公立学校教員の過去問
平成30年度(H31年度採用)
共通問題 問20

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成30年度(H31年度採用) 共通問題 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次の表1~4は、「平成29年度全国学カ・学習状況調査」(文部科学省平成29年8月)の調査結果に関するものである。表に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
問題文の画像
  • 学習指導要領の領域等において、小学校国語及び中学校国語では、「話すこと・聞くこと」、「書くこと」及び「読むこと」の全ての領域で、A問題の平均正答率に比べB問題の平均正答率が低く、基礎的・基本的な知識・技能の活用よりも習得することに課題があるといえる。
  • 学習指導要領の領域において、小学校算数では「図形」が、中学校数学でも「図形」が、A問題の平均正答率とB問題の平均正答率との差が最も大きいことから、小学校でも中学校でも図形に関する知識・技能の活用に課題があるといえる。
  • 評価の観点の「話す・聞く能力」、「書く能力」及び「読む能力」のA問題及びB問題において、小学校国語と中学校国語との平均正答率の差を比較すると、「読む能力」のB問題の平均正答率の差が最も大きいことから、中学校で読む能力が高まっているといえる。
  • 評価の観点において、小学校算数の「数学的な考え方」と中学校数学の「数学的な見方や考え方」は共に50%を下回っているが、更に、中学校数学の「数学的な見方や考え方」の平均正答率は、小学校算数の「数学的な考え方」の平均正答率に比べて低くなっている。
  • 問題形式において、小学校国語、中学校国語、小学校算数、中学校数学のいずれにおいても、「記述式」の平均正答率と、「選択式」のB問題の平均正答率及び「短答式」のB問題の平均正答率との差がそれぞれ30%を超えており、記述式問題に弱いといえる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解はです。

1.誤りです。

 A問題は主として知識、B問題は主として活用に関する問題となっています。

 A問題の平均正答率に比べB問題の平均正答率が低い、ということは、知識の習得よりも活用する力に課題があることを示しているため、誤りといえます。

2.誤りです。

 学習指導要領の領域においてA問題の平均正答率とB問題の平均正答率との差を見ていくと、小学校算数では最も差が大きいのは「図形」ですが、中学校数学で最も差が大きいのは「数と式」ですので、誤りといえます。

3.誤りです。

 「話す・聞く能力」、「書く能力」及び「読む能力」のA問題及びB問題において、それぞれ小学校国語と中学校国語との平均正答率の差を比較すると、最も差が大きいのは「書く能力」のA問題であることが分かります。

 したがって、中学校で【書く能力】が高まっているといえるので、選択肢は誤りです。

4.表のデータと合致した内容なので、正しいです。

 

5.誤りです。

 「記述式」と「選択式」のB問題の平均正答率、「記述式」と「短答式」のB問題の平均正答率の差を30%を基準にして見ていくと、すべて「記述式」が低いですが、

 小学校国語~どちらも30%を超えてない

 中学校国語~どちらも30%を超えてない

 小学校算数~短答式との差は30%、選択式とは30%未満

 中学校数学~どちらも30%を超えている

 したがって、「いずれにおいても、30%を超えており」は誤りといえます。

参考になった数4

02

正答は4です。

1:A問題は主に知識を問う問題、B問題は主に活用の力を問う問題です。小学校国語及び中学校国語では、いずれの項目においてもBよりAの正答率が高いことから、「基礎的・基本的な知識・技能の習得よりも活用することに課題がある」ことが分かるため、1は誤りです。

2:A問題とB問題の平均正答率の差が最も大きいのは、小学校算数では「図形」ですが、中学校数学では「数と式」ですので、2は誤りです。

3:評価の観点の「話す・聞く能力」、「書く能力」及び「読む能力」のA問題及びB問題において、小学校国語と中学校国語との平均正答率の差を比較すると、「書く能力」の差が最も大きいことが分かります。
このことから中学校で書く能力が高まっているため、3は誤りです。

4:表と問題文の内容が合致するため、4は正答です。

5:記述式問題に弱いという部分は正しいですが、小学校国語の「選択式」のB問題と記述式のB問題の差は30%を超えていないため、5は誤りです。

参考になった数0

03

正答は4です。

1:A問題は主に知識を問う問題、B問題は主に活用の力を問う問題となっています。そのため、「基礎的・基本的な知識・技能の習得よりも活用することに課題がある」といえるため、1は誤りです。

2:A問題とB問題の平均正答率の差で最も大きいのは、小学校算数では「図形」ですが、中学校数学では「数と式」です。そのため、2は誤りです。

3:評価の観点の「話す・聞く能力」、「書く能力」及び「読む能力」のA問題及びB問題において、小学校国語と中学校国語との平均正答率の差を比較すると、「書く能力」の差が最も大きいことから、中学校で書く能力が高まっているといえるため、3は誤りです。

4:問題文の通りなので、4は正解です。

5:「記述式」の平均正答率と、「選択式」のB問題の平均正答率及び「短答式」のB問題の平均正答率との差がそれぞれ30%を超えていないものもあるため、5は誤りです。

参考になった数0