公立学校教員の過去問
令和4年度(令和5年度採用)
高等学校に関する問題 問28
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和4年度(R5年度採用) 高等学校に関する問題 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
高等学校学習指導要領総則における総合的な探究の時間に関する記述として適切なものは、次の1〜5のうちのどれか。
- 全ての生徒に履修させるものとし、その単位数は、標準単位数として示された単位数の下限である2単位を下らないものとする。ただし、特に必要がある場合には、その単位数を1単位とすることができる。
- 職業教育を主とする専門学科においては、総合的な探究の時間の履修により、必履修科目である「産業社会と人間」の履修と同様の成果が期待できる場合においては、総合的な探究の時間の履修をもって「産業社会と人間」の履修の一部又は全部に替えることができる。
- 特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施により、総合的な探究の時間における学習活動と同様の成果が期待できる場合においては、特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施をもって相当する総合的な探究の時間における学習活動に替えることができる。
- 学校においては、あらかじめ計画して、総合的な探究の時間における学習活動を学期の区分に応じて単位ごとに分割して指導することができる。
- 学校においては、生徒が総合的な探究の時間を2以上の年次にわたって履修したときは、履修の最終年次に総合的な探究の時間について履修した単位を修得したことを認定することを原則とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
【高等学校学習指導要領総則】
における総合的な探究の時間について
この問題を通して確認していきましょう。
誤りです。
「総合的な探究の時間の標準単位数は、
卒業までに3 から6単位配当する」ということ。
「・・・標準単位数として示された単位数の下限を下らないものとする。
ただし、特に必要がある場合には、その単位数を2単位とすることができる。」ということ。
総則には、この2点が書かれていますので、
選択肢の文の内容は誤りとなります。
誤りです。
「・・・職業教育を主とする専門学科においては、
総合的な探究の時間の履修により、
農業、工業、商業、水産、
家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」、
看護の「看護臨地実習」又は福祉の「介護総合演習」の
履修と同様の成果が期待できる場合においては、
総合的な探究の時間の履修をもって
課題研究等の履修の一部又は全部に替えることができること。」と書かれています。
誤りです。
「総合的な探究の時間における学習活動により、
特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては、
総合的な探究の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる。」
と書かれています。
選択肢の文は、
総則の内容と反対になっていますので誤りとなります。
正しいです。
誤りです。
「・・・2以上の年次にわたって学習活動を行ったときは、
年次ごとに単位の修得を認定するものとしている。」
と書かれています。
よって「最終年次に…」の部分が誤りとなります。
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02
正解は4です。
1.標準単位数は3~6単位とされており、下限は3単位ですが、「ただし、特に必要がある場合には、その単位数を2単位とすることができる。」と書かれています。そのため「下限である2単位」と「1単位とすることができる」の部分が誤りです。
2.専門学科で総合的な探究の時間の履修により替えることができるのは『農業、工業、商業、水産、家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」、看護の「看護臨地実習」又は福祉の「介護総合演習」』です。「産業社会と人間」と替えることはできませんので誤りです。
3.「総合的な探究の時間における学習活動により,特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては,総合的な探究の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる」とあります。「学校行事をもって総合的な探求の時間に替える」は正反対の記述ですので、誤りです。
5.「2以上の年次にわたって履修したときは,年次ごとに単位を認定する」ということが原則的な扱いです。「最終年次に認定することを原則とする」の部分が誤りです。
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03
正解は4です。
1.第1章総則第2款3(2)アによれば、標準単位数は3~6単位とされており、下限は3単位です。
さらに「ただし、特に必要がある場合には、その単位数を2単位とすることができる。」と但し書きがあります。
なので、「下限である2単位」と「1単位とすることができる」の部分が誤りです。
2.第1章総則第2款3(2)イによれば、専門学科で総合的な探究の時間の履修により替えることができるのは、『農業、工業、商業、水産、家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」、看護の「看護臨地実習」又は福祉の「介護総合演習」』です。
「産業社会と人間」と替えることはできませんので誤りです。
3.第1章総則第2款3(3)ケには、「総合的な探究の時間における学習活動により,特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては,総合的な探究の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる」とあります。
「学校行事をもって総合的な探求の時間に替える」は正反対の記述ですので、誤りです。
4.正しい記述です。(第1章総則第2款3(5)ウ)
5.第1章総則第4款1(3)によれば、「2以上の年次にわたって履修したときは,年次ごとに単位を認定する」ということが原則的な扱いです。
「最終年次に認定することを原則とする」の部分が誤りです。
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