公立学校教員の過去問
平成30年度(H31年度採用)
共通問題 問21

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成30年度(H31年度採用) 共通問題 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

「東京都立高等学校入学者選抜英語検査改善検討委員会報告書」(東京都立高等学校入学者選抜英語検査改善検討委員会平成29年12月)に示された英語教育に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
  • 都内公立小学校においては、平成20年3月告示の学習指導要領の下、小学校第5·6学年でおおむね1週間に1単位時間、「英語教育推進リーダー」による外国語活動が全ての学校で実施され、授業を通して、児童の積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成に取り組んでおり、児童が英語の音声や基本的な表現に慣れ親しむ環境が整備されている。
  • 都内公立中学校においては、生徒のコミュニケーション能力の基礎を効果的に育み、生徒のもつ可能性を最大限に広げるために、東京都教育委員会は、全ての中学校英語科教員を対象とした「CAN-DOリスト」に基づくパフォーマンステストを実施し、「使える英語力」の育成のため、指導の充実を図っている。
  • 都立高等学校においては、ネイティブ・スピーカーを活用した「話すこと」の指導の充実や、東京グローバル10や英語教育推進校における4技能の英語力調査、日常的に英語を使用する環境で英語力を向上させることを研修のねらいとした「東京グローバル・ユース・キャンプ」等の取組を進め、英語4技能の総合的な育成強化を図っている。
  • 東京都教育委員会においては、日本及び東京の伝統・文化等の理解促進や英語によるコミュニケーション能力の伸長を目指して、東京都独自語英教材「Hi, friends!」を開発し、都内公立小学校第5学年以上の全ての児童・生徒に配布して、各学校での活用を促進している。
  • 都立高等学校入学者選抜における英語検査改善により期待される効果の一つとして、4技能を総合的に育成するための小中高一貫した指導の充実・改善により、生徒が積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度や、相手の意図や考えを的確に理解し、自らの考えや意見を論理的に説明したり、反論・説得したりできる能力を身に付けることが挙げられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解はです。

1.誤りです。

 「Ⅰー2 都内公立小学校・中学校及び都立高等学校における指導の状況」によると、「現行学習指導要領の下、小学校第5・6学年で概ね1週間に1単位時間の外国語活動が実施されている」「児童の積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成に取り組んでおり、児童が英語の音声や基本的な表現に慣れ親しむ環境が作られつつある。」としています。

 しかし、「英語教育推進リーダー」は25地区40人を配置、と提言していることからも分かる通り、「英語教育推進リーダー」が全ての学校で週に1単位時間の指導を行えるわけではないので、記述は誤りといえます。

2.誤りです。

 「Ⅰー2 都内公立小学校・中学校及び都立高等学校における指導の状況」によると、「全ての中学校英語科教員を対象にした『生徒の英語によるパフォーマンスを高めるための研修』を実施し、『使える英語力』の育成のため、 指導の充実を図っている。」 とあります。

 選択肢の記述の【「CAN-DOリスト」に基づくパフォーマンステスト】が誤りで、【生徒の英語によるパフォーマンスを高めるための研修】が正しいです。

 「CAN-DOリスト」に基づくパフォーマンステストは、授業の改善のために実施されているものです。

3.誤りです。

 「Ⅰー2 都内公立小学校・中学校及び都立高等学校における指導の状況」によると、都立高校においては「ネイティブ・スピーカーを活用した『話すこと』の指導の充実や、東京グローバル10や英語教育推進校における4技能の英語力調査」に加え、「日常的に英語を使用する環境を整備する『東京イングリッシュ・エンパワーメント・プロジェクト(TEEP)』等の取組を進め」とあります。

 選択肢の記述の「東京グローバル・ユース・キャンプ」はJICAと連携した体験研修を指すので、誤りです。

4.誤りです。

 「Ⅰー2 都内公立小学校・中学校及び都立高等学校における指導の状況」によると、「日本及び東京の伝統・文化等の理解促進や英語によるコミュニケーション能力の伸長を目指して、東京都独自英語教材Welcome to Tokyo』を開発」とあります。

