問題
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心理学の研究に携わった人物と、それらの人物が携わった研究等の教育への影響に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
1 .
ヴントは、ライプチヒ大学の哲学部に心理学研究室を開設し、内観心理学に哲学的手法を取り入れた実験心理学を興した。彼の提唱した内観法は、日本の吉本伊信の内観療法に受け継がれ、教育においては自己を省察する効果的な方法として取り入れられている。
2 .
ロジャーズは、「カウンセリングと心理療法」の中で顧客を意味するクライエントという語を用い、クライエント中心療法を唱えた。日本におけるカウンセリングの展開に大きな影響を与えたといわれ、教育の場においてもカウンセリングが取り入れられている。
3 .
デューイは、意識の力動的な見地を強調し、心的機能を解体して、構成心理学における心的要素を重要視しなければならないことを説き、構成主義心理学を提唱した。この主張の背景にあるプラグマティズムの思想は教育実践の場面へと適用された。
4 .
ウイトマーは、心理学は純粋な研究科学であるべきだと主張し、心理学に「臨床」という概念を導入することによって臨床心理学を提唱した。臨床心理学の精神測定法の開発によって知能検査などの実践研究の領域が進展し、教育界にも大きな影響を与えた。
5 .
パールズは、ヴェルトハイマーが創始したゲシュタルト心理学に触発され、過去の体験や生育歴の探索に重点を置いたゲシュタルト療法を創始した。ゲシュタルト療法は自発的な感情や自己への気付きを喚起する方法として、教育の場においても取り入れられている。
( 公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成30年度(H31年度採用) 共通問題 問16 )