公立学校教員の過去問
平成30年度(H31年度採用)
共通問題 問22
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成30年度(H31年度採用) 共通問題 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
平成29年度における東京都教育委員会の施策に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
- 小・中学生の理数に対する資質・能力の伸長を図るため、小学生の理科・算数等の能力を競い合う「小学生科学コンテスト」、理科・算数に関わる研究成果を展示・発表する「小学生科学展」、科学に高い興味・関心をもつ中学生が専門家から指導を受ける「東京ジュニア科学塾」を実施した。
- 共生社会の実現に向け、障害のある幼児・児童・生徒の自立を目指し、一人一人の能力を最大限に伸長して、社会に参加・貢献できる人間を育成していくため、東京都特別支援教育推進計画(第二期)に基づき、特別支援学校、小学校、中学校及び都立高等学校等の全ての学びの場における指導と教育環境の更なる充実等に取り組んだ。
- 東京2020大会の開催都市にふさわしい、運動・スポーツに親しむ元気な児童を育成するために、小学校において、健康教育を中心とした体力向上、健康くづりを推進する「スーパーアクティブスクール」を指定し、基本的生活習慣の定着・改善に向けた取組や、成果を広く発信することを通して都全体の健康教育をより一層推進した。
- 都立高等学校において、理数に興味をもつ生徒の裾野を拡大するために、特色のある教育活動を実施する高等学校等24校を「知的探究イノベーター推進校」として指定するとともに、「理数イノベーション校」、「理数アカデミー校」以外の都立高校生で理数に興味・関心をもつ生徒を対象に、「理数研究ラボ」を実施した。
- 東京都公立学校の若手教員に必要とされる基礎的知識・技能の着実な定着と資質の向上を目指し、教諭としての使命感、幅広い知見及び実践的指導力を得させるため、2年間で若手教員を系統的に育成することを目的として、東京都若手教員育成研修を実施した。また、各教員が研修履歴等を確認できる「マイ・キャリア・ノート」を導入した。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
以下の解説で引用するのは、東京都教育委員会の「平成30年度 東京都教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成29年度分)報告書」です。
1.誤りです。
報告書の「主要施策2 理数教育の推進」によると、「小学生科学展」、「東京ジュニア科学塾」は実施されています。
理科・算数等の能力を競い合うのは、小学生ではなく【中学生科学コンテスト】が開催されましたので、選択肢の記述は誤りです。
2.正しいです。
報告書の「主要施策20 特別支援教育の推進」にて、説明されていることと合致していますので正しい選択肢です。
3.誤りです。
報告書の「主要施策13 体力向上を図る取組の推進」によると、「小学校において、健康教育を中心とした体力向上、健康づくりを推進する『アクティブライフ研究実践校』を指定し、基本的生活習慣の定着・改善に向けた取組や、成果を広く発信することを通して都全体の健康教育をより一層推進する。」とあります。
選択肢の記述の【スーパーアクティブスクール】は誤りで、【アクティブライフ研究実践校】が正しい記述となります。
「スーパーアクティブスクール」は、特に体力向上に先進的に取り組む中学校が指定されるものです。
4.誤りです。
報告書の「主要施策2 理数教育の推進」によると、「理数に興味を持つ生徒の裾野を拡大するために、特色のある教育活動を実施する高等学校等 24 校を『理数研究校』として指定するとともに、『理数イノベーション校』、『理数アカデミー校』以外の都立高校生で理数に興味・関心を持つ生徒を対象に、大学等の研究施設での高度な研究活動や、先端施設の見学や研究者の講義などを行う『理数研究ラボ』を実施する。 」とあります。
24校を指定するのは【知的探究イノベーター推進校】ではなく、【理数研究校】が正しいです。
知的探究イノベーター推進校は、「探究的な学習等を用いて、主体的・協働的に学びながら、生徒一人一人に思考力・判断力・表現力を一層高いレベルで身に付けさせるとともに、物事の本質を極める知的探究力、イノベーションを巻き起こす創造力等を身に付けさせ、グローバル社会で活躍するリーダーを育成する」高校を指定するものです。
5.誤りです。
