公立学校教員の過去問
平成30年度(H31年度採用)
共通問題 問19

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成30年度(H31年度採用) 共通問題 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

平成30年度における文部科学省の文教関係予算に関する記述として適切でないものは、次の1~5のうちのどれか。
  • 切れ目ない支援体制構築に向けた特別支援教育の充実として、就学前から卒業後にわたる切れ目ない支援体制の整備を促すため、福祉部局との連携支援員の配置など、教育部局と福祉・保健・医療・労働等の部局が連携し、一貫した支援体制を構築する地域の支援を行うための予算を計上した。
  • いじめ・不登校対応等の推進として、スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの配置拡充や、SNSを活用した相談体制の構築など、教育相談体制の整備や教育委員会・学校、関係機関等の連携による不登校児童・生徒へのきめ細かな支援体制の整備を行うための予算を計上した。
  • 高大接続改革の推進として、「高大接続改革実行プラン」に基づき、平成32年度から「大学入学共通テスト」を円滑に実施するため、記述式問題の作問・採点に係る信頼性・妥当性や実施運営上の検証等を行うプレテストを実施するとともに、試験実施体制の整備を行うための予算を計上した。
  • 大学等奨学金事業の着実な実施として、意欲と能力のある学生等が、経済的理由により進学等を断念することがないよう、平成29年度に創設、先行実施した無利子奨学金制度を着実かつ安定的に実施するとともに、低利子の奨学金について、貸与基準を満たす希望者全員への貸与を着実に実施するための予算を計上した。
  • 情報活用能力の育成を含む教育の情報化の推進として、小学校プログラミング教育の円滑な実施に向けて、指導事例を創出・普及するとともに、教員の研修用教材を開発する事業や、多様性ある学習環境や専門性の高い授業の実現等、児童生徒の学びの質の向上を図るため、遠隔教育システムの導入促進に係る実証事業を行うための予算を計上した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は4です。

1:「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の特別支援教育の生涯学習化推進プランの中に、そのように記述されているため、1は正解です。

2:「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」のいじめ・不登校対応等の推進の中に、そのように記述されているため、2は正解です。

3:「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の高大接続改革の推進の中に、そのように記述されているため、3は正解です。

4: 「平成30年度文部関係予算案のポイント」の大学等奨学金事業の着実な実施の中では、「意欲と能力のある学生等が、経済的理由により進学等を断念することがないよう、平成29年度に創設、先行実施した給付型奨学金制度を着実かつ安定的に実施するとともに、無利子奨学金について、貸与基準を満たす希望者全員への貸与を着実に実施」と記載されています。
平成29年度に創設、先行実施したのは、無利子奨学金制度ではなく給付型奨学金制度のため、4は誤りです。

5:「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の情報活用能力の育成を含む教育の情報化の推進の中に、そのように記述されているため、5は正解です。

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02

正解はです。

1.正しいです。

 「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の特別支援教育の生涯学習化推進プランとして、「切れ目ない支援体制整備充実事業」が予算計上されています。

 この事業は、「就学前から卒業後にわたる切れ目ない支援体制の整備を促すため、福祉部局との連携支援員の配置など、教育部局と福祉・保健・医療・労働等の部局が連携し、一貫した支援体制を構築する地域を支援」とあり、選択肢の記述と合致しています。

2.正しいです。

 「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の「いじめ・不登校対応等の推進」には、「いじめ・不登校への対応、貧困や虐待を背景とした生徒指導上の課題への対応等のため、教育相談体制の整備や教育委員会・学校、関係機関等の連携による不登校児童生徒へのきめ細かな支援体制を整備」とあります。

 具体的には、スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの配置拡充、SNSを活用した相談体制の構築に予算が計上されていますので、選択肢の記述と合致しています。

3.正しいです。

 「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の「高大接続改革の推進」では、「高大接続改革実行プラン」に基づき、「大学入学共通テスト」準備事業が予算計上されています。

 この事業は「平成32年度から「大学入学共通テスト」を円滑に実施するため、記述式問題の作問・採点に係る信頼性・妥当性や実施運営上の検証等を行う施行調査(プレテスト)を実施するとともに、試験実施体制を整備」と選択肢の記述と合致しています。

 

4.誤りです。

 「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の「学びのセーフティネットの構築」には、大学等奨学金事業の着実な実施についての予算が計上されています。

 そこでは、「意欲と能力のある学生等が、経済的理由により進学等を断念することがないよう、平成29年度に創設、先行実施した給付型奨学金制度を着実かつ安定的に実施するとともに、無利子奨学金について、貸与基準を満たす希望者全員への貸与を着実に実施」とあります。

 先行実施したのは【給付型奨学金制度】、希望者全員への貸与は【無利子奨学金】である点が、選択肢の記述と異なっています。

5.正しいです。

 「平成30年度文部科学関係予算案のポイント」の「情報活用能力の育成を含む教育の情報化の推進」として、以下の事業が予算計上されています。

 ・次世代の教育情報化推進事業~新学習指導要領において必修となった小学校プログラミング教育の円滑な実施に向けて、指導事例を創出・普及するとともに、教員の研修用教材を開発

 ・遠隔教育システムの導入実証研究事業~多様性ある学習環境や専門性の高い授業の実現等、児童生徒の学びの質の向上を図るため、遠隔教育システムの導入促進に係る実証事業

 これらの事業の説明は、選択肢の記述と合致しています。

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03

正答は4です。

「平成30年度文部科学関係予算(案)のポイント」を引用しながら解説していきます。

1:特別支援教育の生涯学習化推進プランの記載内容に合致するため、1は正しいです。

2:いじめ・不登校対応等の推進の記載内容に合致するため、2は正しいです。

3:高大接続改革の推進の記載内容に合致するため、3は正しいです。

4: 大学等奨学金事業の着実な実施において、「意欲と能力のある学生等が、経済的理由により進学等を断念することがないよう、平成29年度に創設、先行実施した給付型奨学金制度を着実かつ安定的に実施するとともに、無利子奨学金について、貸与基準を満たす希望者全員への貸与を着実に実施」と記載されています。
そのため問題文の前半部分は正しいですが、平成29年度に創設・先行実施したのは「給付型奨学金制度」ですので、4は誤りです。

5:情報活用能力の育成を含む教育の情報化の推進の記載内容に合致するため、5は正しいです。

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