公立学校教員の過去問
令和2年度(令和3年度採用)
共通問題 問23
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和2年度(R3年度採用) 共通問題 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
「東京都教育振興基本計画東京都教育ビジョン(第 4 次)」(東京都教育委員会 平成 31( 2019 )年 3月)に関する次の記述 ア 〜 エ のうち、正しいものを選んだ組合せとして適切なものは、下の選択肢のうちのどれか。
ア 「全ての児童・生徒に確かな学力を育む教育」において、小学校 6 年生、中学校 3 年生を対象に実施している「児童・生徒の学力向上を図るための調査」などでの児童・生徒の学力の定着状況を把握・分析した調査結果を基に、小・中学校における授業改善を推進し、児童・生徒一人一人の基礎的・基本的な知識・技能の定着と伸長に取り組んでいる。
イ 「オリンピック・パラリンピックの精神を学び、育む教育」において、これまで各学校が取り組んできた社会奉仕の精神を養う取組を充実させた「東京ユースボランティア」事業を推進するために「TOKYO GLOBAL GATEWAY」の活用の促進を図っている。
ウ 「豊かな心を育て、生命や人権を尊重する態度を育む教育」において、児童・生徒にとって相談しやすい環境を整備するため、各学校において、学級担任等による面接やアンケートを定期的に実施するとともに、スクールカウンセラーを有効に活用するなどして教育相談機能の強化を図っている。
エ 「教員の負担を軽減し、教育の質を向上させる「働き方改革」」において、学校をきめ細かくサポートする全国初の多角的支援組織として、新たに財団法人を設立し、多様な人材を確保する機能や教員をサポートする機能、学校事務を効率化し、事務職員による教員の支援などを推進する機能の三つの機能を柱として展開する。
ア 「全ての児童・生徒に確かな学力を育む教育」において、小学校 6 年生、中学校 3 年生を対象に実施している「児童・生徒の学力向上を図るための調査」などでの児童・生徒の学力の定着状況を把握・分析した調査結果を基に、小・中学校における授業改善を推進し、児童・生徒一人一人の基礎的・基本的な知識・技能の定着と伸長に取り組んでいる。
イ 「オリンピック・パラリンピックの精神を学び、育む教育」において、これまで各学校が取り組んできた社会奉仕の精神を養う取組を充実させた「東京ユースボランティア」事業を推進するために「TOKYO GLOBAL GATEWAY」の活用の促進を図っている。
ウ 「豊かな心を育て、生命や人権を尊重する態度を育む教育」において、児童・生徒にとって相談しやすい環境を整備するため、各学校において、学級担任等による面接やアンケートを定期的に実施するとともに、スクールカウンセラーを有効に活用するなどして教育相談機能の強化を図っている。
エ 「教員の負担を軽減し、教育の質を向上させる「働き方改革」」において、学校をきめ細かくサポートする全国初の多角的支援組織として、新たに財団法人を設立し、多様な人材を確保する機能や教員をサポートする機能、学校事務を効率化し、事務職員による教員の支援などを推進する機能の三つの機能を柱として展開する。
- ア ・ イ
- ア ・ ウ
- イ ・ ウ
- イ ・ エ
- ウ ・ エ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は5(ウ・エ)です。
ア.「基本的な方針 1 全ての児童・生徒に確かな学力を育む教育」によると、「児童・生徒の学力向上を図るための調査」は小学校5年生・中学校2年生を対象に実施しています。
よって、【小学校 6 年生、中学校 3 年生を対象に】という記述は誤りです。
なお、小学6年生と中学3年生を対象にする調査が「全国学力・学習状況調査」であれば、正しい記述となります。
イ.「基本的な方針 7 オリンピック・パラリンピックの精神を学び、育む教育」によると、
「これまで取り組んできた『東京ユースボランティア』事業を推進し、児童・生徒にボランティアマインドを育むとともに、自尊感情を高めます。
また、中学生や高校生が自ら積極的に地域のボランティア活動やスポーツ大会の
運営ボランティアなどに参加できるよう、『東京ユースボランティア・バンク』において各関係機関が募集する活動情報を登録者に発信し、活動への参加を促進します。」とあります。
【「TOKYO GLOBAL GATEWAY」の活用】については触れられていませんので、誤りです。
ウ.「基本的な方針 5 豊かな心を育て、生命や人権を尊重する態度を育む教育」の主な施策「教育相談の一層の充実」記述に合致した内容です。
エ.「基本的な方針 10 教員の負担を軽減し、教育の質を向上させる「働き方改革」」の主な施策「学校を支援する新財団の設立」の記述に合致した内容です。
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02
「東京都教育振興基本計画東京都教育ビジョン(第 4 次)」を引用しながら解説します。
ア:「基本的な方針 1 全ての児童・生徒に確かな学力を育む教育 現状と課題」に、「全国学力・学習状況調査」に関する記載が見られます。
東京都教育委員会が、毎年度、都内公立小学校の第5学年と、公立中学校の第2学年を対象に実施している「児童・生徒の学力向上を図るための調査」などの結果からみると、小学生・中学生とも基礎的・基本的な知識等については概ね定着していると言えます。
また、文部科学省が、全国の小学校第6学年と、中学校第3学年を対象に実施した「全国学力・学習状況調査」では、…
「児童・生徒の学力向上を図るための調査」は小学校5年生と中学2年生に実施していることが分かります。また、全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に実施されているのは文部科学省による「全国学力・学習状況調査」ですので、1は誤りです。
イ:「施策展開の方向性⑱ 東京 2020 大会、さらにその先の社会で活躍するために必要な力を身に付ける教育を推進します 」で以下のように述べられています。
○ ボランティアマインドの醸成
地域清掃、…障害者・高齢者施設等でのボランティアなど、これまで各学校が取り組んできた社会奉仕の精神を養う取組を充実させた「東京ユースボランティア」事業を推進し、児童・生徒にボランティアマインドを育むとともに、自尊感情を高めます。
また、中学生や高校生が自ら積極的に地域のボランティア活動やスポーツ大会の運営ボランティアなどに参加できるよう、「東京ユースボランティア・バンク」において各関係機関が募集する活動情報を登録者に発信し、活動への参加を促進します。
「『TOKYO GLOBAL GATEWAY』の活用の促進」に関する記載は無いため、イは誤りです。
ウ:「基本的な方針 5 豊かな心を育て、生命や人権を尊重する態度を育む教育 現状と課題」の内容に合致するため、正しいです。
エ:「施策展開の方向性㉖ 多角的に学校を支援する新たな体制を構築します 」の内容に合致するため、正しいです。
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03
イ:「オリンピック・パラリンピックの精神を学び、育む教育」が言及されている基本的な方針7には、「TOKYO GLOBAL GATEWAY」に関する記載はないため、イは誤った記述となります。
ウ:「基本的な方針5」の「豊かな心を育て、生命や人権を尊重する態度を育む教育 現状と課題」と合致する記述となるため、正しいです。
エ:「基本的な方針10」の「教員の負担を軽減し、教育の質を向上させる「働き方改革」」と合致する記述となるため、正しいです。
以上より、ウとエが正しい記述となるため、正答は5となります。
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