公立学校教員の過去問
令和4年度(令和5年度採用)
共通問題 問20

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和4年度(R5年度採用) 共通問題 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、心理学におけるある用語に関するものである。この用語として適切なものは、下の1〜5のうちのどれか。

目標を達成するために、自分の遂行している認知過程の状態を評価し、モニタリングという行動の調節・統制を行う過程、モニタリングに伴う感覚・感情、評価や調節に使用するために認識されてきた知識を総称したものである。1970年代初めに、記憶の領域での研究で用いられ始めた。
  • シェマ
  • メタ認知
  • レディネス
  • レミニッセンス
  • ワーキングメモリ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2、「メタ認知」の正しい説明文です。

1.シェマは「周囲の世界を把握するための認知的な枠組み」を指す用語です。

3.レディネスは直訳すると「準備」で、心理学においては「学習のために必要な準備」、例えば知識や経験や環境、心身の準備を指す用語です。

4.レミニッセンスは「記憶の改善」を意味し、学習直後より一定の時間を置いた方が記憶が想起しやすくなる現象を指す用語です。

5.ワーキングメモリは「作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力」を指す用語です。

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02

正解は2です。

1:シェマはピアジェが提唱した用語であり、対象を認識し、理解するための認知的枠組みを指す概念です。シェマは3つの機能に構造化しています。

 同化→感覚や運動を通じて、外界の性質を自身の世界に取り入れること

 調節→概存の情報処理の枠組みを変容させて対象を認識・理解すること

 均衡化→これら同化と調節のバランスをとってより適切な認識をすること

3:レディネスとは「心身の準備性」という意味で、学習のために必要な準備状態、つまり学習の前提となる経験や環境が整っている状態のことを指しています。

4:レミニッセンスとは「記憶改善現象」のことであり、一般に記憶されたものは時間とともに減少するが、条件によっては学習直後よりも一定時間を経てからのほうが保持量が増加することがあるということを指しています。

5:ワーキングメモリとは情報を一時的に記憶しておく能力のことです。

参考になった数3

03

問題の選択肢の用語について

意味を確認しましょう。

選択肢1. シェマ

誤りです。

シェマ」は、

「周囲の対象を認識するための枠組み」のことで

「概念」のようなものです。

選択肢2. メタ認知

正しいです。

選択肢3. レディネス

誤りです。

レディネス(Readiness)」は、

心理学的には、

学習のために必要な「準備」を意味します。

具体的には、

知識や経験、環境や心身の準備性を指します。

選択肢4. レミニッセンス

誤りです。

レミニッセンス」は、

「記憶改善」のことで、

学習したすぐ後よりも、一定の時間経過した方が、

記憶を呼び覚ましやすくなるという現象のことです。

選択肢5. ワーキングメモリ

誤りです。

ワーキングメモリ」とは、

作業に必要な情報を一時的に保存・処理する

能力のことです。

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