公立学校教員の過去問
令和2年度(令和3年度採用)
共通問題 問21
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和2年度(R3年度採用) 共通問題 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
平成 13 年に出生した子の実態及び経年変化の状況を継続的に観察した「第 17 回 21世紀出生児縦断調査(平成 13年出生児)の結果」(文部科学省・厚生労働省 令和元年 8月)のうち、第 13 回調査(中学 1 年生)から第 17 回調査(高校 2 年生等)の意識の変化に関する記述として適切なものは、次の選択肢のうちのどれか。なお、この調査は同一客体を対象に学校教育から就業に至るまでを毎年調査することにより、出生時からの縦断データを整備することを目的としたものである。
- 学校生活の満足度について、「楽しいと思える授業がたくさんある」に「とてもそう思う」及び「まあそう思う」と回答した割合の合計は毎年増加の傾向にある。
- 休日における学校外での勉強時間について、勉強をしない者の割合は減少の傾向にある。
- 平日における学校外での勉強時間について、勉強をしない者の割合は減少の傾向にある。
- 悩みや不安について、「進路に関すること」の割合は、「友達との関係に関すること」の割合より毎年高い。
- 子供自身が考える将来(進路)について、「高校卒業後に働くことを考えている」者の割合は、「大学卒業後に働くことを考えている」者の割合より毎年高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1.誤りです。
「楽しいと思える授業がたくさんある」に「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合は56.4%と、前回の66.3%から9.9ポイント減少しています。
また、過去の結果を見ても、毎年減少傾向にありますので、【毎年増加の傾向にある】は誤りです。
2.誤りです。
休日における学校外での勉強時間について、勉強をしない者が前回調査より増加して29.9%となり、これまでで最も多くなりました。
したがって、【勉強をしない者の割合は減少の傾向】は誤りです。
3.誤りです。
統計表3から計算すると、平日の勉強をしない者の割合は第13回から順に、9.3%、9.9%、6.0%、25.4%、29.5%と推移しており、ここ3年は増加傾向にあります。
したがって、【減少の傾向にある】は誤りです。
4.正しいです。
統計表9によると、第13回から第17回まで、「進路に関すること」の割合は、「友達との関係に関すること」の割合より毎年高いことがわかります。
5.誤りです。
統計表9によると、第13回から第17回まで、「大学卒業後に働くことを考えている」者の割合は、「高校卒業後に働くことを考えている」者の割合より高いです。
したがって、記述は誤りといえます。
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02
2. 調査結果では、休日における学校外での勉強時間について、「勉強をしない者が前回調査より増加して29.9%した」と報告されたため、選択肢2は誤りとなります。
3. 第13回から第17回にかけて、勉強をしない者の割合は、9.3%(13回)、9.9%(14回)、6%(15回)、25.3%(16回)、29.4%(17回)と、増加傾向にあります。よって、選択肢3は誤りとなります。
4. 悩みや不安について、「進路に関すること」の割合は、第13回から第17回にかけて男女ともに「友達との関係に関すること」の割合を上回っています。よって、選択肢4は正しい記述となります。
5. 「高校卒業後に働くことを考えている」者の割合は、第13回から第17回にかけて男女ともに「大学卒業後に働くことを考えている」者の割合を下回っているため、選択肢5は誤りとなります。
以上より、正答は4となります。
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03
1:「2.学校生活(1)学校生活の満足度の変化」に以下のように述べられています。
「楽しいと思える授業がたくさんある」に「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合は56.4%と、前回の66.3%から9.9ポイント減少し、最も減少幅が大きくなった。
「毎年増加の傾向」にあるのではなく前回と比べて各調査項目において「最も減少幅が大きくなった」ため、1は誤りです。
2:「2.学校生活(2)学校外での勉強時間の変化」に以下のように述べられています。
2時間以上勉強する者の割合が31.3%となり、中学3年生相当時の第15回調査を除くと、これまでで最も多くなった。
一方で、勉強をしない者が前回調査より増加して29.9%となり、これまでで最も多くなった。
勉強をしない者が「減少」ではなく「増加」したと記載されているため、2は誤りです。
3:「統計表 3 学校外での勉強時間の変化」によると、第13回~第17回の調査において平日に「学校外で勉強しない」と回答した数は以下のように推移しています。
第13回(2824人)、第14回(2935人)、第15回(1729人)、第16回(6761人)、第17回(7226人)
年々回答数が減少傾向ではなく増加傾向にあることから、3は誤りです。
4:「2.学校生活(4)悩みや不安の変化」に以下のように述べられています。
進路に関することが男女ともこれまでで最も高く、男子37.4%、女子53.0%(前回は男子27.8%、女子42.5%)
上記の内容に合致するため、正答です。
5:「3.進路と将来(1)子供自身が考える将来(進路)の変化」に以下のように述べられています。
大学卒業後に働くことを考えている者の割合が男女とも最も高い。(男子52.8% 女子54.5%)
大学卒業後に働くことを希望している割合が一番高いと述べられているため、誤りです。
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