 選択肢の記述にある「Hi, friends!」は、文部科学省が配布している教材ですので、誤りです。

5.正しいです。

 「Ⅱー2 都立高等学校入学者選抜における英語検査改善により期待される効果」によると、「4技能を総合的に育成するための小中高一貫した指導の充実・改善により、…積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度や、相手の意図や考えを的確に理解し、自らの考えや意見を論理的に説明したり、反論・説得したりできる能力を身に付けることが期待できる」とある通り、記述は報告書に合致した内容です。

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02

正答は5です。

以下、「東京都立高等学校入学者選抜英語検査改善検討委員会報告書」(東京都立高等学校入学者選抜英語検査改善検討委員会平成29年12月)を引用しながら解説します。

1:都内公立小学校では、学習指導要領(平成20年3月告示)の下、小学校第5·6学年でおおむね1週間に1単位時間の外国語活動が実施されているので、前半部分は正しいです。
しかしすべての学校で「英語教育推進リーダー」による外国語活動を実施しているわけではないため、1は誤りです。

2:「東京都教育委員会は、全ての中学校英語科教員を対象にした『生徒の英語によるパフォーマンスを高めるための研修』を実施し、『使える英語力』の育成のため、指導の充実を図っている」と報告書に記載されています。
「CAN-DOリスト」に基づくものではなく、「生徒の英語によるパフォーマンスを高めるための研修」が実施されているため、2は誤りです。

3:「都立高等学校においては、ネイティブ・スピーカーを活用した『話すこと』の指導の充実や、東京グローバル10や英語教育推進校における4技能の英語力調査、日常的に英語を使用する環境を整備する『東京イングリッシュ・エンパワーメント・プロジェクト(TEEP)』等の取組を進め、英語4技能の総合的な育成強化を図っている」と報告書に記載されています。
前半部分は正しいですが、後半部分は「東京グローバル・ユース・キャンプ」ではなく「東京イングリッシュ・エンパワーメント・プロジェクト(TEEP)」ですので、3は誤りです。

4:「東京都教育委員会においては、日本及び東京の伝統・文化等の理解促進や英語によるコミュニケーション能力の伸長を目指して、東京都独自英語教材『Welcome to Tokyo』を開発し、都内公立小学校第5学年以上の全ての児童・生徒に配布して、各学校での活用を促進している」と報告書に記載されています。
「Hi, friends!」は全国の小学校で広く使われている外国語活動用の教材であり、都内独自で使用されているのは「Welcome to Tokyo」のため、4は誤りです。

5:報告書の内容に合致するため、5は正答です。

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03

正答は5です。

1:報告書によると、「都内公立小学校においては、平成20年3月告示の学習指導要領の下、小学校第5·6学年でおおむね1週間に1単位時間の外国語活動が実施されて」はいるものの、「英語教育推進リーダー」による外国語活動はすべての学校では実施されていないため、1は誤りです。

2:報告書には、「都内公立中学校においては、生徒のコミュニケーション能力の基礎を効果的に育み、生徒のもつ可能性を最大限に広げるために、東京都教育委員会は、全ての中学校英語科教員を対象にした『生徒の英語によるパフォーマンスを高めるための研修』を実施し、『使える英語力』の育成のため、指導の充実を図っている」と示されています。
「CAN-DOリスト」ではなく、「生徒の英語によるパフォーマンスを高めるための研修」のため、2は誤りです。

3:報告書には、「都立高等学校においては、ネイティブ・スピーカーを活用した『話すこと』の指導の充実や、東京グローバル10や英語教育推進校における4技能の英語力調査、日常的に英語を使用する環境を整備する『東京イングリッシュ・エンパワーメント・プロジェクト(TEEP)』等の取組を進め、英語4技能の総合的な育成強化を図っている」と示されています。
「東京グローバル・ユース・キャンプ」ではなく、「東京イングリッシュ・エンパワーメント・プロジェクト(TEEP)」のため、3は誤りです。

4:報告書には、「東京都教育委員会においては、日本及び東京の伝統・文化等の理解促進や英語によるコミュニケーション能力の伸長を目指して、東京都独自英語教材『Welcome to Tokyo』を開発し、都内公立小学校第5学年以上の全ての児童・生徒に配布して、各学校での活用を促進している」と示されています。
「Hi, friends!」ではなく、「Welcome to Tokyo」のため、4は誤りです。

5:報告書の中にそのように記述されているため、5は正解です。

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