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公立学校教員の過去問 令和4年度(令和5年度採用) 共通問題 問13

問題

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「生徒指導提要」(文部科学省 平成22年3月)における「児童生徒理解の資料とその収集」に関する記述として最も適切なものは、次の1〜5のうちではどれか。
   1 .
観察法は、児童生徒の個別的理解の促進を目的とする。教員が、児童生徒と直接コミュニケーションを取りながら観察したり、第三者的立場に立ち、児童生徒が集団の中で周りとどのように関わっているのかを観察したりするため、言語的側面、社会的側面、情緒的側面についての資料は収集できるが、非言語的側面についての資料は収集できない。
   2 .
面接法は、児童生徒の理解を目的とする場合と、指導を目的とする場合がある。児童生徒の理解を目的とする場合は、面接者と児童生徒の双方が落ち着いて面接できる場所でラポールの形成と傾聴の姿勢で行うが、指導を目的とする場合は、反抗的な態度で面接に臨む児童生徒に妥協することなく厳しい姿勢で行う。
   3 .
質問紙調査法は、児童生徒の特性を、平均的な傾向と比較しながら理解することを目的とする。教員が必要に応じて作成する質問紙は高い妥当性や信頼性をもつため、調査結果をもとに、児童生徒一人一人の理解を進めることや、学級、学年、学校といった、集団の傾向を理解することに用いる。
   4 .
検査法は、標準化された検査を用いて、児童生徒の能力、性格、障害などを把握することを目的とする。課題の遂行結果が標準化された数値で表されるため、個人や集団の特性や問題状況の把握に広く用いることが可能である。同じ検査を繰り返し実施しても学習効果が生じるものはない。
   5 .
作品法は、図画工作、美術、技術、家庭、体育、保健体育、音楽などを含む各教科や、総合的な学習の時間での作品、運動能力、自己表現を通して児童生徒の理解につなげる。学習理解の状況や進度だけでなく、児童生徒の心理状態の把握にも役立つ。日記や作文などは、書かれている内容だけでなく、文字の大きさ、丁寧さも心理状態を表していることがある。
( 公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和4年度(R5年度採用) 共通問題 問13 )
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この過去問の解説 (3件)

3

選択肢の文の内容については、

学習指導提要】の

第3章第4節「児童生徒理解の資料とその収集」

を確認しましょう。

選択肢1. 観察法は、児童生徒の個別的理解の促進を目的とする。教員が、児童生徒と直接コミュニケーションを取りながら観察したり、第三者的立場に立ち、児童生徒が集団の中で周りとどのように関わっているのかを観察したりするため、言語的側面、社会的側面、情緒的側面についての資料は収集できるが、非言語的側面についての資料は収集できない。

誤りです。

観察法について、

「・・・言語的側面ばかりでなく、

表情や姿勢、歩き方などは普段と比べてどうかといった

非言語的側面、社会的側面、情緒的側面についての資料を収集します」

と書かれています。

よって

「非言語的側面についての資料は収集できない」は誤りです。

選択肢2. 面接法は、児童生徒の理解を目的とする場合と、指導を目的とする場合がある。児童生徒の理解を目的とする場合は、面接者と児童生徒の双方が落ち着いて面接できる場所でラポールの形成と傾聴の姿勢で行うが、指導を目的とする場合は、反抗的な態度で面接に臨む児童生徒に妥協することなく厳しい姿勢で行う。

誤りです。

面接法については、

理解を主たる目的とする面接の在り方を考えます。」と書かれており、

「指導を目的とする場合」については書かれていません。

ちなみに、

「反抗的な態度で面接に臨む児童生徒」については、

「面接者は、その雰囲気に巻き込まれることなく、

真摯な態度で面接に臨みます。

・・・彼らの力になりたいという本質的な目的を誠実に伝えることが大切です」

と書かれています。

選択肢3. 質問紙調査法は、児童生徒の特性を、平均的な傾向と比較しながら理解することを目的とする。教員が必要に応じて作成する質問紙は高い妥当性や信頼性をもつため、調査結果をもとに、児童生徒一人一人の理解を進めることや、学級、学年、学校といった、集団の傾向を理解することに用いる。

誤りです。

質問紙調査法については、

「・・・検査法のように高い信頼性を持たないものが多いため、

児童生徒一人一人の結果を基に理解を進めるというよりは、

学級、学年、学校といった、集団の傾向の理解に用いられます。」

と書かれています。

よって、

「児童生徒一人一人の理解を進めることや」は誤りとなります。

選択肢4. 検査法は、標準化された検査を用いて、児童生徒の能力、性格、障害などを把握することを目的とする。課題の遂行結果が標準化された数値で表されるため、個人や集団の特性や問題状況の把握に広く用いることが可能である。同じ検査を繰り返し実施しても学習効果が生じるものはない。

誤りです。

検査法については、

同じ検査を繰り返し実施すると

学習効果が生じるものもあります

と書かれています。

よって、

「同じ検査を繰り返し実施しても学習効果が生じるものはない。」は誤りとなります。

選択肢5. 作品法は、図画工作、美術、技術、家庭、体育、保健体育、音楽などを含む各教科や、総合的な学習の時間での作品、運動能力、自己表現を通して児童生徒の理解につなげる。学習理解の状況や進度だけでなく、児童生徒の心理状態の把握にも役立つ。日記や作文などは、書かれている内容だけでなく、文字の大きさ、丁寧さも心理状態を表していることがある。

正しいです。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

正解は5です。

以下の解説では、「生徒指導提要」第3章第4節「児童生徒理解の資料とその収集」から引用します。

1.観察法では「表情や姿勢、歩き方などは普段と比べてどうかといった非言語的側面」についても社会的側面・情緒的側面と同様に資料を収集するとあります。

 よって、非言語的側面についての資料は収集できないとする記述は誤りです。

2.「生徒指導提要」の面接法では「ここでは、理解を主たる目的とする面接の在り方を考えます」とあり、指導を目的とする場合の指導については触れられていません。

3.質問紙調査法は「検査法のように高い信頼性を持たないものが多いため、児童生徒一人一人の結果を基に理解を進めるというよりは、学級、学年、学校といった、集団の傾向の理解に用いられます」とあります。

 「児童生徒一人一人の理解を進めることに用いる」という記述は誤りです。

4.検査法では「同じ検査を繰り返し実施すると学習効果が生じるものもあります」と明記されています。

 「同じ検査を繰り返し実施しても学習効果が生じるものはない」とする記述は誤りです。

5.正しい記述です。

0

正解は5です。

1.観察法では「表情や姿勢、歩き方などは普段と比べてどうかといった非言語的側面」についても社会的側面・情緒的側面と同様に資料を収集するとあります。そのため、非言語的側面についての資料は収集できないとする記述は誤りです。

2.面接法は「理解を主たる目的とする面接の在り方を考えます」とあり、指導を目的とはしていません。

3.質問紙調査法は「検査法のように高い信頼性を持たないものが多いため、児童生徒一人一人の結果を基に理解を進めるというよりは、学級、学年、学校といった、集団の傾向の理解に用いられます」とあります。そのため、「児童生徒一人一人の理解を進めることに用いる」という記述は誤りです。

4.検査法は「同じ検査を繰り返し実施すると学習効果が生じるものもあります」と明記されています。そのため「同じ検査を繰り返し実施しても学習効果が生じるものはない」とする記述は誤りです。

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