報告書の「主要施策17 現職教員の資質・能力の向上」によると、「東京都公立学校の若手教員に必要とされる基礎的知識・技能の着実な定着と資質の向上を目指し、教諭としての使命感、幅広い知見及び実践的指導力を得させるため、3年間で若手教員を系統的に育成することを目的として、東京都若手教員育成研修を実施する」とあります。
選択肢の記述の【2年間】が誤りで、【3年間】が正しいです。
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02
1・3・4については、「平成29年度 東京都教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成28年度分)報告書」を引用しながら解説します。
1:「小・中学生の理数に対する資質・能力の伸長を図るため、小学生が理数に関わる研究成果を展示・発表する『小学生科学展』、科学に高い興味・関心をもつ中学生が専門家から指導を受ける『東京ジュニア科学塾』、理科・数学等の能力を競い合う『中学生科学コンテスト』を実施する」と記載されています。
前半部分は正しいですが、後半部分は「小学生科学コンテスト」ではなく「中学生科学コンテスト」ですので、1は誤りです。
2:「東京都特別支援教育推進計画(第二期)」の中内容に合致するため、2は正答です。
3:「小学校において、健康教育を中心とした体力向上及び健康づくりを推進する『アクティブライフ研究実践校』を指定」すると記載されています。
前半部分は正しいですが、後半部分の「スーパーアクティブスクール」は「アクティブライフ研究実践校」であるため、3は誤りです。
4:「理数に興味をもつ生徒の裾野を拡大するために、特色のある教育活動を実施する高等学校等 24 校を『理数研究校』として指定する」と記載されています。
「知的探究イノベーター推進校」ではなく、「理数研究校」を指定しているため、4は誤りです。
5:東京都では、公立学校の若手教員の力量向上のため、3年間の「東京都若手教員育成研修」を実施しています。
また、研修履歴等を確認できるように『マイ・キャリア・ノート』」も導入しています。
若手教員育成は、2年ではなく3年かけて実施するため、5は誤りです。
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03
1:「平成29年度 東京都教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成28年度分)報告書」には、「小・中学生の理数に対する資質・能力の伸長を図るため、小学生が理数に関わる研究成果を展示・発表する『小学生科学展』、科学に高い興味・関心をもつ中学生が専門家から指導を受ける『東京ジュニア科学塾』、理科・数学等の能力を競い合う『中学生科学コンテスト』を実施する」と示されています。
「小学生科学コンテスト」ではなく、「中学生科学コンテスト」のため、1は誤りです。
2:「東京都特別支援教育推進計画(第二期)」の中で、そのように示されているため、2は正解です。
3:「平成29年度 東京都教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成28年度分)報告書」には、「小学校において、健康教育を中心とした体力向上及び健康づくりを推進する『アクティブライフ研究実践校』を指定し、基本的生活習慣の定着・改善に向けた取組や、成果を広く発信することを通して都全体の健康教育をより一層推進する」と示されています。
「スーパーアクティブスクール」ではなく、「アクティブライフ研究実践校」のため、3は誤りです。
4:「平成29年度 東京都教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成28年度分)報告書」には、「理数に興味をもつ生徒の裾野を拡大するために、特色のある教育活動を実施する高等学校等 24 校を『理数研究校』として指定する」と示されています。
「知的探究イノベーター推進校」ではなく、「理数研究校」のため、4は誤りです。
5:東京都が打ち出している「教員経験等に応じた教員研修及び啓発支援の充実」の中に、「東京都公立学校の若手教員に必要とされる基礎的知識・技能の着実な定着と資質の向上を目指し、教諭としての使命感、幅広い知見及び実践的指導力を得させるため、3年間で若手教員を系統的に育成することを目的として、東京都若手教員育成研修を実施する。」と示されています。
また、「各教員が研修履歴等を確認できる『マイ・キャリア・ノート』」を導入したことが示されています。
若手教員育成は、2年ではなく3年かけて行うことが示されているため、5は誤りです。
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