問題
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心理検査に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
1 .
ロールシャッハ・テストでは、10枚のインクの染みが描かれた左右対称の図版を1枚1枚被検者に提示して、何に見えるか質問する。このテストで示される色彩反応と運動反応の出現の比率によって体験型を捉えることができ、色彩反応は内的刺激に対する感受性を反映し、運動反応は外界の刺激に対する反応性を示す。
2 .
P-Fスタディでは、二人の人物が描かれている、日常生活において経験するような幸福そうな場面の絵を被検者に提示し、絵の中の人物のせりふに対してどのように反応するかを記述させる。積極的な反応の優位性が示された普段はおとなしい被検者は、潜在的な活動性をもっており、普段はその活動性を自分の内面に抑圧している可能性が考えられる。
3 .
文章完成テストでは、未完成の文章を刺激素材として、そこから連想される内容を記述し、文章を完成させる。被検者のパーソナリティに関して、環境適応に必要な能力を知的側面として測定し、論理的な考え方や現実に即した考え方ができるか否か、どの程度先を見通す能力を備えているのかなどが評価される。
4 .
バウム・テストでは、被検者に樹木の絵を描かせ、バウムの全体的印象、空間領域、筆跡、バウムの形態の4側面から分析を行う。例えば、空間領域に関して、冠幹移行線が高い位置にあり、幹が長く、小さい冠部のバウムは、被検者の完成への欲求、野心、自己への執着、強い成就欲求を示している。
5 .
HTPテストでは、被検者に家屋、樹木、人物を紙に描かせる。家屋画には、心理、社会的水準という表面的なところでの被検者の適応度が投影され、樹木画には、基本的、永続的なより深い心の中の自己への態度が示され、人物画には、家族関係と家庭生活についての態度や感情が表れる。
( 公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成29年度(H30年度採用) 共通問題 問17 )