公立学校教員の過去問
令和3年度(令和4年度採用)
共通問題 問10
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和3年度(R4年度採用) 共通問題 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
西洋教育史に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
- ペスタロッチは、幼稚園の創始者であり、人間には当然に神性が宿っているから、神性を個人の生活に実現させることが教育の目的であると主張した。
- フレーベルは、「生活が陶冶する」という生活教育を考察し、実際生活を通して自分で活動し、考え、感じることが重要であると主張した。
- スペンサーは、教育を先行世代が後続世代に対して行う方法的社会化と定義し、社会的事実は、個人にとって外在的であり、個人の行為に対して拘束性をもつものであると主張した。
- マンは、マサチューセッツ州の初代の教育長に就任し、公教育の原理を実現させる方策において、功利主義的な視点から、教育の経済的効用を主張した。
- デュルケムは、社会有機体説に基づいて教育を説明し、教育の目的は「完全な生活に対して人間を準備すること」であると主張した。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1.誤りです。
幼稚園の創始者は「フレーベル」です。
2.誤りです。
「生活が陶冶する」という教育の原則を主張したのは「ペスタロッチ」です。
3.誤りです。
社会的事実を重視したのは「デュルケム」です。
4.正しいです。
マンは、マサチューセッツ州の初代の教育長で、功利主義的な教育論を主張しました。
5.誤りです。
完全な生活に導くことを教育の目的と主張したのは、「スペンサー」です。
【傾向と対策】
このような問題の場合、誤ってる4つの選択肢に出てくる4人は入れ替わっているだけのことが多いです。
ですから、全てを覚えてなくても、いくつかの人物と解説の組み合わせを覚えているなら、消去法で正解に近づけます。
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02
正解は 4 です。
1.誤りです。
これは、ドイツの教育者である
フレーベル に関する記述です。
2.誤りです。
これは、スイスの教育家である
ペスタロッチ に関する記述です。
3.誤りです。
これは、フランスの社会学者である
エミール・デュルケム の関する記述です。
4.正しいです。
これは、アメリカの教育者である
ホレース・マン に関する記述です。
5.誤りです。
これは、イギリスの哲学者でもある
ハーバート・スペンサー に関する記述です
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03
選択肢1→不正解です。
「幼稚園の創始者」は「ペスタロッチ」ではなく、「フレーベル」です。フレーベルは人間の本質を神に授かったものと考えました。ペスタロッチは「直感教授」について提唱した人物です。
選択肢2→不正解です。
「生活教育」について考察したのは「ペスタロッチ」です。「フレーベル」は神性について述べた『人間の教育』を著しました。
選択肢3→不正解です。
「スペンサー」は教育原理を「知・徳・体」が基本になると考えました。選択肢にある主張は、『道徳教育論』などを著した「デュルケム」のものです。
選択肢4→正解です。
「ホレース・マン」は公教育の父と呼ばれ、マサチューセッツ州で最初の教育委員会をつくり、教育長として10年以上務めました。
選択肢5→不正解です。
「デュルケム」はフランスの社会学者です。『社会分業論』が代表作の一つです。「社会有機体説」を提唱したのは「スペンサー」です。
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