公立学校教員の過去問
令和3年度(令和4年度採用)
共通問題 問16
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和3年度(R4年度採用) 共通問題 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
キャリア教育に関する次の記述ア~エのうち、正しいものを選んだ組合せとして適切なものは、下の1~5のうちのどれか。
ア キャリア教育とは、一定又は特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育てる教育である。
イ キャリア教育は、特定の活動や指導方法に限定されるものではなく、様々な教育活動を通して実践されるものである。
ウ キャリア教育で育成すべき「基礎的・汎用的能力」は、「人間関係形成・社会形成能力」、「自己理解・自己管理能力」、「課題対応能力」、「キャリアプランニング能力」の四つで構成さ れている。
エ 生涯にわたる多様なキャリア形成に共通して必要な能力や態度を、義務教育を修了するまでに、身に付けさせることを目標とすることが必要であるとされている。
ア キャリア教育とは、一定又は特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育てる教育である。
イ キャリア教育は、特定の活動や指導方法に限定されるものではなく、様々な教育活動を通して実践されるものである。
ウ キャリア教育で育成すべき「基礎的・汎用的能力」は、「人間関係形成・社会形成能力」、「自己理解・自己管理能力」、「課題対応能力」、「キャリアプランニング能力」の四つで構成さ れている。
エ 生涯にわたる多様なキャリア形成に共通して必要な能力や態度を、義務教育を修了するまでに、身に付けさせることを目標とすることが必要であるとされている。
- ア・イ
- ア・ウ
- イ・ウ
- イ・エ
- ウ・エ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3(イ・ウ)です。
以下の解説は、中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(2011年1月)から引用します。
ア.誤りです。
「第1章」の冒頭で、キャリア教育とは「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と定義しています。
選択肢アの記述は、「職業教育」の定義ですので誤りです。
イ.正しいです。
「第1章」の冒頭のキャリア教育についての説明に合致した記述です。
ウ.正しいです。
「第1章 3.キャリア教育・職業教育の方向性を考える上での視点」の「③基礎的・汎用的能力の内容」に挙げられている内容と合致した記述です。
エ.誤りです。
「第2章 1.キャリア教育の充実に関する基本的な考え方」の「(1)社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力を育成する、体系的な取組の構築」には、「義務教育において自立的に生きる基礎を培った上で、後期中等教育を修了するまでに、生涯に渡る多様なキャリア形成に共通して必要な能力や態度を身に着けさせることを目標とすることが必要である」としています。
義務教育終了までの目標ではないので、記述は誤りです。
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02
正しい選択肢は(イ)と(ウ)なので、正解は 3 です。
ア.誤りです。
【中央教育審議会答申 今後の学校におけるキャリア教育・
職業教育の在り方について】に以下のことが書かれています。
・キャリア教育とは、1人1人の社会的・職業的自立に向け、
必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、
キャリア発達を促す教育のこと。(第1章1(1))
選択肢の内容は、「キャリア教育」ではなく、
「職業教育」のことです。(第1章1(2))
イ.正しいです。
【中央教育審議会答申 今後の学校におけるキャリア教育・
職業教育の在り方について】の第1章1(1)に書かれています。
ウ.正しいです。
【中央教育審議会答申 今後の学校におけるキャリア教育・
職業教育の在り方について】の
第1章3(2)③基礎的・汎用的能力の内容 の部分に書かれています。
エ.誤りです。
【中央教育審議会答申 今後の学校におけるキャリア教育・
職業教育の在り方について】の第2章1(1)に以下のことが書かれています。
・後期中等教育修了するまでに、生涯にわたる多様なキャリア形成に
共通して必要な能力や態度を身に付けさせることを目標とすることが
必要である。
よって「義務教育を修了するまで」ではなく、
「後期中等教育を修了するまで」が正しい内容となります。
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03
選択肢ア→不正解です。
選択肢の文章にある「一定又は特定の職業に従事するために必要な知識・技能・能力や態度」を育成するのは、「キャリア教育」ではなく「職業教育」です。中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」によると、「キャリア教育」は、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度」を育成するとされています。
選択肢イ→正解です。
中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」では、キャリア教育に関して全く同じ文言が見られます。さらに、「キャリア教育の実施」に当たっては、「様々な現場における体験的な学習活動」の機会を設け、「自己と社会の双方についての多様な気付きや発見」を得させることが重要ともされています。
選択肢ウ→正解です。
中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」「第1章 キャリア教育・職業教育の課題と基本的方向性」の「3.キャリア教育・職業教育の方向性を考える上での視点」に、「③基礎的。汎用的能力の内容」という項目があります。そこでは「基礎的・汎用的能力の具体的内容については、「仕事に就くこと」に焦点を当て、実際の行動として表れるという観点」から、「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」の4つに整理したと書かれています。
選択肢エ→不正解です。
中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」「第2章 発達の段階に応じた体系的なキャリア教育の充実方策」の「1.キャリア教育の充実に関する基本的な考え方」「(1)社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力を育成する、体系的な取組の構築」の項目5つ目に「生涯にわたる多様なキャリア形成に共通して必要な能力や態度を身に付けさせる」のは、「後期中等教育を修了するまで」と書かれています。なので、「義務教育」修了までではなく、高等学校などを含む「後期中等教育」修了までです。
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