公立学校教員の過去問
令和5年度(R6年度採用)
共通問題 問8

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和5年度(R6年度採用) 共通問題 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

教育委員会に関する記述として、法令に照らして適切なものは、次のうちのどれか。
  • 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。
  • 教育長の任期は4年とし、委員の任期は3年とする。教育長及び委員は、再任されることができる。
  • 委員の任命に当たっては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれないようにしなければならない。
  • 教育委員会の会議は、公開しない。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開することができる。
  • 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものには、文化財の保護に関することは含まれるが、ユネスコ活動に関することは含まれない。

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この過去問の解説 (3件)

01

教育委員会に関して、地方教育行政法からの出題です。

1つ1つ設問に関連する法令は次の通りです。

1.(任命)第4条 

 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。

2.(任期)第5条 

 教育長の任期は3年とし、委員の任期は4年とする。ただし、補欠の教育長又は委員の任期は、前任者の残任期間とする。

 教育長及び委員は、再任されることができる。

3.(任命)第4条  

地方公共団体の長は、第2項の規定による委員の任命に当たつては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者(親権を行う者及び未成年後見人をいう。第47条の5第2項第2号及び第5項において同じ。)である者が含まれるようにしなければならない。

4.(会議)第14条 7 

教育委員会の会議は、公開する。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開しないことができる。

5.(教育委員会の職務権限)第21条 

教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、次に掲げるものを管理し、及び執行する。

1.教育委員会の所管に属する第30条に規定する学校その他の教育機関(以下「学校その他の教育機関」という。)の設置、管理及び廃止に関すること。

2.教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の用に供する財産(以下「教育財産」という。)の管理に関すること。

3.教育委員会及び教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の職員の任免その他の人事に関すること。

4.学齢生徒及び学齢児童の就学並びに生徒、児童及び幼児の入学、転学及び退学に関すること。

5.教育委員会の所管に属する学校の組織編制、教育課程、学習指導、生徒指導及び職業指導に関すること。

6.教科書その他の教材の取扱いに関すること。

7.校舎その他の施設及び教具その他の設備の整備に関すること。

8.校長、教員その他の教育関係職員の研修に関すること。

9.校長、教員その他の教育関係職員並びに生徒、児童及び幼児の保健、安全、厚生及び福利に関すること。

10.教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の環境衛生に関すること。

11.学校給食に関すること。

12.青少年教育、女性教育及び公民館の事業その他社会教育に関すること。

13.スポーツに関すること。

14. 文化財の保護に関すること。

15. ユネスコ活動に関すること。

16. 教育に関する法人に関すること。

17. 教育に係る調査及び基幹統計その他の統計に関すること。

18.所掌事務に係る広報及び所掌事務に係る教育行政に関する相談に関すること。

19.前各号に掲げるもののほか、当該地方公共団体の区域内における教育に関する事務に関すること。

選択肢1. 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。

正解です。

選択肢2. 教育長の任期は4年とし、委員の任期は3年とする。教育長及び委員は、再任されることができる。

不正解です。

任期は、教育長3年委員4年で、どちらも再任可能です。

選択肢3. 委員の任命に当たっては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれないようにしなければならない。

不正解です。

委員のうちには、保護者であるものが含まれるようにしなければなりません。

選択肢4. 教育委員会の会議は、公開しない。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開することができる。

不正解です。

教育委員会の会議は原則として公開しますが、出席者の3分の2以上で議決した時は公開しないことができます。

選択肢5. 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものには、文化財の保護に関することは含まれるが、ユネスコ活動に関することは含まれない。

不正解です。

地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものには、ユネスコに関することも含まれます。(第21条 第5項)

まとめ

地方教育行政法」に目を通し、教育委員会とはどういうものか、教育長や委員の任命方法と任期、構成員、会議の公開の有無、事務内容等について理解しておきましょう。

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02

教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命します。

教育長の任期は3年とし、委員の任期は4年です。

委員の任命に当たっては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれるようにしなければなりません。

教育委員会の会議は、公開します。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の三分の二以上の多数で議決したときは、これを公開しないことができます。

教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものに、文化財の保護ユネスコ活動に関することは含まれます

選択肢1. 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条(任命)より

教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。

とあり、選択肢1は正しいです。

選択肢2. 教育長の任期は4年とし、委員の任期は3年とする。教育長及び委員は、再任されることができる。

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第5条(任期)より

教育長の任期は3年とし、委員の任期は4年とする。

とあり、選択肢2は間違いです。

選択肢3. 委員の任命に当たっては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれないようにしなければならない。

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第5項(任命)より

委員の任命に当たつては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれるようにしなければならない。

とあり、選択肢3は間違いです。

選択肢4. 教育委員会の会議は、公開しない。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開することができる。

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条 第7項(会議)より

教育委員会の会議は、公開する。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開しないことができる。

とあり、選択肢4は間違いです。

選択肢5. 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものには、文化財の保護に関することは含まれるが、ユネスコ活動に関することは含まれない。

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第第21条(教育委員会の職務権限)より

教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、次に掲げるものを管理し、及び執行する。

とあります。

そして、第15項より

ユネスコ活動に関すること。

とあり、ユネスコ活動に関することも含まれるため、

選択肢5は間違いです。

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03

この問題は、地方教育行政法に関する理解を試すものです。選択肢は、教育長の任命、任期、委員の任命、教育委員会の会議の公開、教育委員会の管理事務に関する記述から成り立っています。

選択肢1. 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。

正解です。(地方教育行政法 第4条)

〇 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。

選択肢2. 教育長の任期は4年とし、委員の任期は3年とする。教育長及び委員は、再任されることができる。

不正解です。(地方教育行政法 第5条)

× 教育長の任期は4年とし、委員の任期は3年とする。教育長及び委員は、再任されることができる。
 〇教育長の任期は3年とし、委員の任期は4年とする。教育長及び委員は、再任されることができる。

選択肢3. 委員の任命に当たっては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれないようにしなければならない。

不正解です。(地方教育行政法 第4条)

× 委員の任命に当たっては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれないようにしなければならない。
〇 委員の任命に当たっては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれるようにしなければならない。

選択肢4. 教育委員会の会議は、公開しない。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開することができる。

不正解です。(地方教育行政法 第21条)

× 教育委員会の会議は、公開しない。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開することができる。

〇 教育委員会の会議は、公開する。ただし、人事に関する事件その他の事件について、教育長又は委員の発議により、出席者の3分の2以上の多数で議決したときは、これを公開しないことができる。

選択肢5. 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものには、文化財の保護に関することは含まれるが、ユネスコ活動に関することは含まれない。

.不正解です。(地方教育行政法 第21条)

× 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものには、文化財の保護に関することは含まれるが、ユネスコ活動に関することは含まれない
〇 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、管理し、及び執行するものには、文化財の保護に関することは含まれるが、ユネスコ活動に関することも含まれる

まとめ

教育委員会の組織的な仕組みについては、地方教育行政法を確認しましょう。

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