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公立学校教員の過去問 平成29年度(H30年度採用) 共通問題 問17

問題

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心理検査に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
   1 .
ロールシャッハ・テストでは、10枚のインクの染みが描かれた左右対称の図版を1枚1枚被検者に提示して、何に見えるか質問する。このテストで示される色彩反応と運動反応の出現の比率によって体験型を捉えることができ、色彩反応は内的刺激に対する感受性を反映し、運動反応は外界の刺激に対する反応性を示す。
   2 .
P-Fスタディでは、二人の人物が描かれている、日常生活において経験するような幸福そうな場面の絵を被検者に提示し、絵の中の人物のせりふに対してどのように反応するかを記述させる。積極的な反応の優位性が示された普段はおとなしい被検者は、潜在的な活動性をもっており、普段はその活動性を自分の内面に抑圧している可能性が考えられる。
   3 .
文章完成テストでは、未完成の文章を刺激素材として、そこから連想される内容を記述し、文章を完成させる。被検者のパーソナリティに関して、環境適応に必要な能力を知的側面として測定し、論理的な考え方や現実に即した考え方ができるか否か、どの程度先を見通す能力を備えているのかなどが評価される。
   4 .
バウム・テストでは、被検者に樹木の絵を描かせ、バウムの全体的印象、空間領域、筆跡、バウムの形態の4側面から分析を行う。例えば、空間領域に関して、冠幹移行線が高い位置にあり、幹が長く、小さい冠部のバウムは、被検者の完成への欲求、野心、自己への執着、強い成就欲求を示している。
   5 .
HTPテストでは、被検者に家屋、樹木、人物を紙に描かせる。家屋画には、心理、社会的水準という表面的なところでの被検者の適応度が投影され、樹木画には、基本的、永続的なより深い心の中の自己への態度が示され、人物画には、家族関係と家庭生活についての態度や感情が表れる。
( 公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成29年度(H30年度採用) 共通問題 問17 )
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この過去問の解説 (3件)

4
正答は 3 です。

1:誤り
ロールシャッハ・テストは投影法に分類される性格検査であり、方法については正しいですが、感受性や反応性をみるテストではないため誤りです。

2:誤り
P-Fスタディは投影法に分類されるテストで、「日常生活において経験するような幸福そうな場面の絵を被検者に提示し」ではなく日常的な欲求不満場面の絵を提示するものです。それに対する反応(攻撃の方向や反応の型)をみて人格の独自性をみるものです。

3:正しい
問題文の通りの投影法の人格検査です。

4:誤り
バウムテストの方法は正しいですが、解釈は誤りです。

5:誤り
HTPテストについての方法は正しいですが、解釈は、家は家庭環境や家族に対して、木は言語化できないような深層心理、自己像、感情など、人は意識的な自己像や感情など、また、重要な人物や人間全体に対するイメージ、対人関係などをみるものとされています。

付箋メモを残すことが出来ます。
3
正答は3です。

1:「ロールシャッハテスト」とは、抽象的なインクのしみのような図形が何に見えるかという心理テストです。これは投影法に分類される性格検査で、感受性や反応性をみるテストではないため誤りです。

2:PFスタディ(Picture Frustration Study)、日本名では「絵画欲求不満テスト」と呼ばれる投影法に分類されるテストです。「ストレスや葛藤状況に対する対処傾向を評価」するためのものとなっています。提示する絵は「欲求不満的」なものとなるため、誤りです。

3:問題の通り、投影法の人格検査で正答です。

4:「バウムテスト法」では、子どもの性格や傾向、発達段階などを診断することが多くなっています。内容は正しいですが、解釈が違うため誤りです。

5:「HTPテスト」は投影描画法と呼ばれ、描かれた絵には描き手の心理が投影されているとされています。テストの内容は合っていますが、

家・・・家族との関係性と家族の捉え方
木・・・葛藤や抑圧された感情といった個人のかかえる問題
人・・・対人関係の持ち方や防衛の仕方

が現れるとされるため、解釈が違い誤りです。

2
1.誤り
外界の刺激に対する反応傾向からパーソナリティ像を導き出すロールシャッハ・テストでは、外界の様子を読み取る敏感さ(色彩反応型・C型)や、内向的で自分の内界が大きく反応に影響を与える傾向(人間運動反応型・M型)といった対人関係の特徴が読み取れるため、問題文は適切ではありません。

2.誤り
P=Fスタディは日常的によく経験するような欲求不満場面が描かれた24枚のカードに対する反応から、無意識的な攻撃性の型と方向を明らかにすることを目的としています。積極的な反応が何をさすのかわかりませんが、アグレッションの方向(他責的、自責的、無責的)とアグレッションの型(障害優位性、自我防衛型、欲求固執型)を組み合わせて9つのパーソナリティパターンが規定されています。

3.正しい
企業の採用試験でも使われることがあるそうです。

4.誤り
長い幹と小さい冠部は、精神面での発達が遅れている、大人になりきれていないということを表しています。特に、幹が異常に長い場合、自分から積極的に立ち向かうことができず、周り任せにする傾向があると解釈されます。

5.誤り
家屋画は「家族との関係性と家族の捉え方」、樹木画は「葛藤や抑圧された感情といった個人のかかえる問題」、人物画は「対人関係の持ち方や防衛の仕方」が投影されやすいと考えられています。

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