公立学校教員の過去問
令和4年度(令和5年度採用)
共通問題 問22

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和4年度(R5年度採用) 共通問題 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して 〜全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現〜(答申)」(中央教育審議会 令和3年1月)に関する記述として適切なものは、次の1〜5のうちのどれか。
  • 「学習の個性化」は、基礎的・基本的な知識・技能等を確実に習得させ、思考力・判断力・表現力等や、自ら学習を調整しながら粘り強く学習に取り組む態度等を育成するため、支援が必要な子供により重点的な指導を行うことなど効果的な指導を実現することや、特性や学習進度等に応じ、指導方法・教材等の柔軟な提供・設定を行うこととされている。
  • 「指導の個別化」は、基礎的・基本的な知識・技能等や情報活用能力等の学習の基盤となる資質・能力等を土台として、子供の興味・関心等に応じ、一人一人に応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供することで、子供自身が学習が最適となるよう調整することとされている。
  • 教科指導の専門性を持った教師によるきめ細かな指導を可能とする小学校低学年からの教科担任制の導入により、授業の質の向上を図り、児童一人一人の学習内容の理解度・定着度の向上と学びの高度化を図ることが重要である。
  • 職業教育を主とする学科を置く高等学校においては、各設置者の判断により、学際的な学びに重点的に取り組む学科、地域社会に関する学びに重点的に取り組む学科等を設置可能とする制度的措置が求められる。
  • これからの学校教育を支える基盤的なツールとして、ICTは必要不可欠なものであり、活用に当たっては、心身に及ぼす影響にも留意しつつ、日常的に活用できる環境を整え、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に生かしていくことが重要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

似たような言葉もあり

内容も細かくなっていますが

最近の教育内容となりますので

よく確認をしましょう。

選択肢1. 「学習の個性化」は、基礎的・基本的な知識・技能等を確実に習得させ、思考力・判断力・表現力等や、自ら学習を調整しながら粘り強く学習に取り組む態度等を育成するため、支援が必要な子供により重点的な指導を行うことなど効果的な指導を実現することや、特性や学習進度等に応じ、指導方法・教材等の柔軟な提供・設定を行うこととされている。

誤りです。

学習の個性化」は、

教師が子供一人一人に応じた

学習活動や学習課題に取り組む機会を提供することで、

子供自身が学習が最適となるよう調整することです。

選択肢の文は、

「指導の個別化」の説明となっています。

選択肢2. 「指導の個別化」は、基礎的・基本的な知識・技能等や情報活用能力等の学習の基盤となる資質・能力等を土台として、子供の興味・関心等に応じ、一人一人に応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供することで、子供自身が学習が最適となるよう調整することとされている。

誤りです。

「指導の個別化」については、

選択肢1の解説で述べた通りです。

選択肢の文は、

学習の個別化」の説明となっています。

選択肢3. 教科指導の専門性を持った教師によるきめ細かな指導を可能とする小学校低学年からの教科担任制の導入により、授業の質の向上を図り、児童一人一人の学習内容の理解度・定着度の向上と学びの高度化を図ることが重要である。

誤りです。

第Ⅱ部に

「・・・小学校高学年からの教科担任制

本格的に導入する必要がある。」

と書かれています。

よって、「小学校低学年から」は誤りとなります。

選択肢4. 職業教育を主とする学科を置く高等学校においては、各設置者の判断により、学際的な学びに重点的に取り組む学科、地域社会に関する学びに重点的に取り組む学科等を設置可能とする制度的措置が求められる。

誤りです。

選択肢の文の内容は、第Ⅱ部の

「普通教育を主とする学科」を置く各高等学校が・・・」

のところに書かれています。

よって、

「職業教育を主とする学科を置く高等学校」

についての説明ではないので誤りとなります。

選択肢5. これからの学校教育を支える基盤的なツールとして、ICTは必要不可欠なものであり、活用に当たっては、心身に及ぼす影響にも留意しつつ、日常的に活用できる環境を整え、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に生かしていくことが重要である。

正しいです。

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02

正解は5です。

1.選択肢1の記述は「指導の個別化」についての説明です。

 「支援が必要な子供により重点的な指導を行うことなど効果的な指導を実現する」が、判断の目安になります。

2.選択肢2の記述は「学習の個別化」についての説明です。

 「子供自身が学習が最適となるよう調整すること」ですので、学習の個別化と判断できます。

3.答申では、「小学校高学年からの教科担任制を(令和4(2022)年度を目途に)本格的に導入する必要がある」としています。

 「小学校低学年から」とする記述は誤りです。

4.答申で、「約7割の高校生が通う学科を「普通科」として一括りに議論するのではなく、それぞれの特色化・魅力化に取り組むことを推進する観点から,各学校の取組を可視化し,情報発信を強化するため,各設置者の判断により,当該学科の特色・魅力ある教育内容を表現する名称を学科名とすることを可能とするための制度的な措置が求められる。」とあります。

 「『普通教育を主とする学科』を置く高等学校」の普通科改革の項目で、「職業教育を主とする学科を置く高等学校」の話ではないので、誤りです。

5.正しい記述です。

 答申では、ICTを児童生徒が「文房具」として活用できるようにする、のように表現しています。

参考になった数2

03

正解は5です。

1:「学習の個性化」とは教師が子供一人一人に 応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供 することで、子供自身が学習が最適となるよう調整することです。1の説明は「個別最適な学び」の説明です。

2:「指導の個別化」とは一定の目標を全ての児童生徒が達成することを目指し、個々の児童生徒に応じて異なる方法等で学習を進めることであり、その中で児童生徒自身が自らの特徴やどのように学習を進めることが効果的であるかを学んでいくことです。2の説明は「学習の個性化」の説明です。

3:教科担任制の導入は小学校高学年からです。

4:「職業教育を主とする学科」ではなく「専門教育を主とする学科」についての説明です。

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