公立学校教員の過去問
令和2年度(令和3年度採用)
小学校に関する問題 問24

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和2年度(R3年度採用) 小学校に関する問題 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

小学校学習指導要領外国語活動の「各言語の目標及び内容等」の「英語」の「目標」に関する記述として適切なものは、次の選択肢のうちのどれか。

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この過去問の解説 (3件)

01

「小学校学習指導要領解説 外国語活動・外国語編」を引用しながら解説します。
新学習指導要領より、小学校3・4年生(中学年)は外国語活動を、小学校5・6年生は外国語を学ぶことに変更されているため、留意する必要があります。


1:第2部第2章第2節1の「第2 各言語の目標及び内容等」の「英語 1 目標」に以下のように述べられています。

(1)聞くこと
ア ゆっくりはっきりと話された際に,自分のことや身の回りの物を表す簡単な語句を聞き取るようにする。
イ ゆっくりはっきりと話された際に,身近で簡単な事柄に関する基本的な表現の意味が分かるようにする。
ウ 文字の読み方が発音されるのを聞いた際に,どの文字であるかが分かるようにする。

「ゆっくりはっきりと話されれば、日常生活に関する身近で簡単な事柄について、具体的な情報を聞き取ることができるようにする。」は外国語の目標の一つであるため、1は誤りです。


2:「読むことは」は外国語活動ではなく外国語独自の学習内容であるため、2は誤りです。


3:第2部第2章第2節1の「第2 各言語の目標及び内容等」の「英語 1 目標」に以下のように述べられています。

(2)話すこと[やり取り]
ア 基本的な表現を用いて挨拶,感謝,簡単な指示をしたり,それらに応じたりするようにする。
イ 自分のことや身の回りの物について,動作を交えながら,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて伝え合うようにする。
ウ サポートを受けて,自分や相手のこと及び身の回りの物に関する事柄について,簡単な語句や基本的な表現を用いて質問をしたり質問に答えたりするようにする。

上記の内容に合致するため、正答です。


4:第2部第2章第2節1の「第2 各言語の目標及び内容等」の「英語 1 目標」に以下のように述べられています。

(3)話すこと[発表]
ア 身の回りの物について,人前で実物などを見せながら,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。
イ 自分のことについて,人前で実物などを見せながら,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。
ウ 日常生活に関する身近で簡単な事柄について,人前で実物などを見せながら,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。

「身近で簡単な事柄について、伝えようとする内容を整理した上で、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。」は外国語の目標の一つであるため、4は誤りです。


5:「書くこと」は外国語活動ではなく外国語独自の学習内容であるため、5は誤りです。

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02

正解は3です。

以下の解説は小学校学習指導要領「第4章 外国語活動」「第2 各言語の目標及び内容等」より引用です。

3,4年生の外国語活動と、5,6年生の教科としての外国語科とを混同しないように必要が必要です。

1.誤りです。

 「ゆっくりはっきりと話されれば、日常生活に関する身近で簡単な事柄について、具体的な情報を聞き取ることができるようにする。」は教科としての外国語科の目標となっており、外国語活動の目標ではないので、誤りです。

 【参考】外国語活動の目標の「⑴ 聞くこと」では

 ア ゆっくりはっきりと話された際に,自分のことや身の回りの物を表す簡単な語句を聞き取るようにする。

 イ ゆっくりはっきりと話された際に,身近で簡単な事柄に関する基本的な表現の意味が分かるようにする。

 「聞き取れる」や「基本的な表現の意味が分かる」が目標となります。

2.誤りです。

 「読むこと」は外国語活動の目標にはありません

 外国語科の目標になります。

3.正しいです。

 (2)話すこと[やり取り]のウに書かれている通りです。

4.誤りです。

 「身近で簡単な事柄について、伝えようとする内容を整理した上で、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。」は外国語科の目標ですので、誤りです。

 「(3)話すこと[発表]」のウ「日常生活に関する身近で簡単な事柄について,人前で実物などを見せながら,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする」と微妙な違いです。

5.誤りです。

 「書くこと」は外国語活動の目標にはありません

 外国語科の目標になります。

参考になった数3

03

小学校学習指導要領外国語活動の内容と、外国語科の内容を整理することがポイントです。

選択肢1. 「聞くこと」では、「ゆっくりはっきりと話されれば、日常生活に関する身近で簡単な事柄について、具体的な情報を聞き取ることができるようにする。」を目標の一つとしている。

第2部第2章第2節1の「第2 各言語の目標及び内容等」の「英語 1 目標」に以下のように述べられています。

(1)聞くこと

ア ゆっくりはっきりと話された際に,自分のことや身の回りの物を表す簡単な語句を聞き取るようにする。

イ ゆっくりはっきりと話された際に,身近で簡単な事柄に関する基本的な表現の意味が分かるようにする。

ウ 文字の読み方が発音されるのを聞いた際に,どの文字であるかが分かるようにする。

です。

「ゆっくりはっきりと話されれば、日常生活に関する身近で簡単な事柄について、具体的な情報を聞き取ることができるようにする。」は目標には入っていないため、誤りです。

選択肢2. 「読むこと」では、「音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする。」を目標の一つとしている。

「読むこと」は、外国語活動ではなく外国語独自の学習内容のため、2は誤りです。

選択肢3. 「話すこと[やり取り]」では、「サポートを受けて、自分や相手のこと及び身の回りの物に関する事柄について、簡単な語句や基本的な表現を用いて質問をしたり質問に答えたりするようにする。」を目標の一つとしている。

(2)話すこと[やり取り]のウに書かれています。

選択肢4. 「話すこと[発表]」では、「身近で簡単な事柄について、伝えようとする内容を整理した上で、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。」を目標の一つとしている。

第2部第2章第2節1の「第2 各言語の目標及び内容等」の「英語 1 目標」に以下のように述べられています。

(3)話すこと[発表]

ア 身の回りの物について,人前で実物などを見せながら,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。

イ 自分のことについて,人前で実物などを見せながら,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。

ウ 日常生活に関する身近で簡単な事柄について,人前で実物などを見せながら,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。

「身近で簡単な事柄について、伝えようとする内容を整理した上で、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。」とは書かれていません。

選択肢5. 「書くこと」では、「大文字、小文字を活字体で書くことができるようにする。また、語順を意識しながら音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができるようにする。」を目標の一つとしている。

「書くこと」は外国語活動ではなく外国語独自の学習内容であるため、5は誤りです。

まとめ

小学校学習指導要領外国語活動はあくまで活動重視であるため「読むこと」「書くこと」がありません。

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