公立学校教員の過去問
令和2年度(令和3年度採用)
共通問題 問18
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和2年度(R3年度採用) 共通問題 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
心理検査に関する記述として適切なものは、次の選択肢のうちのどれか。
- P - Fスタディは、被検査者に人物を含んだ多義的な絵を見せてその絵に関する物語を想像させ、その内容を分析して、人格特性や内的状態を診断する検査で、精神医学の診断方法としてだけでなく、犯罪学、産業心理学などの分野にまでも用いられている。
- 矢田部・ギルフォード性格検査は、左右対称のインクのしみの図版 10 枚を 1 枚ずつ提示し、何に見えるかを問い、その反応を分析して、人格を多面的に診断する検査で、代表的な投影法の心理検査として用いられている。
- ロールシャッハ・テストは、12 の下位尺度ごとに 10 問、合計 120 問の質問項目から構成され、特性論的な解釈だけでなく、類型論的な評価も可能な検査で、比較的容易に実施でき、信頼性も高く、臨床や教育などの分野で用いられている。
- 内田・クレペリン精神検査は、被検査者に一定の時間で隣り合う二つの 1 桁の数字を連続加算する作業をさせ、その結果から得られる作業曲線を評価し性格の特徴を判定する検査で、人材の採用や適正配置などに用いられている。
- TATは、二人の人物の不完全な対話で構成される欲求不満場面を絵で示し、被検査者に対話を完成させることによって、人格特性を明らかにする検査で、児童用、青年用、成人用のそれぞれに日本版があり、臨床場面で用いられている。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:TATに関する記述のため、誤りです。
P - Fスタディは、ローゼンツヴァイクが欲求不安耐性理論を基に作成したパーソナリティに対する投映法の検査です。二人の人物の不完全な対話による欲求不満場面を絵で示し、被検査者に対話を完成させることで人格特性を調べます。
2:ロールシャッハ・テストに関する記述のため、誤りです。
矢田部・ギルフォード性格検査は、12 の下位尺度ごとに 10 問の質問項目から構成され、「はい〇」、「いいえ×」、「どちらでもない△」の3件法で回答し、特性論的な解釈だけでなく類型論的な評価も可能な検査です。
3:矢田部・ギルフォード性格検査に関する記述のため、誤りです。
ロールシャッハ・テストは、ロールシャッハによって開発された図版を用いた人格検査です。左右対称のインクのしみの図版 10 枚を 1 枚ずつ提示して何に見えるかを問い、その反応を分析して人格を多面的に診断します。
4:内田・クレペリン精神検査の内容に合致するため、正しいです。
5:P - Fスタディに関する記述のため、誤りです。
TAT(主題統覚検査)は、マレーらによって考案されたパーソナリティに対する投映法の検査です。多様な解釈の可能な場面を示してその絵に関する物語を想像させ、その物語の内容を分析して人格特性や内的状態を診断します。
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02
2. 問題文はロールシャッハ・テストに関する説明のため、誤りとなります。
3. 問題文は矢田部・ギルフォード性格検査に関する説明のため、誤りとなります。
4. 問題文は内田・クレペリン精神検査に関する正しい説明のため、選択肢4が正答となります。
5. 問題文はP - Fスタディに関する説明のため、誤りとなります。
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03
正解は4です。
それぞれの説明が入れ替わっていますので、正しい説明については選択肢の記述を参考にしてください。
1.TATについての説明です。
2.ロールシャッハ・テストについての説明です。
3.矢田部・ギルフォード性格検査についての説明です。
4.内田・クレペリン精神検査の説明なので、正解です。
5.P-Fスタディについての説明です。
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