公立学校教員の過去問
令和4年度(令和5年度採用)
共通問題 問18
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和4年度(R5年度採用) 共通問題 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
発達に関する心理学の研究に携わった人物に関する記述として適切なものは、次の1〜5のうちのどれか。
- スキャモンは、全ての個人を動機付ける欲求の階層の概念を発案し、人間の最高の目標は自己実現であるとした。最初にあるのが欠乏欲求を構成する生理的欲求、安全の欲求、愛情欲求、自尊欲求の四段階で、高次のレベルには成長欲求があるとした。
- ハヴィガーストは、表象能力を、動作的表象、映像的表象、言語的・象徴的表象の三つの段階にまとめ、これらは文化要因によって異なる発達の様相を示すことを実証し、学校などの制度的要因やコミュニケーション活動の道具の獲得などの吟味の必要性を唱えた。
- マズローは、幼児期から老年期までを六つの発達段階に分け、各段階の発達課題を体系的にまとめ、老年期の発達課題として、退職や収入の減少に適応することや、柔軟な方法で社会的役割に適応することを挙げた。
- コールバーグは、道徳性は、幼児期から思春期、青年期の全体を通じて、前慣習的水準、慣習的水準、後慣習的水準の三つの水準に分けられ、さらに、それぞれの水準が二つの段階を持つ構造の、三水準六段階説を唱えた。
- ブルーナーは、発達に関する数量的なデータについて、年齢や時間経過の関数として発達曲線をグラフに表し、身体器官の発達のパターンを、リンパ型、神経型、一般型、生殖型の四つのタイプに分類した。
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この過去問の解説 (3件)
01
このパターンの問題では、
問題の選択肢の中で人物名と内容文が
入れ替わっていることが多いです。
人物名とその人物のキーワードを
しっかりと確認しましょう。
誤りです。
「欲求の階層の概念を発案」は、マズローです。
誤りです。
「表象能力を3つの段階にまとめる」は、
ブルーナーです。
誤りです。
「幼児期から老年期までを六つの発達段階にわける」
「発達課題」は、
ハヴィガーストです。
正しいです。
「発達曲線」は、スキャモンです。
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02
正解は4です。
傾向として、このような問題は選択肢の5人の説明が入れ替わっているケースが多いです。
つまり、それぞれの正誤を確認しなければならないわけではなく、この選択肢の中から正しい説明を見分けることで正解を導けます。
本問の解説も正しい説明文がどの選択肢か、見分けるキーワードを挙げます。
1.スキャモンのキーワードは「スキャモンの発育曲線」です。
5の選択肢の説明文に「発達曲線」という表現がありますので、5がスキャモンの説明であることが分かります。
2.ハヴィガーストのキーワードは「発達課題」です。
3の選択肢の説明文に「発達課題」がありますので、3がハヴィガーストの説明であることが分かります。
3.マズローのキーワードは「欲求5段階説」です。
1の選択肢の説明文が「欲求の階層」についての説明ですので、1がマズローの説明であることが分かります。
4.正しいです。
コールバーグは「道徳性発達理論」がキーワードになり、「道徳性」という単語がこの選択肢にあります。
5.ブルーナーのキーワードは「表象」です。
2の選択肢の説明文に「表象」を段階的にとらえるブルーナーの理論が説明されてますので、2がブルーナーの説明であることが分かります。
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03
以下、選択肢にごとに解説します。
欲求の階層の概念を発案したのはマズローです。
表象能力を、動作的表象、映像的表象、言語的・象徴的表象の三つの段階にまとめたのはブルーナーです。
幼児期から老年期までを六つの発達段階に分けたのはハヴィガーストです。
こちらが正解です。
発達曲線を提唱したのははスキャモンです。
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