問題
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次の図は、「キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査第一次報告書」(国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター平成25年3月)に示された、小学校、中学校、高等学校のそれぞれの担任、児童生徒及び保護者を対象としたキャリア教育・進路指導の実態調査のうちの四つの質問項目の結果についてまとめたものである。この図に関する記述として最も適切なものは、次のページの1~5のうちではどれか。
1 .
小学校、中学校、高等学校の「自分の果たすべき役割や分担を考え、周囲の人と力を合わせて行動しようとすること」についての、児童生徒調査の回答を比較すると、全ての校種についてほぼ同じ割合である。このことから、中学校で身に付けた「情報活用能力」を高等学校でさらに伸ばす指導を行うことが重要であると考えられる。
2 .
児童生徒調査、保護者調査の「起きた問題の原因、解決すべき課題はどこにあり、どう解決するのかを工夫すること」の回答した割合を比較すると、小学校、中学校では、児童生徒調査より保護者調査の回答した割合が高くなっているが、高等学校はほぼ同じ割合である。このことから、高等学校の生徒には「課題対応能力」が身に付いていると考えられる。
3 .
小学校、中学校、高等学校の保護者調査を比較すると、全ての校種において、「自分の興味や関心、長所や短所などについて把握し、自分らしさを発揮すること」についての回答した割合が最も高くなっている。このことから、保護者は、児童・生徒の発達の段階に関係なく、学校に「自己理解・自己管理能力」の育成に関する指導を最も強く求めていると考えられる。
4 .
小学校、中学校、高等学校の「自分の将来の目標の実現に向かって具体的に行動したり、その方法を工夫・改善したりすること」についての、担任調査の回答を比較すると、小学校、中学校、高等学校の順に、回答した割合が高くなっている。このことから、小学校からの「キャリアプランニング能力」の育成に関する指導の充実が必要と考えられる。
5 .
担任調査と児童生徒調査のそれぞれの回答した割合を比較すると、小学校、中学校、高等学校の四つの質問項目の全てにおいて、担任調査の回答した割合が児童生徒調査の回答した割合より10%以上高くなっている。このことから、「基礎的・汎用的能力」に示されている全ての能力に関する指導が児童・生徒の日常生活に生かされていないと考えられる。
( 公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成29年度(H30年度採用) 共通問題 問13 )