公立学校教員の過去問 令和5年度(R6年度採用) 共通問題 問13
この過去問の解説 (2件)
キャリアプランニング能力
「働くこと」の意義を理解し、自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位置付け、多様な生き方に関する様々な情報を適切に取捨選択・活用しながら、自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力である。
人間関係形成・社会形成能力
多様な他者の考えや立場を理解し、相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができるとともに、自分の置かれている状況を受け止め、役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画し、今後の社会を積極的に形成することができる力である。
情報収集・探索能力
進路や職業等に関する様々な情報を収集・探索するとともに、必要な情報を選択・活用し、自己の進路や生き方を考える力である。
自己理解・自己管理能力
自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について、社会との相互関係を保ちつつ、今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主体的に行動すると同時に、自らの思考や感情を律し、かつ、今後の成長のために進んで学ぼうとする力である。
課題対応能力
仕事をする上での様々な課題を発見・分析し、適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力である。
上記の内容は、キャリアプランニング能力についての説明であるため、選択肢1は間違いです。
上記の内容は、人間関係形成・社会形成能力についての説明であるため、選択肢2が正解です。
上記の内容は、情報収集・探索能力についての説明であるため、選択肢3は間違いです。
上記の内容は、自己理解・自己管理能力についての説明であるため、選択肢4は間違いです。
課題対応能力上記の内容は、課題対応能力についての説明であるため、選択肢5は間違いです。
文部科学省が作成した「キャリア教育の手引き」に示された基礎的・汎用的能力を構成する4つの能力についてみてみましょう。
(ア)人間関係形成・社会形成能力
「人間関係形成・社会形成能力」は,多様な他者の考えや立場を理解し,相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができるとともに,自分の置かれている状況を受け止め,役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画し,今後の社会を積極的に形成することができる力である。
この能力は,社会との関わりの中で生活し仕事をしていく上で,基礎となる能力である。特に,価値の多様化が進む現代社会においては,性別,年齢,個性,価値観等の多様な人材が活躍しており,様々な他者を認めつつ協働していく力が必要である。また,変化の激しい今日においては,既存の社会に参画し,適応しつつ,必要であれば自ら新たな社会を創造・構築していくことが必要である。
さらに,人や社会との関わりは,自分に必要な知識や技能,能力,態度を気付かせてくれるものでもあり,自らを育成する上でも影響を与えるものである。具体的な要素としては,例えば,他者の個性を理解する力,他者に働きかける力,コミュニケーション・スキル,チームワーク,リーダーシップ等が挙げられる。
(イ)自己理解・自己管理能力
「自己理解・自己管理能力」は,自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について,社会との相互関係を保ちつつ,今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主体的に行動すると同時に,自らの思考や感情を律し,かつ,今後の成長のために進んで学ぼうとする力である。
この能力は,子どもや若者の自信や自己肯定観の低さが指摘される中,「やればできる」と考えて行動できる力である。また,変化の激しい社会にあって多様な他者との協力や協働が求められている中では,自らの思考や感情を律する力や自らを研さんする力がますます重要である。これらは,キャリア形成や人間関係形成における基盤となるものであり,とりわけ自己理解能力は,生涯にわたり多様なキャリアを形成する過程で常に深めていく必要がある。具体的な要素としては,例えば,自己の役割の理解,前向きに考える力,自己の動機付け,忍耐力,ストレスマネジメント,主体的行動等が挙げられる。
(ウ)課題対応能力
「課題対応能力」は,仕事をする上での様々な課題を発見・分析し,適切な計画を立ててその課題を処理し,解決することができる力である。
この能力は,自らが行うべきことに意欲的に取り組む上で必要なものである。また,知識基盤社会の到来やグローバル化等を踏まえ,従来の考え方や方法にとらわれずに物事を前に進めていくために必要な力である。
さらに,社会の情報化に伴い,情報及び情報手段を主体的に選択し活用する力を身に付けることも重要である。具体的な要素としては,情報の理解・選択・処理等,本質の理解,原因の追究,課題発見,計画立案,実行力,評価・改善等が挙げられる。
(エ)キャリアプランニング能力
「キャリアプランニング能力」は,「働くこと」の意義を理解し,自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位置付け,多様な生き方に関する様々な情報を適切に取捨選択・ 活用しながら,自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力である。
この能力は,社会人・職業人として生活していくために生涯にわたって必要となる能力である。具体的な要素としては,例えば,学ぶこと・働くことの意義や役割の理解,多様性の理解,将来設計,選択,行動と改善等が挙げられる。
●情報収集・検索・活用能力
進路や職業等に関する様々な情報を収集・探索するとともに、必要な情報を選択・活用し、自己の進路や生き方を考える力である。
不正解です。
「キャリアプランニング能力」の説明です。
正解です。
「人間関係形成・社会形成能力」の説明です。
不正解です。
基礎的・汎用的能力を構成する4つの能力には入っていませんが、「情報収集・検索・活用能力」の説明です。
不正解です。
「自己理解・自己管理能力」の説明です。
不正解です。
「課題対応能力」の説明です。
文部科学省が作成した「キャリア教育の手引き」に目を通し、キャリヤ教育の定義や育成すべき能力等について理解しておきましょう。
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