公立学校教員の過去問
令和3年度(令和4年度採用)
共通問題 問23

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和3年度(R4年度採用) 共通問題 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

東京都の教育事情に関する次の記述ア~エのうち、正しいものを選んだ組合せとして適切なものは、下の1~5のうちのどれか。

ア  東京都教育委員会は、教育基本法に定める「教育振興基本計画」として、「東京都教育ビジョン(第4次)」を策定し、令和元年度から令和5年度までの5年間で取り組むべき基本的な方針と、その達成に向けた施策展開の方向性を示した。
イ  令和2年度の東京都の一般会計予算において、「教育と文化」の占める割合は、「福祉と保健」に次いで多く、そのうち東京都教育委員会の教育費の性質別内訳は、給与関係費が約8割で事業費が約2割となっている。
ウ  都内公立学校児童・生徒数の推移については、平成27年度から令和元年度まで全校種とも減少し続けており、それに伴い都内公立学校数の推移についても、全校種とも減少している。
エ  都内公立小学校進路状況の推移については、平成27年度から令和元年度まで都内公立中学校への進学者の割合が98%を超え、また、同期間の都内公立中学校進路状況の推移については、高等学校、高等専門学校、特別支援学校高等部への進学者の割合が98%を超えている。
  • ア・イ
  • ア・ウ
  • イ・ウ
  • イ・エ
  • ウ・エ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1(ア・イ)です。

ア 正しいです。

 「東京都教育ビジョン(第4次)」の概要では、「平成31(2019)年度から令和5年度(2023)年度までの5年間で、東京都教育委員会として取り組むべき基本的な方針と、その達成に向けた施策展開の方向性を示した「教育振興基本計画」(教育基本法第17条第2項)として策定するもの」と説明しています。

イ 正しいです。

 令和2年度の一般会計予算では、「福祉と保健」が23.1%、次いで「教育と文化」が21.8%となっています。

 東京都教育委員会の教育費の性質別内訳では、給与関係費が81.6%となっています。

ウ 誤りです。

 「令和2年度 教育人口等推計報告書」によると、公立中学校の生徒数は減少傾向にありますが、公立小学校の児童数は増加傾向にあります。

 一方で、「東京都の教育行政基礎データ」を見ると、公立学校の数は小中とも減少傾向にあります。

エ 誤りです。

 「東京都の教育行政基礎データ」の「都内公立小学校進路状況の推移」によると、都内公立中学校に進学するのは毎年80%前後となっています。

 都内の私立・国立を含めると毎年98%以上となります。

 「都内公立中学校進路状況の推移」については、正しい記述です。

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02

選択肢ア→正解です。

東京都教育委員会のホームページで、全く同じ文言が見られます。「教育振興基本計画」は、教育基本法第17条の第2項がもとになっています。

選択肢イ→正解です。

令和2年度の東京都の一般会計予算では、「福祉と保健」が23.1%、「教育と文化」がそれに続いて21.8%となっています。また、教育庁所管予算では、「給与関係費」が81.6%、「事業費計」が30.5%となっています。

選択肢ウ→不正解です。

東京都教育委員会の「令和2年度 教育人口等推計報告書」「公立小・中学校児童・生徒数の推移によると、中学校は平成27年度から令和元年度まで減少傾向にありますが、小学校は平成27年度から令和元年度まで「増加」傾向にあります。

選択肢エ→不正解です。

「小学校進路状況の推移」は、都内公立中学校への進学者の割合が平成27年度は80.9%、平成28年度は80.9%、平成29年度は79.8%、平成30年度は79.9%、令和元年度は79.5%と、いずれも「98%を超え」てはいません。

参考になった数0

03

(ア)と(イ)が正しいので、正解は  です。

ア.正しいです。

 「東京都教育ビジョン(第4次)」とは、平成31年度から令和5年度までの

 5年間で、東京都教育委員会として取り組むべき基本的な方針、

 その達成に向けた施策展開の方向性を示した「教育振興基本計画」

 (教育基本法第17条第2項)として策定するものとされています。

イ.正しいです。

 令和2年度の東京都の一般会計予算では、

 「福祉と保健」が23.1%、次いで「教育と文化」が21.8%を占めています。

 また、東京都教育委員会の教育費の性質別内訳については、

 給与関係費が81.6%となっています。

ウ.誤りです。

 東京都教育委員会の「令和2年度 教育人口等推計報告書」によると、

 平成27年度から令和元年度まで、公立中学校は減少傾向ですが、

 公立小学校は、増加傾向となっています。

エ.誤りです。

 「東京都の教育行政基礎データ」によると、

 平成27年度から令和元年度までの「都内公立小学校進路状況の推移」

 については、都内公立中学校への進学者の割合が80%前後となっています。

 

 都内公立・私立・国立中学への進学者の割合の合計が、

 毎年約98%となっています。

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