより求めることができるので、それを利用してシート5から滞在開始時刻を求める。そこで、セルH2に次の計算式を入力し、セル範囲H3~H86に複写した。
VLOOKUP([ タ ],観察候補判定!A$2~B$596,[ チ ])
その後、列Gの順位を昇順に並べ替えてシート6を完成させた。
シート6の上位の結果と自分が観察しやすい時間帯から、猫がどのように過ごしているかを観察するために、通し番号37の滞在場所に行くことが適切であると決めることができた。
[ タ ]にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。
- A3−A2=1
- A3=A2
- A2=0
- A3=0
- A2
- C2
- D2
- E2
- E2+1
- E2−1
- A2+E2
- A2−E2
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