公立学校教員の過去問
令和3年度(令和4年度採用)
小学校に関する問題 問25

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和3年度(R4年度採用) 小学校に関する問題 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

小学校学習指導要領特別活動に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
  • 特別活動の「目標」は、「探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現することができるようにする。」と示されている。
  • 〔学級活動〕の「内容の取扱い」において、「一人一人のキャリア形成と自己実現」の指導に当たっては、「学校、家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て、学んだことを振り返りながら、新たな学習や生活への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする活動を行うこと。その際、児童が活動を記録し蓄積する教材等を活用すること。」と示されている。
  • 〔学級活動〕の「内容の取扱い」において、〔第5学年及び第6学年〕で指導に当たって配慮することとされている事項は、「理由を明確にして考えを伝えたり、自分と異なる意見も受け入れたりしながら、集団としての目標や活動内容について合意形成を図り、実践すること。自分のよさや役割を自覚し、よく考えて行動するなど節度ある生活を送ること。」と示されて いる。
  • 〔児童会活動〕の「内容」は、「『児童会の組織づくりと児童会活動の計画や運営』、『異年齢集団による交流』、『学級や学校における生活づくりへの参画』の各活動を通して、それぞれの活動の意義及び活動を行う上で必要となることについて理解し、主体的に考えて実践できるよう指導する。」と示されている。
  • 〔クラブ活動〕の「内容」は、「主として第3学年以上の同好の児童をもって組織するクラブにおいて、『クラブの組織づくりとクラブ活動の計画や運営』、『クラブを楽しむ活動』、『クラブの成果の発表』の各活動を通して、それぞれの活動の意義及び活動を行う上で必要となることについて理解し、主体的に考えて実践できるよう指導する。」と示されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.誤りです。

 特別活動の目標は、「集団や社会の形成者としての見方・考え方」を働かせながら 「様々な集団活動に自主的,実践的に取り組み,互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決する」ことを通して,資質・能力を育むことを目指す、としています。

 選択肢1の記述は「総合的な学習の時間」の目標です。

2.正しいです。

 「第2 各活動・学校行事の目標及び内容 3 内容の取扱い (2)」の記述の内容に合致しています。

3.誤りです。

 選択肢3の記述は〔第3学年及び第4学年〕の内容です。

【参考】〔第5学年及び第6学年〕

  相手の思いを受け止めて聞いたり,相手の立場や考え方を理解したりして,多様な意見のよさを積極的に生かして合意形成を図り,実践すること。高い目標をもって粘り強く努力し,自他のよさを伸ばし合うようにすること。

4.誤りです。

 〔児童会活動〕の内容によると、『学級や学校における生活づくりへの参画』ではなく、『学校行事への協力』が正しいです。

 『学級や学校における生活づくりへの参画』は〔学級活動〕の内容に含まれます。

5.誤りです。

 〔クラブ活動〕の内容には、「主として第4学年以上の同好の児童をもって組織するクラブ」とあります。

 【第3学年以上】という部分が誤りとなります。

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02

正解は  です。

1.誤りです。

 この選択肢は、「総合的な学習」の目標についての記述です。

 

 特別活動の目標は、【小学校学習指導要領 特別活動編】の

 「第2章 特別活動の目標」の第1節に書いてある通り、

 「集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ、様々な集団活動に

 自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら

 集団や自己の生活上の課題を解決することを通して、資質・能力を

 育成することを目指す。」です。

2.正しいです。

 【小学校学習指導要領 特別活動編】の

 「第3章 各活動・学校行事の目標及び内容 

 第1節 学級活動  4学級活動の内容の取扱い」に書かれています。

3.誤りです。

 〔学級活動〕の「内容の取扱い」については、

 【小学校学習指導要領 特別活動編】の

 「第3章 各活動・学校行事の目標及び内容 

 第1節 学級活動  4学級活動の内容の取扱い」に書かれています。

 選択肢の記述は、〔第3学年及び第4学年〕のものです。

 〔第5学年及び第6学年〕については、

 「相手の思いを受け止めて聞いたり,相手の立場や考え方を

 理解したりして、多様な意見のよさを積極的に生かして合意形成を図り、

 実践すること。高い目標をもって粘り強く努力し、

 自他のよさを伸ばし合うようにすること。」です。

4.誤りです。

 〔児童会活動〕の「内容」は、【小学校学習指導要領 特別活動編】の

 「第3章 各活動・学校行事の目標及び内容 

 第2節 児童会活動 2.児童会活動の内容」に以下のように書かれています。

 

 ・「児童会の組織づくりと児童会活動の計画や運営」

 「異年齢集団による交流」「学校行事への協力」です。

 

 「学級や学校における生活づくりへの参画」は、

 〔学級活動〕の内容となります。

5.誤りです。

 〔クラブ活動〕の「内容」は、【小学校学習指導要領 特別活動編】の

 「第3章 各活動・学校行事の目標及び内容 

 第3節 クラブ活動 2.クラブ活動の内容」に以下のように書かれています。

 

 ・「主として第4学年以上の同好の児童をもって組織する

   クラブにおいて…」

 

 よって、選択肢の「第3学年以上」のところが誤りとなります。

参考になった数0

03

選択肢1→不正解です。

小学校学習指導要領の中に「探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して」とあるのは、「特別活動」ではなく「第4章 総合的な学習の時間」です。同じく、「実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現することができるようにする」も、総合的な学習の時間の目標(2)です。

選択肢2→正解です。

小学校学習指導要領「第6章 特別活動」の「第2 各活動・学校行事の目標及び内容」では、学級活動の「3 内容の取扱い」について、[第5学年及び第6学年]で同じ文章が見られます。

選択肢3→不正解です。

小学校学習指導要領「第6章 特別活動」の「第2 各活動・学校行事の目標及び内容」学級活動の「3 内容の取扱い」について、「理由を明確にして考えを伝えたり、自分と異なる意見も受け入れたりしながら、集団としての目標や活動内容について合意形成を図り、実践すること。自分のよさや役割を自覚し、よく考えて行動するなど節度ある生活を送ること。」は、[第5学年及び第6学年]ではなく、[第3学年及び第4学年]です。[第5学年及び第6学年]は、「相手の思いを受け止めて聞いたり、相手の立場や考え方を理解したりして、多様な意見のよさを積極的に生かして合意形成を図り、実践すること。高い目標をもって粘り強く努力し、自他のよさを伸ばし合うようにすること。」となっています。

選択肢4→不正解です。

小学校学習指導要領「第6章 特別活動」の「第2 各活動・学校行事の目標及び内容」[児童会活動]の内容は、「児童会の組織づくりと児童会活動の計画や運営」「異年齢集団による交流」「学校行事への協力」となっています。「学級や学校における生活づくりへの参画」は[学級活動]の内容です。

選択肢5→不正解です。

小学校学習指導要領「第6章 特別活動」の「第2 各活動・学校行事の目標及び内容」[クラブ活動]では、主として「第4学年」以上となっているので、「第3学年」以上は間違いです。

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