問題
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特別支援教育における、障害の状態等に応じた教育的対応の例として適切でないものは、次のうちのどれか。
1 .
病弱・身体虚弱の子供は、病気や治療への不安を抱えていたり、家族と離れて生活する不安や、行動や生活が制限されることへの不満を抱えていたりするので、指導に当たっては、学習への不安、病気や治療への不安、生活規制等によるストレスなどの子供の心身の状態を踏まえた教育を行う必要がある。
2 .
肢体不自由のある子供は、上肢・下肢又は体幹の運動・動作の障害による日常生活動作や行動上に困難や制限があるため、間接的な経験が多く、直接的な体験や社会経験が不足しがちになるので、指導に当たっては、そのような不足を補うような指導内容や指導方法を取り上げ、生活経験の拡大を図ることを意図的、系統的に計画する必要がある。
3 .
知的障害のある子供は、習得した知識が生活に結び付きにくいことや、場面や状況を理解した上での適切な判断や行動が難しい場合が多いため、指導に当たっては、生活に結び付く具体的、実際的な内容を指導内容に位置付け、個別の指導計画に基づく個に応じた指導を丁寧に行う必要がある。
4 .
聴覚障害のある子供で、生まれた時から、あるいはごく幼い時から聴覚障害である場合、聴覚の発達のために必要な音・音声の剌激が限られるため、その発達が制約されるが、幼いうちの聴覚の発達を完全に取り戻すことは容易にできるので、指導に当たっては、年齢が進むにつれて聞こえがよくなるのを待ってから、対応を開始する必要がある。
5 .
視覚障害のある子供は、視覚を通して得られる情報が不足したり、行動が制限されたりすることで、限られた経験の範囲内で概念の形成を図ることとなるので、指導に当たっては、具体物や図形の特徴を確かめながら、全体をイメージしたり、逆に全体のイメージを基に、部分の状態を確かめたりする観察の方法を身に付けさせるよう留意する必要がある。
( 公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成28年度(H29年度採用) 共通問題 問17 )